男もすなる 日記といふものを、 女もしてみむとて するなり。 それの年の しはすの二十日 あまり一日の、 戌の時に門出す。 そのよし いささかものにかきつく ある人県の四年五年はてて 例のことども皆しをへて、 解由など取りて 住むたちより出でて 船に乗るべき所へわたる。 かれこれ知る知らぬおくりす。 年ごろよく具しつる人共なむ わかれ難く思ひて その日頻にとかくしつつ ののしるうちに夜更けぬ。