大した事のない特集、第十九弾!!(04.09)
 

フジの27時間テレビを見て感じたこと

 もう2ヶ月以上前の話になるが、フジテレビの27時間はお笑いタレントを大勢集め、昔のようなバラエティ色全面に押し出した仕上がりとなっていてなかなか面白かった。
 そこでは、お笑いタレントの実力差が如実に出ていて、興味深いものがあった。

 ナインティナインは、誰が見ても仕切り能力は不足していたけど(笑)、プロデューサーの片岡飛鳥氏と組んで、バラエティ色豊かな27時間テレビに原点回帰させたという一点で、大、大殊勲賞ものと言えるだろう。
 また、具志堅さんとのボクシングなど体を張った企画もあり、十二分健闘したといえる。

 とんねるずは、好き勝手やって番組をひっかきまわしているように見えて、番組の進行を一切乱さなかったところに彼らの凄みを感じた。本当にお見事だった。特筆すべきは、あれだけ自分達が目立ちながらも、若手の出番では彼らを全く邪魔しなかった事である。
自分はとんねるずはあんまり好きじゃないんだけど、若手を立てて一歩後ろに引けば、まだまだ番組を自在に操れる実力があることが分かった。

 その他、若手のお笑いはまあいつの時代でも必死で面白い。

 んで、問題は、明石家さんま氏である。
この人の凋落は著しかった・・・。

 毎年やってる一番面白くないどこに支持者がいるのか分からない「さんまのラブメイト」を、後に若手芸人の「かま騒ぎ」が控えているにも関わらず、「こっちのほうがおもろいやろ」とかいいつつ無駄に引っ張り、若手の時間を削る暴挙にでる。
 やっとそれが終わったと思ったら、歓迎されてもいないのに「かま騒ぎ」会場に乗り込んで、何を勘違いしたのか若手のご意見番的なポジションを確保する。
 雨上がり宮迫がさんまを徹底攻撃すると、「女装したらなんでもありか、先輩後輩なしか」と周囲をシーンとさせる権力者の発言で場の空気を冷やす。
 ここはロンブー淳が「これくらい言わせてよ!」と絶叫してなんとか笑いに持って行ったものの、若手とリズムの噛み合わなさは既にこの時点で顕著。

 この後もさんまは派手に振舞って若手のトークに茶々を入れる。
これが面白いのならいいのだが、さっぱり面白くないから大問題。

 FUJIWARAの藤本がトークしている所を無理やり横から奪って、「おい中居、奪ったったぞ、ふってやるからな」と恩着せがましい事を言い、いきなり振られた気の毒なスマップ中居は当然何も対応できず、気の利いた事を言えずに場をしらけさせてしまう。(これは中居の責任ではない。)
 そしたら、「なんや中居、何にも言えんのかい」的な空気をかもし出して中居を責め、更に場を冷やしにかかるからたまったものではない。
ここでもFUJIWARA藤本が、「売れてない者にもチャンスをー!!」と絶叫して笑いを取り、その場を救ったものの、さんまが「かま騒ぎ」の中で有効機能していないのはもう明々白々。

 この2件とも、さんまが淳と藤本の面白絶叫を誘導したというよりは、明らかに余計な事をして、それを若手二人に助けられたという印象が強い。本人は自覚してないだろうけど。

 結局かま騒ぎの終わる午前4時まで居座り、最後には「フジは俺を働かせすぎ」という捨て台詞を言い放って周囲はどっちらけである。みんなその瞬間、「ならとっとと帰れ!」と突っ込んだと思う。

 もちろん、半分は予定調和だろう。さんまを「かま騒ぎ」の中で責めるために千野志麻アナとか準備してたし、「かま騒ぎ」に彼を呼ぶことは既に決まっていたのだろうが、それにしても最後まで居座らせる必要はないだろう。
結局、面白くないにも関わらず、地位の高さだけで若手の時間を奪い取り続け、コーナーを消化不良にさせてしまった。

 この人は昔、ビートたけしと組んでレンジローバー破壊とかあうんの呼吸でやり遂げてめちゃくちゃ面白かったんだけど、やっぱり寄る年波には勝てないという事だろうか。
 

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