2004年4月

大崩山


【大崩山コース・タイム】
登山口(25分)
大崩山荘(20分)
三里河原分岐(40分)
喜平越分岐(30分)
三里河原(40分)
もちだ谷分岐(40分)
大滝(1時間40分)
遭難追悼碑(15分)
もちだ谷分岐(15分)
石塚(45分)
上和久塚(2時間)
丸木橋(15分)
大崩山荘(20分)
登山口


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朝、マイクロバスが
バックする音で目が覚める。
広島ナンバーが目に入る。

さすがは、
九州本土最後の秘境と言われる
大崩山である。
県外から訪れる登山客が多い。
今日は三里河原へ向かう。
途中、朝陽に映える
小積ダキが見える。
花崗岩のスラブで休憩。
ここからの展望もすばらしい。
木のハシゴをロープを使って降りる。
すこしずつ険しさを増してきた。
そして三里河原へ。

河原では
アケボノツツジ
歓迎してくれる。
三里河原の清流を眺めながら
コーヒーを沸かしパンをかじる。

吹いてくる風が少し肌寒い。
川底に一本の断層が見える。
どうやって出来たのだろう。

自然のいたずらには
驚くばかりである。
並んだ石をとび移り、
右へ左へ、また右へと
河原を歩いていく。

清流の音や風が心地よい。

冬はもっとスゴイらしい・・・
登山口から
道草しながら3時間も歩くと、
いよいよ
もちだ谷だ。

岩や木には
ビッシリとコケが生えている。
途中には大滝がある。
見事な岩屋もある。
倒れた木には
これまた見事なコケがビッシリと生えている。

その上を歩くと
フカフカの絨毯のように気持ちがイイ。
もちだ谷の上の方。
ここは、
コケの生えた岩が連なり、
まるで
庭園のようである。
もちだ谷も終わりに近づくと、
航空機の
遭難追悼碑に出合う。
出発して約6時間、
やっと
もちだ谷分岐に到着。

ふぅ〜っ!
餌切れしてきたので
山頂に近い
石塚へと歩みを早める。

途中、
前回来た時と同じ場所で
左足の同じ所をぶつけた。

記念に一枚納めた。
石塚に到着。

ここは大崩周辺に連なる
県北の著名な山々を一望できる。
昼食をとり
久々に冷えたビールを流し込んで
次は
和久塚へとむかう。

途中、多くの登山客とすれ違う。
登山道では
またまた
アケボノツツジ
歓迎してくれる。
上和久塚に登り絶景を満喫する。
向こうには
桑原山が見える。
振り返ると、
七日廻り岩
ちょこんと顔を覗かせている。

あそこは登れるのだろうか?
次は中和久塚へとむかう。

しっかりとした足場が
取り付けられており
本当にありがたい。
中和久塚から下和久塚
イマテックハイキング部会長は、
既に
袖ダキからこちらに手を振っている。
袖ダキ大崩秘密監視塔
太陽を背にした和久塚が、

「今日も一日、よく歩いたね。」と

やさしく微笑んでいるかのようだった。
しかし、まだ無事下山したわけではない。
ロープを伝いハシゴを下って山を降りる。
なんとか丸木橋まで到着。

小積ダキを見上げて煙草に火をつける。
そして、もうひとふんばりして
無事、登山口に到着。

遊んで歩く事約11時間、
足腰のダンパーが
ボロボロになりながらも、
秘境大崩を満喫した
イイ山歩きでした。