コース攻略その1:生駒

近畿選手権が最も多く開催されるコース、生駒。
コース幅が狭く、スタートで出たもん勝ちみたいなところがありますが、
やはりそれなりの攻略法が存在すると思います。

近々、大幅なリニューアルとなるようですが、開幕戦は現状のままらしいです。

ちゅうわけで、期間限定の攻略講座を開いてみました。

役立つかどうかは未知数。
もし、藁にもすがりたい方(笑)がいらっしゃいましたら、お試し下さい。



最速ラップを叩き出す上で、最も重要視されるべきセクションは、ハイスピードセクションです(ケニーロバーツ談)。
タイトコーナーでいくら頑張ってみても、努力するほどには報われません。
では生駒ではどこがそれに当たるかというと、図のA(フィニッシュ前の登りコーナーから逆バンクぎみの2コーナー進入まで)とB(長いテーブルのある下のストレート)でしょう。

まずAのセクション。ここは単にスピードだけの問題ではなく、唯一コース幅が広く最高のパッシングポイントであり、まさに最重要セクションです。
しかしながら、特にここの登りコーナーはレース当日の整備の仕方により、バンクの出来具合いが異なるため、当日にならなければ最速ラインを見極めることはできません。あえて言うならば、バンクに当てた直後から3速で高回転を保てるほどスピードを乗せられるならバンク、回転が落ちてしまうなら、まん中よりややイン側のラインを2速で立上がるのがよいでしょう('98CR125標準スプロケの場合)。
もちろん、いずれの場合にも、2コーナーまでの繋がりをよく考えた上でラインを選ばなければなりません。

さて、もう一つのセクション、B。「ここは単なるストレートで、ただジャンプがあるだけ。ジャンプを飛びさえすればどうでもいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。が、よくよく考えると、実はここには黄色のライン1本しか走るべきところはないということが分かります。
ここはストレートのようでいて実は微妙にS字を描いています。それを知ってか知らずか、コースなりに蛇行しながら走る人がけっこういるようです。いくらストレートに近いとはいっても、ジャンプが存在するこの区間をアクセル全開で突っ走れる人はいないでしょう。必ずアクセルを何度か戻しているはずです。しかも蛇行しながらジャンプを飛ぶ訳ですから、クラッシュしそうになったり、飛び切れなかったりということにもなりやすいでしょう。
しかし、テーブルの進入時に右端、着地時に左端となるラインを走れば、非常に長い区間をストレートとみなすことができるようになります。テーブルを飛び過ぎるとかなりの衝撃があると思われるので、ジャンプのところだけはスピードを抑えぎみにする必要がありますが、飛ぶための助走スピードは安定した中で楽に稼ぎ出すことができ、着地後ももう一発アクセルを全開にできます。
たとえ蛇行して走る人と同じスピードでしか走れなかったとしても、こちらは体力を温存できるのです。

ただし、一つ注意すべきなのは、下りきったコーナーの立上がり部分です。ここではストレートだからといっていきなりフル加速するのではなく、リラックスして抑えぎみの加速をしましょう。なんだかんだいっても、結局テーブルを飛びきることが最も重要なのですが、最初から力んでしまうと、かえって飛べなかったりすることが多いからです。



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