今年も北海道に行くことができた。
直前に一冊の写真集に巡り会った。そこには在りし日の深名線が四季折々の表情で鮮やかに息づいていた。
この写真のところに行ってみたい。緑の鉄橋を渡ってみたい。
それを北海道ツーリングの一つの目標にした。
<<深名線>>
深川-名寄間 121.8km 1924年雨竜線として深川、多度志間開業。
幌加内線、名雨線、深名線と改称しつつ 1941年名寄までの全線が開通。
1995年9月廃止に至る。
幌加内駅舎
写真集にある1995年の駅とでは 駅名の看板が違う。
撮影後に作り変えられたのか あるいは廃止される直前にでも作られたものなのかも知れない。
写真集の中の写真と同じ様なアングルで撮ってみた。
中は休憩所として使える様になっている。
灰皿 木のベンチなど 何故か懐かしかった。
プラットホームは綺麗に残っているが線路はなかった。
上幌加内駅
わずかの線路とプラットホームが意図して残されている。
このわずかなものは何を意味するのだろう? 誰の意志に因るものなのだろう。
鉄橋(1)
新雨煙別橋前 雨竜川にかかる鉄橋。
橋の手前は築堤やら構造物などが取り除かれていてざっくり。
R245を少し入ったところにある線路跡
玉風味さんがくぎだかボルトだか 金物を発見。すっかりさびていた。
さすが北海道。蕗が線路跡に顔を覗かせている。
成和駅近辺の鉄橋
道路から川を隔てた茂みに鉄橋が頭を覗かせている。
トラス橋と言うのだったか橋が綺麗に残っている。線路は撤去されていた。橋の横には工事用のプレハブ小屋があり現在使われている様子。線路撤去用なのかその後の整備用なのか橋の手前には土が堆く積まれてあった。
少し降ってた雨の滴がレンズに付いてしまった様だ。未熟・・・
添牛内駅
窓に打ち付けてあるベニヤ板は 写真集にある現役時代の駅の窓にも貼り付けられてある。写真と見比べて「一緒やぁ!」と思わず声を上げてしまったほど。
1年前はあった筈の線路は撤去され プラットホームは雑草に占拠されていた。
駅舎横にひっそりすみれが咲いていた。
蕗の台駅の跡地か?
今までの田園風景とは違い朱鞠内湖周は深い林の中だ。
朱鞠内湖畔沿いR257を北上。母子里から蕗の台朱鞠内停車場線(道道520)に入り道道686との
分岐地点を朱鞠内方面のダートをほんの少し進み 左に折れる道に入り突き当たりを左折すると空き地に
突き当たる。
撤去された線路が積まれていた。傍らに白い可憐な花が咲いている。
残った線路の側にルピナスが咲く。今にも列車がカーブを曲がって現れそうだ。
線路に沿って歩く。地図を見るとこの先には川がある。今回最大の目的 青い鉄橋が渡れるかも知れない。
蕗の台駅は一足早い1990年に廃止されている。
鉄橋
あった! 鉄橋だ!
線路は撤去されている。並ぶ枕木の中央に鉄網が渡されている。当然下を見れば川の流れが見える。
横に保線用の鉄製の歩道がある。手すりがあるのでそちらを渡る。だって怖いモン・・・
それでもおっかなびっくり渡り切る。(ちなみに あねさんは枕木を渡った。更に玉風味さんは枕木を
走って渡った。)
しかしこの鉄橋を横から見渡せる様な場所が見当たらない。辺りは背丈以上の草木に覆われ 人が入って
行けそうな道はない。
あの鉄橋の写真はどこから撮ったのだろう?
この鉄橋ではないのかも知れない。
(デジタルビデオからの静止画像なので画質が粗いです。)