1970年代、1980年代の書籍の思い出
 

自分が幼少の頃から、「最近の子供は本を読まない、逆に大学生、社会人になっても漫画ばかり読んでいる」などという論調があり、「もっと本を読むべき」という運動も結構あった。自分が通っていた小学校でも、「1万ページ運動」というのがあって、一年に1万ページの読書をしましょう、というスローガンで、台紙に記入欄があり、そこへ何ページ本を読んだか書き込んでいってトータル何ページの読書量だったかを可視化する試みがあった。

自分と言えば、活字を苦にしないタイプで問題なく本を読める性質だったものの、逆に本を読む冊数が多いので、1万ページ運動の台紙にページ数を書き込む労力がとてつもなく面倒くさくて、あんまり真面目に記入してなかったと思う。「どうせ1万ページ以上は確実に行ってるよ」と思いつつ。

小学校の低学年で歴史モノのジュブナイル伝記、高学年になってからはミステリやSFモノにハマり、二見書房のサラブックスによる「刑事コロンボ」のノベライズやハヤカワや創元の文庫でアガサ・クリスティやヴァン・ダイン、エラリー・クイーンを読んでいた。また、小学校6年くらいからは横溝正史の金田一耕助シリーズも角川文庫で読んでおり、今に繋がるミステリ好きの土台が培われたのだろうと思う。

この頃はクラスメイトに時々ブログでもコメントをくれるズベズダ氏がおり、彼と所有書籍の貸し借りが出来たことによって(金使わないで)読書量が更に増えていた事があり、その点に関しては感謝したいところでもある。

中学以上になってからは読む本の分野も広がり、様々な本を乱読していったけれども、そんな70年代、80年代に出版されて自分の読書対象となった本について、思い出みたいなものを記していこうと思う。

ジュブナイル 文研の名作ミステリー シリーズについて(2009年5月 旧ブログ掲載記事の再録)(編集、再録時期は2016.11.23)
 

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