2枚目である。なにしろ、’98シリーズでJr.上がりのライダーに割って入り、NB250ccランキング2位を獲得した男である。’99シリーズNAゼッケン06である。普通、Jr.上がりのライダーしか付けられない、栄光のゼロゼッケンである。
私が彼に出会ったのは昨年の夏の終わりである。その時既に手首を骨折されており、療養中であったため、彼の切れた走りは見れなかったのだが、彼の発するオ−ラに圧倒された覚えがある。怪我を機に、以前の走りが影を潜めていたようであるが、第4戦にて8位に入り、復活の兆しを見せている。完全復活すれば、表彰台獲得間違いなしである。
彼の走りの特徴はメリハリである。私の知る限り、彼の十八番はフカフカのサンドのバンクコーナーである。私を含め、多くのライダーがフロントを潜らせ、よたよたするこのセクションで、彼は豪快な砂煙りを巻き上げ、轟音と共に立ち上がって行くのである。その姿は、惚れ惚れする程かっこよい。私もその走りをマスターすべく、彼の指導を受けているところである。
以上は、バイクに乗ってる時の話しである。降りたら・・・、3枚目である。
多分「いちびり」である(私は大阪弁はよくわからないのだが、たぶん彼のような人をいちびりというのだと思う)。
練習中は言うに及ばず、レースの直前でさえ、相棒のtsunekawa氏といちびりまくりである。
しかし、単なる3枚目ではなく、多くのライダーに慕われるいい兄貴である。モトクロスのことに限らず、困ったことがあれば相談すると、彼一流のいちびりを交えながら、解決策を考えてくれるでしょう。
近畿選手権に参戦するライダー(観客の女の子も)なら、一度は彼に話しかけてみましょう。
きっと、また話したくなるはずです。