丹波哲郎主演鬼平犯科帳放映リスト

タイトル 脚本 監督 ゲスト 内容

用心棒
安倍徹郎 小野田嘉幹 ハナ肇
梅津栄
松崎真
有吉ひとみ
池波志乃
織本順吉
 佐野倉屋の用心棒で、鍾馗さまのような髭を生やした高木軍兵衛(ハナ肇)は見かけと裏腹の小心者。盗賊仁兵衛(織本順吉)の引き込みにその正体がばれて、手先にされそうになる。妙に二枚目で上品な彦十(岡田映一)にちょっと違和感。

雨隠れの鶴吉
安倍徹郎 高瀬昌弘 渡辺篤史
土田早苗
宮口精二
田村高廣
 今回は鬼平が殆ど出ないのだが、結構面白い。大阪で引き込みを勤めていた盗賊鶴吉が12年ぶりに江戸へやってくる。旧知の岸井左馬之助の計らいで不仲の父親と再会。しかしその万屋のところへ畜生働きの一味が押し入ろうとしているのに感づいて・・・というお話。岸井左馬之助が田村高廣で、飄々とした明るい素浪人を好演。見ていて嬉しくなるほどだ。殆ど「助け人走る」の中山文十郎と同一人物のノリ(こちらのほうが後になるから、再演と言うことになる)。

盗みの掟
柴英三郎 小野田嘉幹 新克利
桑山正一
垂水悟朗
 今回ようやく小房の粂八(新克利)、酒井祐助(本郷功次郎)が顔を見せる。佐嶋(小泉博)はちょっと役不足か。粂八は野獣のようにギラギラしている。 尊敬していた本格派盗賊・黒雲の伝兵衛(桑山正一)が畜生仕事をしていると聞いて怒る粂八 。ニセモノの正体をつかもうと、逆袈裟の剣客・鷲尾大三郎(垂水悟朗)の身辺を探る。
4
だましあい
井手雅人 渡辺祐介 山本圭
高品格
うえだ峻
柳沢真一
佐野厚子
 役宅で雇われた板前・勘次(山本圭)は博打で弱みを握られて、平蔵の料理に毒を盛る。勘次の恋女房を演じる佐野厚子は必殺ファンには、助け人・中山文十郎の妹役でお馴染み。
 原作は「白い粉」。
5
魔剣
小川英 小野田嘉幹 木村功
内田朝雄
田村高広
野際陽子
稲葉義男
 ついに野際”月影先生”陽子サマの演じるおまさが登場。粂八(新克利)も神妙に密偵を務めている。今回の原作は「暗剣白梅香」、吉右衛門シリーズの第一回作品だった。木村功扮する金子半四郎が凄みたっぷりで、十二分に殺陣を見せてくれる。酒井祐助と岸井左馬之助を相手にして、一歩も引かない剣豪ぶり。丸太橋の与平次は浜田寅彦、三の松平十は内田朝雄。
6
浅草鳥越橋
笠原和夫 小野田嘉幹 橋本功
高津佳男
小松方正
 木場の無惨な一家惨殺のあとに、平蔵は盗賊改メの目から外れたはぐれ盗賊の仕業と睨む。傘山の瀬兵衛(小松方正)の配下・押切の定七(橋本功)は、手口に覚えがあった。その白駒の幸吉(田口計)に定七はつなぎを取る。幸吉は業病に犯され、急ぎ働きに手を染めるようになっていた。定七と兄弟分で引き込みをつとめる風穴の仁助(高津佳男)は、幸吉から盗めの鞍替えを持ちかけられる。
7
あきれた奴
井手雅人 小野田嘉幹 河原崎長一郎
宮内洋
近藤洋介
平田昭彦
 今回は鹿留の又八(近藤洋介)と、切腹覚悟で又八をわざと逃がす多賀谷同心(河原崎長一郎)のエピソード。トボケた味の憎めないキャラクターを、河原崎長一郎がユーモラスに演じている。平蔵の上司京極備前守(平田昭彦)もはじめて登場。宮内洋も同心役で姿を見せる。準レギュラーだろうか?原作も同名作品だが、キャラクターの名前や設定がかなり違う。
8
盗人仁義
廣澤栄 高瀬昌弘 内田良平
田村高廣
山本麟一
 今回は岸井左馬之助と五郎蔵(内田良平)が主役。仇と間違われて相手を刺殺した五郎蔵。その現場を目撃した左馬之助はあとをつける。仲間の狡猾な罠が五郎蔵を待ち受けていた・・・裏切者に山本麟一。原作は「敵」。
9
流星
野上龍雄 高瀬昌弘 藤岡重慶
納谷悟朗
野際陽子
内田良平
二見忠男
永井智雄
 川越舟が重要な役割を果たすエピソード。凶盗 生駒の半右衛門(永井智雄)の指令で、凄腕の浪人たち(藤岡重慶、納谷悟朗ら)が平蔵のまわりの人間に無差別攻撃。同心原田(長谷川明男)の妻も斬られる。探索方の必死の捜査にも関わらず、犠牲者は増えていく・・・
 畜生働きに平蔵の怒りが爆発。藤岡重慶を一寸刻みにする場面など、凄みたっぷりだ。密偵たちも揃い踏み。生駒の仙右衛門はなぜか半右衛門になっている。原作同名。
10
人情同心
井手雅人 小野田嘉幹 長門裕之
小林昭二
江幡高志
入江若葉
 同心間十蔵は、亭主の盗賊を殺したおふじに同情してかくまう・・・・折しも火盗改メにもリストラの嵐が・・・ますます十蔵は深みにはまっていく。
 原作は「唖の十蔵」。やはり小野十蔵→間十蔵になっている。吉右衛門シリーズでは柄本明がこの十蔵を演じた。なかなかしぶい大人の味を感じさせるエピソード。
11
土蜘蛛の金五郎
小川英 野長瀬三摩地 伊吹聡太郎
原田君事
金田龍之介
田村高廣
 そばやで奇特な飯屋の評判を聞いた平蔵は食い詰め浪人の格好で潜入捜査に・・・
 平蔵になりすました左馬之助と平蔵が決闘するシーンあり。裏番組の吉右衛門鬼平犯科帳最終回で、悪役を演じていた金田龍之介。偶然か、この名優がタイトルロールを演じていた。
12
凄い奴
小川英 小野田嘉幹 中谷一郎
天本英世
内田良平
小栗一也
嵯峨善兵
伊藤久哉
 平蔵の高杉道場での後輩、井関録之助(中谷一郎)は元締名幡の利兵衛に仕掛けを依頼されるが、金を受け取ったあとで怖くなって逐電。怒った利兵衛に刺客(天本英世→吉右衛門鬼平では菅田俊)を差し向けられる。原作は「本門寺暮雪」。
 中谷一郎まで登場して、もはや助け人外伝の世界(笑)。タイトルロールの凄い奴を演じる天本英世の演技が光る。五郎蔵の大立ち回りもアリ。
13
おふさ伊之松
野上龍雄 丸山誠治 古谷一行
新克利
伊達三郎
高田美和
天草四郎
 盗人伊之松に古谷一行。その恋女房おふさに軽井沢夫人こと高田美和。伊之松の引き込み先が名古屋に変わって、江戸に独りで残されたおふさは、盗賊頭(伊達三郎)の罠にはまって、通い小町に身を落としてしまう。吉右衛門鬼平では、おふさ=森口瑤子、伊之松=西岡徳馬という顔あわせだった。原作は鬼平ではなく、短編集「にっぽん怪盗伝」より、「四度目の女房」。
14
高杉道場三羽烏
柴英三郎 小俣堯 今出川西紀
白石奈緒美
東野孝彦(英心)
土屋嘉男
田村 高廣
   砂蟹のおけい(白石奈緒美)と笠倉の太平(東野孝彦)が中国筋の大物をお頭に頼んで、江戸で大仕事を企んでいるという情報が平蔵のもとに届いた。一方、左馬之助は、失踪していた長沼又兵衛(土屋嘉男)が、自分の娘たえ(今出川西紀)に連絡してきたと言ってくる。又兵衛は平蔵、左馬之助とともに高杉道場で三羽烏と言われたひとりで、秘伝書を盗んで姿を消していた・・・
 又兵衛vs左馬之助、又兵衛vs酒井祐助、又兵衛vs平蔵と、充実した殺陣が次々と展開される。
15
二人女房
安倍徹郎 小野田嘉幹 ハナ肇
山下洵一郎
原口剛
原知佐子
野際陽子
 高木軍兵衛(ハナ肇)再登場。盗賊を二人も切り捨てる手柄を立てて意気揚々。しかし昔の悪い仲間に脅迫され、殺しの手先に使われそうに・・・・おまさがそれを嗅ぎつけ、逆に盗賊一味を一網打尽にするというお話。
16
盗賊婚礼
井手雅人 高瀬昌弘 中野誠也
天津敏
滝田裕介
夏純子
堺左千夫
伊沢一郎
丹波義隆
松尾嘉代
内田良平
 山城屋に入った本格派盗賊、一文字の弥太郎(中野誠也)の見事な手口に平蔵も舌を巻く。「近頃珍しく本格の盗めだな・・・小憎い奴・・・」。その一文字一家に昔世話になっていた長嶋の久五郎(滝田裕介)が、鳴海の繁蔵(天津敏)一家から縁談を持ってくる。親の代からこの縁談は決まっていたのだが、繁蔵は情婦のお梅(夏純子)を妹と偽って弥太郎に差し出し、一文字一家を我がものにしようと企んでいた・・・
 畜生働きの鳴海一家の江戸潜入に、平蔵も密偵を総動員して対応する。新しく密偵メンバーに加わったお滝(松尾嘉代)が、徒っぽくて最高。”フェロモン全開”夏純子との悪女対決が実に美味しい。それにしてもこの豪華助演陣には圧倒される。傑作。
17
むかしなじみ
野上龍雄 吉村公三郎 稲野和子
永井秀明
上野山功一
深江章喜
真山知子
沖田駿一  
 これも割と有名なエピソード。すあい女で平蔵の昔馴染みの仙台堀おろく哀話。零落したおろくに平蔵が情けを掛けたのに感激して、せっせと役宅に市井のガセネタ情報を投げ込むが・・・
 珍しく彦十(岡田映一)のセリフが多い・・・(笑)。 
18
蛙の長助
廣澤栄 小野田嘉幹 曾我廼家五郎八
殿山泰治
梅津栄
 鍬形の喜佐松(梅津栄)の跳梁に手を焼く火盗改メ。
 一方、平蔵は乱暴されていた老人(曾我廼家五郎八)を助けるが、老人はかつて本格派盗賊として鳴らした蛙の長助だった。高利貸し三浦屋(殿山泰司)のもとで、いまは借金取りとして働く長助に最後のお盗メが・・・・
19
いろおとこ
笠原和夫 小野田嘉幹 宇都宮雅代
佐原健二
清水将夫
吉行和子
大門正明
 兄を殺した盗賊・鹿熊の音蔵(佐原健二)の行方を追う同心・寺田金三郎(大門正明)。兄の密偵として働いていた女せつ(宇都宮雅代)と出会って、執拗に事件の手がかりを探る。音蔵は浪人に金三郎殺しを依頼。金三郎に危機が迫る。
 やはり男運の悪い女を演じると、宇都宮雅代は光る。これも大人向け。
20
川越の旦那
井手雅人

永井素夫

小野田嘉幹 土方弘
川口晶
佐野浅夫
 備前屋を襲った畜生働きの盗賊一味。市中見回りをさぼっていた忠吾(古今亭志ん朝)は佐嶋に大目玉を喰らう。忠吾はいろは茶屋のお松(川口晶)に入れあげていた。
 忠吾の懐具合を心配するお松に、ポンと大金を渡す馴染みの客がいた。通称川越の旦那。じつはこの男は備前屋を襲った盗人の頭目、墓火の秀五郎(佐野浅夫)だった。原作は「谷中いろは茶屋」。
21
盗賊人相書
井手雅人 野長瀬三摩地 蟹江敬三
西沢利明
加藤和恵
長尾泰子
 急ぎ働きの盗賊の魔手から、ただひとり助け出された奉公人およし。盗賊改メ方は人相書を書かせようとするが、頼んだ絵師・石田竹仙(西沢利明)は、下手人熊治郎(蟹江敬三)とかつて盗みばたらきをしていた過去が・・・
 原作小説では竹仙はその後も平蔵に協力するという設定だが、このTVシリーズでは事件のあと、姿を消す。今回も木村忠吾が大活躍。
22
狐雨
小川英 高瀬昌弘 寺田農
神田隆
伊佐山ひろ子
内田良平
 同心・青木助五郎(寺田農)はわずか九ヶ月の間に十二人もの盗賊を捕らえ、鬼神の働きと言われていた。だが青木は裏で小間物屋・信濃屋久兵衛(神田隆)と癒着して・・・・
 寺田農の狐憑きは見物か。この俳優さんはこの時期、加藤剛主演「剣客商売」の妖怪小雨坊などゲテモノ役が多い。
23
盗賊姉妹
下飯坂菊馬 渡辺祐介 根岸明美
弓恵子
吉田義夫
柳沢真一
原田清人
 門原の重兵衛一味捕縛の際、大金を独り占めして逃走した翻筋斗の亀太郎(原田清人)。亀太郎の隠した千両箱を強か者の女賊姉妹お今(根岸明美)&お紋(松木路子)が狙う。同心山崎庄五郎(柳沢真一)と密偵おせん(弓恵子)が必死の捜査。姉妹が苦労してかっさらった千両箱をまえにして父親(吉田義夫)と一緒に大笑い。そこに火盗改メが踏み込む空しいラストは涙を誘う(笑)。原作は「白と黒」
24
泣き味噌屋
櫻井康裕 高瀬昌弘 谷啓
川合伸旺
黒部進
 勘定係同心河村弥助(谷啓)の女房が荒れ寺の墓地にて殺害される。女房の仇を取りたいと弥助は捕りかたに加わりたいと申し出る。
25
鯉肝のお里
田坂啓 吉村公三郎 水野久美
内田良平
弓恵子
藤原釜足
 お里(水野久美)は白根の三右衛門配下の女賊。腕の良い煙管職人で元本格派盗賊の長虫の松五郎(藤原釜足)はお里に足を洗わせようとするが・・・
 原作では、お里を見張る五郎蔵とおまさがデキてしまうという描写があるのだが、なぜかおまさ→おせん(弓恵子)になっていてそういうシーンもない。五郎蔵が可哀想だ。
26
密偵たちの宴
野上龍雄 野長瀬三摩地 草薙幸二郎
内田良平
野際陽子
金井大
植田峻
藤森達雄
久野四郎
 と言っていたら、この最終回ではおまさ(野際陽子)と所帯を持っていることになっているではないか。まずは一安心。
 「それにしても近頃のお盗めのざまはどうだ、みんな非道い畜生働きばかりじゃねぇか・・・三箇条の掟をきっちりと守る本当のお盗めがどんなもんか、当節の奴らに見せてやりてぇもんだ。」という粂八の一言から、岩五郎、伊三治、五郎蔵、粂八、舟形の宗平が平蔵の目を盗んで、本格派の大仕事をするというお話。

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