子連れ狼


子連れ狼第一シーズン放映リスト(1973.4月〜9月日本テレビ系にて放映)

子貸し腕貸しつかまつる 脚本柴英三郎 監督石井輝男(!)

 日本映画界の墓堀人石井輝男演出の第一回。出演 岡田英次、太地喜和子でお色気も狙ったか。気のせいか、萬屋錦之介のメイクアップがまだ決まらず、ライティングの加減では、○カマっぽい雰囲気。悪役岡田英次のセリフ「花嫁おはまの新床の様々、とくと見届けてあの世に行け!」には笑わされる。原作の第一回も確か、同じ話でござんした。この頃の原作漫画では白土三平風の絵柄、快活に笑う拝一刀と後の作品とだいぶイメージが違う。
 表題はご存知、乳母車に付けられた旗竿の文句であるが、後半はこの旗竿を見かけなくなった。

乞胸お雪

 ありましたがな、「子連れ狼」にも欠番の話が・・・・・(by玉緒)
 胸に金太郎の入れ墨した女武芸者の話。問題になるような描写なんてあったかいな?・・・・・なんでか知りませんけど・・・・もしや・・・・・エロ描写がキツ過ぎましたんやろか(^^;)。
 出演は片桐夕子、加藤武、内田朝雄、浜田晃、今福正雄、亀石征一郎と豪華メンバー。

 註:この作品、なんだか拙僧の記憶にあるなあ。夜中トイレに起きたふりをして(常習)、父ちゃんと見ていたらおかんに叱られ、怒濤の夫婦喧嘩に発展したような・・・・・

鳥に翼獣に牙 脚本国弘威雄 監督池広一夫 

 宿場に凶悪な一行と閉じこめられ・・・という定番の内容。石橋蓮司が早くも登場。(この頃の石橋蓮司は本当に柄が悪いな。最近は善玉が多くなったが、まったく良く更生しました)一刀がケバイつけまつげのおねえちゃん(石井輝男の作品で見た顔だ・賀川雪絵)との本番プレイを強いられる。

 追記:この賀川雪絵は確か「徳川いれずみ師責め地獄」で牢名主をやっていたはずだ。ちょっと庶民的かつ野性的なルックスが魅力的。
 石橋蓮司、山本麟一ら全員名乗りを上げて、一刀に斬り殺されるラストの殺陣はちょっと無理があるか。しかし吊り橋がある温泉場。良いロケ地を見つけたものだ。栃木あたりか?
 このエピソードは舞台公演でも使われていると聞く。 

一石橋 脚本野上龍雄 監督高井牧人

 何度も出てくることになる名古屋章初出演。極めつけの善人役で大五郎とのからみでほのぼのしたムードを出してくれる。

刺客街道 脚本国弘威夫 監督松島稔

 事実上の第一回。初めて柳生との因縁が描かれる。柳生備前守を演じるこの頃の青木義郎は全身に殺気がこもっていて良い。「はかったなぁ!やぎゅうぅぅ!」の寺仏堂でのシーンは屈指の名場面。

お末無情 脚本鈴木兵吾 監督石井輝男

 因業な人たち(山内明ほか)による児童虐待モノ(笑)。しかもラストは全員一刀の長刀で皆殺しと石井先生らしい作品である。 

あんにゃとあねま 脚本鈴木兵吾 監督高井牧人

 むっちりと太った錦之介にぶーりぶりの拷問(笑)。忘八頭の酉蔵役の浜木綿子は映画「死に風に向かう乳母車」でも同じ役を演じている。きっちりした口跡、凛々しいお姿でまったくハマリ役である。しかしそんなに好きか?ぶりぶり。
雛人形の首をはねるラストはやはり原作の絵に敵わない。今回、乳母車の進水式も(児童保護法を無視して)行われたが、国際放映のスタッフの尽力もあって防水は完璧なようだ。

堺筒 脚本安倍徹郎 監督松尾昭典

 問題の(笑)無限連発銃完成秘話。この頃は江守徹より小池朝雄のほうがビリングが高い。まあ、五連発の旦那もそうだが、こいつら弾どーしてんだ?

干城殺陣 脚本岡本克己 監督田中徳三 根上淳出演  

六道無辺 脚本国弘威雄 監督松尾昭典

 大名諏訪守(鈴木瑞穂)をも抹殺する柳生の非情の策略が描かれる。南原宏治演じる柳生軍兵衛(映画は林与一)は例によってテンション全開の悪役ぶりである。公方が一瞬登場するが、当然第三シーズンの江原真二郎とは別の役者が演じている。諏訪守に示唆された柳生封廻状の謎解きがこのシリーズの重要な伏線となる。 

三途の川の乳母車 脚本柴英三郎 監督松島稔 出演野際陽子花沢徳衛

 大五郎に張った乳を吸わせていたお内儀はこの方であったか!とおぼろげな記憶が戻って、納得させられるエピソード。今回なぜか悪代官の妾を胴太貫で脱衣させるなど、一刀の言動がおかしい。最後は新代官から依頼を受けていたということが分かるのだが、いずれにせよ公儀に刃向かう謀反人らしからぬ行動である。月影先生こと野際サマはキイハンター初期などは大変な美女であった。こういう大人の色気のある女優さんが少なくなったナ。

鹿追い 脚本猪又憲吾 監督土居道芳

 第一シーズンで一番気に入っているエピソード。偽一刀になってしまう浪人を瑳川哲郎が演じているのだが、その姿が原作漫画の一刀を彷彿させるハマリ具合である。今回は柳生忍群との殺陣も瑳川がこなしてしまう。原作はかなり小さいエピソードなのだが、一本のテレビ映画へとうまくイメージを広げている。

 追記:やはり弓恵子はきれいだ。何故人気が出なかったのだろう。似たタイプがいたんで競合したか?

お千代舟 脚本国弘威雄 監督戸田幸雄

 大原麗子が売春で日銭を稼ぐ汚れ役。その恋人役の江原真二郎はその後将軍役へと出世を遂げる(笑)。

御定書七十九条 脚本柴英三郎 監督松島稔 出演玉川伊佐男

 スリの一味に利用された大五郎が叩きにかけられる。またもいたいけな幼児の虐待(笑)。岡っ引きの玉川氏はシルバー仮面でお馴染みか。 

北から南 西から東 脚本柴英三郎 監督土居道芳 出演河野秋武 井上昭文 橋本功

 谷村藩取り潰しを計る山目付、朽木十内(ダイバダッタこと井上昭文)との謀略戦。河野秋武は日本映画黄金時代に活躍したバイプレイヤー。北から南、西から東、風が変われば事態も変わる。春を告げる東風か・・・日本経済も好転してくれるといいのだが。

牙の夜 脚本石森史郎 監督松島稔

 かつて東映の屋台骨を支えたスター東千代之介と久々の共演である。

雲龍風虎 脚本須崎勝弥 監督土居道芳

 睦五郎扮する凄腕の浪人と対決する一刀。

首斬り朝右衛門 脚本須崎勝弥 監督田中徳三

 小島剛夕、小池一夫コンビ劇画の二大ヒーローついに激突。朝右衛門を演じるのは新国劇出身の若林豪。原作とは違って朝右衛門は一刀に私淑している設定なので、あまり対決ムードにはならない。このキャラクターは代々朝右衛門なのでどんな時代にも登場させることが出来るし、劇中で殺すのもOKという便利なキャラである。江戸時代の庶民のうわさ話にもちょくちょく登場する。小池・小島ゴールデンコンビの首斬り朝は武士道残酷美の世界では、子連れ狼に引けを取らない。綱淵謙錠の「斬」は明治に入ってからの朝右衛門一族の崩壊を描いており必読。
 最近の暴れん坊将軍では栗塚旭が演じていた。伊吹吾朗もよく演じていたような気がする。なんといっても「必殺仕事人激突!」の滝田栄がはまり役か。

半畳壹畳弐合半 脚本須崎勝弥 監督田中徳三

 第一シーズンの白眉。
 小池一夫の偉大さは作品全体へのアンチテーゼを早くも登場させる。今回の主役刺野左近、飄々としていても一刀と互角の剣豪(相打ちのイメージシーンが結構壮絶)。一刀親子の生き方を案づる左近は、身を捨てて一刀に道を説く。
「起きて半畳寝て壹畳、天下を取っても二合半じゃあ。而して死ねば一握りの骨舎利。しょせん儚き人間の一生じゃあ、刺客道を捨てろ!拝一刀。その子の行き先を思い、人間として俗界に生きられよ・・・」
原作漫画のイメージ通りの長門勇の演技が光る。 

八門遁甲の陣 脚本佐々木守 監督祖父江信太郎 

 黒部十六カ村の百姓達はたった七拾両で一刀に刺客依頼。足りないと気色ばむ一刀に百姓達から人身御供を命じられたのは懐かしや!「おれは男だ」の吉川クンこと早瀬久美。他にも現古尾谷雅人夫人の元モモレンジャー鹿沼エリも出演(笑)。この頃の一刀は金銭面でドライな面が見受けられるが、やはり四万二千両への遙かな道のりを感じていたのであろうか。

残菊の宿 脚本石堂淑朗 監督祖父江信太郎

 宿場女郎に落ちた武家娘(赤座美代子)の執念。彼女を地獄に突き落とした大名側室(横山リエ)を一刀が仕置するラスト。菊の花びらが舞い散るさまは市川雷蔵主演「剣鬼」を思い出させる。仇は討ってやるなどと甘い言葉は決して言わない一刀。後期必殺とは大違いの非情の世界。 

渡り従士 脚本山田正弘 監督小沢啓一

 これも傑作。中丸忠雄と武士道対決。ラストの問答のやりとりは圧巻。映画でこの従士役を演じたのは加藤剛。中丸氏って悪役が多いけど、律儀で育ちが良さそうな感じがする。こういう武士道を貫き通す古武士といった役柄が良く似合っている。さすが東宝出身か。平田昭彦氏なんかも本当に上品だったなあ。

可の字無惨 脚本柴英三郎 監督松島稔

 公儀黒鍬哀話。夏八木勲を黒鍬と知りながら、刺客依頼を受ける一刀。このタイトルべくのじむざんと読む。一度交わした約定を守る一刀に、命懸けで誠意を尽くす夏八木。日本人には応えられない世界。 

なみだ糸 脚本猪又憲吾 監督丸山誠治 

 上田藩家老の依頼でタイ捨流・笠間大輔(竜崎勝)を斬る拝一刀。出演光川環世、潮万太郎、見明凡太郎。

柳生封廻状 脚本国弘威雄 監督丸山誠治

 錦之介って全然筋肉質じゃないすねえ。ふんどし姿がそそられますな(笑)。第一シーズンも終わりに近づき、メーク魂に火が入ったか、川に入ってもメークは落ちない。裸虫と呼ばれる川越人足の頭領に重鎮辰巳柳太郎。さて今回,、一刀親子はようやく必須アイテムの柳生封廻状を入手するが、暗号の謎をとくのはずっと先になるのである。
ラスト、一刀対烈堂第一ラウンドの決闘は烈堂のリングアウト勝ちに終わる。

大五郎絶唱 脚本国弘威雄 監督池広一夫

 山に住む知的障害者の親子が命懸けで大五郎を助ける。珍しくヒューマンなエピソード。原作でもこの話は印象的だった。
 原泉の怖いお婆さんも懐かしい。

流れ影 脚本国弘威雄 監督池広一夫

 柳生の礼とかいって後ろから、奇襲攻撃を仕掛ける烈堂対一刀第二ラウンド。今回は烈堂が片目を突かれて、ドクターストップTKOに終わる。ふせっているうちに背もかなり低くなって(笑)二代目黄門こと西村晃にバトンタッチ。



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