今回はワインです。 繰り返して言いますがアルコール度数1%以上の飲み物を自家醸造することは日本では禁止されています ですから、ここに書かれていることはあくまで知識としてのワインの造り方です(笑) 尚、今回は「簡単篇」なので、すっげぇ簡単に出来る方法です。 そのうち「本格篇」も公開するかもしれません。 用具
No. 名前 備考1
ビン 300ミリリットルくらいのもの2
ガーゼと輪ゴム 1のビン用。3
鍋 普通の家庭用で充分4
容器1 透明なガラス製が良。 梅酒用ガラスビン等。 容量3リットルくらい。5
容器2 炭酸飲料用ペットボトル(栓付き) 1.5〜2リットル6
容器3 清酒用4合ビン(ねじ式栓のもの) 又はワインのハーフボトル(ねじ式栓のもの)7
温度計 棒型の普通のやつ。 100度まで測れれば充分8
ラップ
容器1用
材料
No. 名前 備考9
モルト(麦芽エキス) 15g ケーキの材料・器具売場で。 又は手作りビールキットを扱っている店で10
果汁 搾るのが面倒くさければ 濃縮還元果汁の100%ジュースでオッケー。 但し、添加物の無いもの 2.1リットル11
レモン 1.5個 なるべく国産無農薬で ワックスを使っていないもの12
酵母 0.5g パン用でいいや(笑) ドライか生13
砂糖(グラニュー糖) 200g14
水 天然水100ミリリットル作り方
A)スターターボトルを作成する 酵母を予備発酵させ、強化します。
1.準備 ビン(1)を消毒する。オスバン液(消毒剤)等を使用。ぬるま湯でよく濯ぐこと オスバン液が無ければ焼酎を使用するのも可。これもよく濯いでおくこと 又は熱湯で20〜30分煮沸消毒する 2.鍋(3)にモルト(9)と水(14)を入れて暖め(25度Cまで)良く溶かす 3.25度Cになったら、ビン(1)に入れ、果汁(10)100ミリリットルと レモン(11)1個を搾ったもの(果汁だけ)を入れ、良く振る 4.酵母(12)0.5gを入れ、2重にしたガーゼ(2)でビンの口を押さえて輪ゴム(2)で止める 5.20度C位の所に1日置く。表面が盛り上がって音がブツブツとし始める 6.ビンを度々振って発酵を促す。 7.2日目には完成。B)仕込む
1.果汁(9)2リットルとグラニュー糖(13)200gをガラス容器(4)に入れ、よく混ぜる 2.レモン(11)半分を搾り、果汁だけを入れる 3.そこにスターターボトル(仕込んで2日目の完成したもの)を静かに注ぐ 注意)ここで決してかき混ぜないこと 4.ショウジョウバエが飛んでくるので、入らないようにラップ(8)で容器を密閉し、 20度Cくらいの場所に置いておく (ショウジョウバエは酵母菌を食べて果汁に産卵します) 5.オリ引き−1 2〜3日して横から見ると、オリが沈殿しているのが見えるので、 ラップを取り、オリが入らないように注意しながら 上澄みをプラスチック容器(5)に静かに移し、栓を軽く閉める 時々は栓をゆるめてガスを抜く 6.オリ引き−2 さらに2〜3日置くとカス・オリが下に沈む。 プラスチック容器を静かに横にして、小ビン(6)に移し、軽く栓を閉める サイホン(ビニールチューブ使用)で移しても可。 7.2週間ほど冷暗所に置く。その間1〜2回栓をゆるめてガスを抜く 8.これで一応完成。すぐに飲んでも充分美味い。 さらに1ヶ月ほど置くと、酵母臭が落ち着く。 果物を搾った果汁を使用する場合は、カス・オリが多く出ます(B−6) なるべくカス・オリは移さないように注意して下さい。 気になる場合は、さらに何度かオリ引きしてもいいです 果汁は何を使ってもかまわないが、 柑橘系の果実を使用するばあいは炭酸ガスが大量に出るので頻繁にガス抜きが必要。 うっかりするとビンが破裂します 洋梨は繊維が多いので、果汁を搾るのに不向きかも ここで紹介した方法は、ブドウ果汁(濃縮還元)を使った、アルコール度10%のワインの 作成方法です。 別の果汁を使う場合は、追加する砂糖(補糖)の量を加減する必要があります。 糖度計等を使い、完成時のアルコール度数を調整して下さい 理論的には、1.8%の糖度で1%のアルコールが得られますが、実際には 糖度X0.55=発酵後のアルコール濃度 となりますおまけ(パン酵母を使わない方法A)天然酵母を使う方法スターターボトルを作成するところで、果汁の代わりにブドウの実を200g、 洗わずに潰したもの(皮・種ごと)を入れるだけ。 うまくいけば、世界でただ一つのワインになります もしうまく行かなくても勘弁してね(笑)B)ワイン酵母を使う方法専用の酵母を使うのが、いい方法には違いありません。 ただし、日本国内では(当然)市販されていませんので 海外に旅行した友人に頼んで買ってきてもらうか、個人輸入で手に入れてください。 でも、いとはやったことがないのでここには掲載しません(ごめん) インターネットで通信販売しているところがあるかもしれません。 蛇足ですが、酵母は英語で“Yeast”です