第2弾


「FOOTPRINTS」










ある夜、ひとりの男が、              
主と共に海岸を歩いている夢を見た。       
大空には、彼の人生の一コマ一コマが写し出され、  
それぞれのシーンに二組の足跡が         
砂の上にあるのに彼は気がついた。         
一つは彼のもの、                
 そして、もう一つは主のものであった。      

人生の最後のシーンが写しだされた。        

 彼は後ろを振り返り、砂上の足跡を見た。     
彼はその中で何度も、足跡が、           
たった一組だけになっていたことに気がついた。  
そして、それは彼が人生の中で最も落ち込み、    
悲しみに満ちていた時であった。         

そのことで彼は悩み、主に聞いた。         
「主よ、かつて私があなたに従うと決心したら、   
あなたは全生涯、私に伴ってくださると言われました。
しかし私は、人生の最も苦しかった時に       
一組の足跡しかなかったことに気がつきました   
あなたを一番必要としていた時に、なぜあなたは   
私を見離したのかわかりません」         

主は答えられた、                 
「私の最愛の子よ、私はあなたを愛している。    
そして、決してあなたから離れはしない。      
あなたの試みの時、悩みの時、          
足跡が一組しかなかったのは、           
その時、私があなたを背負っていたからだ」    





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