木曽路はすべて 山の中である。 あるところは 岨づたいに行く 崖の道であり、 あるところは 数十間の深さに臨む 木曽川の岸であり あるところは 山の尾をめぐる 谷の入り口である。 一筋の街道は この深い森林地帯を 貫いていた。