アトラスは,巨人族タイタンの一人で,大変優れた才能を持ち,アフリカの北部のマウリタニアという国の王でした。 子宝にも恵まれ,プレアデスの七人姉妹,ヒアデスの八人姉妹はアトラスの娘でした。 アトラスはもともと穏やかな性格で争いごとを好みませんでしたが,大神ゼウスが父クロノスとの権力争いで最後の大戦争を行った際に,タイタン族の一人としてやむおえず,刀を握ったのでした。 約十年の戦争の結果,クロノス,タイタン族連合は,大敗を記し地下のならくへと追放され,封じ込められてしまいました。 アトラスも,大神ゼウスから罰として一生天を支えるように命ぜられたのでした。 その後,一度は,ヘルクレスに天を担いでもらいましたが,また天を担ぐことになったのでした。 その後,メデューサの首を持って通りがかったペルセウスに頼んで,自分を石にしてもらい,天を担ぐ苦痛から開放してもらいました。現在,マウリタニア北部に有るアトラス山脈が,石になったアトラスであるといわれています。 |
1:1 | 初めに,神は天地を創造された。 |
1:2 | 地は混沌であって,闇が深淵の面にあり,神の霊が水の面を動いていた。 |
1:3 | 神は言われた。「光あれ。」こうして,光があった。 |
1:4 | 神は光を見て,良しとされた。神は光と闇を分け, |
1:5 | 光を昼と呼び,闇を夜と呼ばれた。夕べがあり,朝があった。第一の日である。 |
1:6 | 神は言われた。「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」 |
1:7 | 神は大空を造り,大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。 |
1:8 | 神は大空を天と呼ばれた。夕べがあり,朝があった。第二の日である。 |
1:9 | 神は言われた。「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」そのようになった。 |
1:10 | 神は乾いた所を地と呼び,水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て,良しとされた。 |
1:11 | 神は言われた。「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と,それぞれの種を持つ実をつける果樹を,地に芽生えさせよ。」そのようになった。 |
1:12 | 地は草を芽生えさせ,それぞれの種を持つ草と,それぞれの種を持つ実をつける木を芽生えさせた。神はこれを見て,良しとされた。 |
1:13 | 夕べがあり,朝があった。第三の日である。 |
1:14 | 神は言われた。「天の大空に光る物があって,昼と夜を分け,季節のしるし,日や年のしるしとなれ。 |
1:15 | 天の大空に光る物があって,地を照らせ。」そのようになった。 |
1:16 | 神は二つの大きな光る物と星を造り,大きな方に昼を治めさせ,小さな方に夜を治めさせられた。 |
1:17 | 神はそれらを天の大空に置いて,地を照らさせ, |
1:18 | 昼と夜を治めさせ,光と闇を分けさせられた。神はこれを見て,良しとされた。 |
1:19 | 夕べがあり,朝があった。第四の日である。 |
1:20 | 神は言われた。「生き物が水の中に群がれ。鳥は地の上,天の大空の面を飛べ。」 |
1:21 | 神は水に群がるもの,すなわち大きな怪物,うごめく生き物をそれぞれに,また,翼ある鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て,良しとされた。 |
1:22 | 神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ,増えよ,海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」 |
1:23 | 夕べがあり,朝があった。第五の日である。 |
1:24 | 神は言われた。「地は,それぞれの生き物を産み出せ。家畜,這うもの,地の獣をそれぞれに産み出せ。」そのようになった。 |
1:25 | 神はそれぞれの地の獣,それぞれの家畜,それぞれの土を這うものを造られた。神はこれを見て,良しとされた。 |
1:26 | 神は言われた。「我々にかたどり,我々に似せて,人を造ろう。そして海の魚,空の鳥,家畜,地の獣,地を這うものすべてを支配させよう。」 |
1:27 | 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。 |
1:28 | 神は彼らを祝福して言われた。「産めよ,増えよ,地に満ちて地を従わせよ。海の魚,空の鳥,地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」 |
1:29 | 神は言われた。「見よ,全地に生える,種を持つ草と種を持つ実をつける木を,すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。 |
1:30 | 地の獣,空の鳥,地を這うものなど,すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」そのようになった。 |
1:31 | 神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ,それは極めて良かった。夕べがあり,朝があった。第六の日である。 |
2:1 | 天地万物は完成された。 |
2:2 | 第七の日に,神は御自分の仕事を完成され,第七の日に,神は御自分の仕事を離れ,安息なさった。 |
2:3 | この日に神はすべての創造の仕事を離れ,安息なさったので,第七の日を神は祝福し,聖別された。 |
2:4 | これが天地創造の由来である。主なる神が地と天を造られたとき, | |
2:5 | 地上にはまだ野の木も,野の草も生えていなかった。主なる神が地上に雨をお送りにならなかったからである。また土を耕す人もいなかった。 | |
2:6 | しかし,水が地下から湧き出て,土の面をすべて潤した。 | |
2:7 | 主なる神は,土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり,その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。 | |
2:8 | 主なる神は,東の方のエデンに園を設け,自ら形づくった人をそこに置かれた。 |