はじめに
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めざすもの
1995年12月17日に「子育て新時代を切り開く」と題する旗上げフォーラムを開催し、『こころの子育てインターねっと関西』は活動を開始しました。
子育て真っ最中の親と仕事として子どもにかかわる専門職とが一緒につくる『こころの子育てインターねっと関西』がめざすものについて説明します。 <代表 原田 正文>
●子育ての結果は思春期にあらわれる
不登校の急増や死にいたる「いじめ」の多発、親による乳幼児虐待の増加などに象徴されるように、現代の母子をめぐる状況は危機的側面をはらんでいます。
私は、精神科の「小児・思春期」専門外来を担当する一方で、主に不登校を中心とした思春期の若者たちへの支援システムをつくる仕事をしてきました。
そして、子どもたちに最善の支援ができるように、家庭と学校と専門機関が連携をして支援すべきであるというFSCシステム・アプローチを提唱し、実践してきました。
(詳細については、拙著『学校に行きたくないと言われたとき』(農文協、1993年)、『不登校をプラス思考でのりこえる』(農文協、1995年)、『スクールカウンセリング再考』(朱鷺書房、1997年)をご参照ください。)
しかし、もともと小児科医である私には「思春期になるまでの子育てが変わらなければ、思春期の子どもたちの問題も根本的には解決しない」という考えが強くあります。
そして、現代日本の子育ての状況がますます深刻化する状況や早期エリート教育の隆盛などを見るにつけ、「子育ての問題をなんとかしなければ」という思いは強まるばかりでした。
●グループ子育てに「希望の灯」を見つけて
とは言え、以前の私には、乳幼児期の子育てに自分が直接関与する勇気が湧きませんでした。
しかし、子育て真っ最中のお母さん方が企画運営している「子育て自主グループ」や「子育て情報誌」が全国に無数に誕生し、活動している新しい事態に触れ、私は勇気づけられました。
「現代日本の子育て現場では、何かが確実に変わりつつある」と実感し、私自身、何か「希望の灯」のようなものを見い出しました。
この「希望の灯」をふくらますために、子育て真っ最中の親と保育士や保健師、教師、カウンセラー、医師、社会教育などの専門職が一緒につくる『こころの子育てインターねっと関西』という民間のボランティア団体を1995年12月に旗揚げしました。
当初は、大阪府立看護大学教授(現在:大阪人間科学大学 教授)で精神科医の服部祥子先生が会長、私が事務局長となり、実際に活動をすすめてきましたが、子育て現場のお母さん方からの期待の大きさに身の引き締まる思いでした。
(なお、『こころの子育てインターねっと関西』は、本来親が中心のボランティア団体であるということから、活動が定着した1998年1月より、服部祥子会長が顧問となり、大阪府貝塚市で永年「貝塚子育てネットワークの会」の代表をつとめてきた梅原直子が代表となり、活動を展開してきました。
さらに、社会の動きに対応するため、2004年4月より、NPO法人化の準備に入り、同時に、私が代表となりました。)
現代日本の子育てでは「こころの子育て」が中心テーマです。
心を育てるためには「孤立・不安・競争の子育て」ではなく、「共同・信頼・安心の子育て」が不可欠だと思います。そして、その確かな手ごたえを、「グループ子育て」のひろがりに感じています。
●関西での実践、関西からの情報発信
『こころの子育てインターねっと関西』では、全国的に芽生ている「子育て自主サークル」をさらに育成し、その継続的な発展を支援する活動や各レベルでの子育てサークルのネットワーク化をはかるための活動をおこないます。
また、『こころの子育てインターねっと関西』では、関西エリアを視野に入れて、いろいろな段階での子育てネットワークをつなぐインターネットの役割を担いたいと考えています。
そして、関西での実践とその成果、並びに、心の発達という視点を中心にした「確かな育児情報、子育て指針」を毎月発行する会報(A4版、12ページ)で、全国に発信します。
このホームページにアクセスしていただいたみなさんも、ぜひ私たちと一緒になって、子育て新時代を切り開くボランティア活動にご参加いただきたいと願っています。また、会報を購読していただいて、会員として本会を支援していただきたいと願っています。
●本会の実践部門
本会と各地の子育てネットワークの会とは、上下関係はまったくありません。本会はそれらの会に対して、横並びの関係で支援をする団体です。
ただ、大阪市域を対象としたネットワーク『こころの子育てインターねっと大阪』は、本会の実践部門であり、本会がそれらの地域のみなさんと一緒に直接運営をしています。
また、2003年4月より、カナダの親支援プログラム:Nobody's Perfect を日本でも実践するとともに、日本に合った新しい親支援プログラムを開発するプロジェクトとして、Nobody's Perfect Project を立ち上げました。
本年度は、ネットワーク部門と、ノーバディーズ パーフェクト部門の二つで活動を行っていきます。
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