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2004年04月19日

「25時」

エドワード・ノートンって顔が長くないすか?髪型のせいかもしれないけど。
ただのTシャツにコートを羽織っただけの姿で犬を連れて歩く、もしくは海沿いの公園のベンチに腰掛けて景色を眺めているというただそれだけで、やたらと雰囲気がでてしまう。さすがハリウッド俳優。もっとも、別に彼だからというわけではない気もするし、31歳の役柄の割には、彼の額はちとやばい。

……ええと、そんなことさておき。
9.11後のN.Y.。ヤクのディーラーだった主人公が、誰かのタレ込みで見事に逮捕され、さらには警察への協力を拒否したせいで7年間の実刑を受ける。明日から長い監獄生活を送ることが決定しているそんな朝から話は始まる。投獄までの残り25時間を描いた作品。

ヤクのディーラーとしてぶいぶい言わしていた(死語)主人公が、一貫して投獄を怖がり続けるのは、同性による性的暴行を受けることに対する恐怖から。そして7年間という時間をふいにしてしまうことへの懺悔の念。でも結局のところ「人生をふいにした」と繰り返すのは、その先に性的暴力を受けることによってボロボロになっていく自分が目に見えるからであろうと。出所するまで耐えられるかどうか。もしも、自分をたもって出所できればまだ38歳。もう一回人生をやり直そうと思えばきっとできなくはない年齢だと思うしね。
しかし、同じ収監者からの性的暴力におびえるという部分が、日本のそれとは違うね。日本では収監者ではなく、看守の暴力が世間的に公になっている。大きな違いだなあ。


この映画に登場する人物は、皆それぞれ自分に素直な人ばかり。
結局、友情とか言ってみても腹を割って話してみれば、微妙な感情を持たれているやもしれない。出所してくる友を、本人の前では「待っている」と言いつつも、別の友の前では、「今日が最後だろう」ときっぱりと言い切る。そんな彼が住むマンションから眺める地上では、ワールドトレードセンター跡地を更地にする為の作業員が働いている。

一番印象に残ったシーンは、映像と言葉が交錯する数分間。自分の心情を激しく吐露し続ける鏡の向こうの妄想上の主人公。そして、鏡の中の自分を見て呆然としている現実の主人公。実は、おいおいそこまで言うか?と思ったりもしたのだけれど、ね。
そして、少し切ないラストシーン。しかし、日本じゃ北海道から沖縄に逃げたってきっとつかまるよなあ。西へ西へと向かえば人生をやり直せるというようなことを信じられてしまうアメリカって、一体……。

しかし、自分のことを二枚目だと自覚してるってーのも、嫌味なヤツだなあ(笑)

投稿者 kaori : 2004年04月19日 23:26

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