マグラの草子

(8月分)


8月26日(火) 最近の趣味

年始に久々の更新をしましたが、昨年の10月末以降、星の撮影しかしておりません。

近年はバイクに乗りに行っても人としゃべるのが苦痛に感じるようになっていたのですが、年始から関連会社に出向になって、知らない人たちばかりの中で、業務内容はその知らない人たちの中でもさらに浮いている(販売会社ですが私は技術サポート)状況なので、業務そのもの以外では全く人としゃべることがありません。

で、週末に、人里離れた山奥(本当に強烈です。はっきり言って一人で夜中にこんな場所に居るのは鳥肌が立ちます。奈良県南部の標高1000m以上の山上です)に撮影に行って、モトクロスをしている時と同じような没頭感を味わうことのみが、今の楽しみです。

ところがこれがまた、星の撮影に行き始めた頃は、土日泊まりがけで行けば、そのうちの1日は撮影の好適日だったのですが、GW前後あたりからは、いつも天気が悪く、どうしようもない日が連続。撮影したいものが、当初からすっかりエスカレートし、数千万光年先の銀河系外の銀河しかほとんど興味がなくなってしまったので、天候不順続きでもこれら難しいターゲットをきれいに撮影すべく機材の改良に励むのもまた一興という感じで過ごしておりましたが、今年は(今年も?)本当に来る日も来る日も天気が悪く、改良した機材を試す日もありません。

本来、系外銀河のような暗い天体は、新月の時にしか撮影できないわけで、週末しか撮影機会がないと考えれば、好適日は1カ月に1週末しかないわけです。なのに、もう3カ月以上もの間、ストレス発散の機会がありません。

 

「愚痴は聞いてもらうだけで発散になる」というのと一緒で、「書くだけでもなにかしら発散できる」と思うので、久々に更新してみました。

 

この半年間で、相当に新しい機材を買いました。

<光学系>

・サムヤン85mm F1.4 ・・・たぶん天体写真には素晴らしいコストパフォーマンス

NIKKOR reflex 500mm F8 ・・・KENKO500mm F6.3より破格に高価な分、破格の画質が得られるかもしれない。

・セレストロン C90MAK ・・・F値がすごく暗いので、失敗した感に満ちていたが、オートガイドが可能になってきた今、存在感復活の可能性アリ。

・セレストロン C5  ・・・現在最も期待している機材。しかし、ちゃんとした赤道儀を持っていなく、manfrotto410というカメラ雲台を赤道儀として流用しているので、耐荷重&精度の問題から実力を発揮できていなさそう。

 

<機械系>

 ・TT320X-AG ・・・ポラリエに代わる超高精度のポータブル赤道儀(価格もめっちゃ高い!)。今振り返ると、自分の趣向には高価かつ役不足。

 ・ステッピングモータ、モータドライバ、モータドライバコントロール用マイコン ・・・ある時点で、どんな高精度な赤道儀を買って、どんなにシビアに極軸を合わせても、系外銀河をターゲットにするならば、全て無駄というのを悟りました。これらの部品を単体で買って、メカ、ハード、ソフトウェアを、先人達の情報を参考に自作して、オートガイド&ターゲットの半自動導入にチャレンジ中! 早く実践したい!!

 

で、自宅ベランダでのどうでもよい撮影を含めても、いっこうに機材改良効果のテストができないので、過去のノータッチガイド撮影の写真を2枚掲載してみます。

 

M64(1.4MB)・・・黒眼銀河などと呼ばれております。NIKKOR 500mm F8 で撮影しました。黒眼部分が写っており、ノータッチガイドにしては、相当出来のよい写真と思います。

銀河(1.4MB)・・・サムヤン85mm F1.4による。この画角の中に、大変な数の系外銀河が写っております(拡大して見てね ^^)。この数カ月間に改良した機材を用いて、全ての銀河を拡大撮影したいところですが、これらは春に観測できる銀河なので、時すでに遅く、来年の春までお預けです。(ガクー  --;

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