「宇喜多の捨て嫁」読了 :: 山口浩のブログ

■ Re:1988年2月、では何を買うべきだったのか？
└ ｀バビロン王 at 2015/01/09 8:03:50
└ 山口　浩 at 2015/01/11 23:04:17
└ 同じ境遇の者です！ at 2016/04/18 10:20:19
└ 山口　浩 at 2016/04/20 0:03:53

■ Re:福井市の１９８０年代ＰＣ事情
└ バビロン王 at 2016/02/02 21:56:24
└ 山口浩 at 2016/02/04 23:16:39
└ バビロン王 at 2016/02/07 17:59:21

■ Re:MSXのライバルたち　その７。　MZ-1500
└ バビロン王 at 2013/02/22 10:08:17
└ 山口　浩 at 2013/02/23 1:38:07
└ へ？ at 2016/01/30 15:08:54
└ 山口　浩 at 2016/01/30 22:13:11

■ Re:疲れる
└ あばれるくん at 2015/11/02 1:12:58
└ あばれるくん at 2015/11/02 1:13:25
└ 山口　浩 at 2015/11/02 22:16:01

■ Re:リグラス、MSX版発売中止！
└ おっちゃん at 2015/07/24 22:35:25
└ 山口　浩 at 2015/07/25 12:48:31

■ Re:MSXマガジン落札
└ バビロン王 at 2013/02/05 13:07:31
└ 山口　浩 at 2013/02/05 20:05:16
└ バビロン王 at 2013/02/07 9:51:43
└ 山口　浩 at 2013/02/09 12:17:32
└ おっちゃん at 2015/07/18 20:02:32
└ 山口　浩 at 2015/07/19 0:29:33
└ おっちゃん at 2015/07/19 22:10:57
└ 山口　浩 at 2015/07/23 21:33:17

■ Re:おつりについて
└ バビロン王 at 2015/05/30 9:24:29
└ 山口　浩 at 2015/05/30 19:57:43

«« 茨城戻る | main | 「三成の不思議なる条々」読了 »»

«« カテゴリ内前記事(角川文庫「スペイン岬の秘密」読了) | 書評 | カテゴリ内次記事(「三成の不思議なる条々」読了) »»

2015/08/21

「宇喜多の捨て嫁」読了

[書評]

・
木下昌輝著「宇喜多の捨て嫁」読了。

最近連続して時代小説を読了したので、感想。

戦国大名、宇喜多直家を主役にドロドロの策謀、陰謀渦巻く世界を描いた歴史小説。

作者は新人らしいが、いきなり本作で直木賞候補に。確かに筆力は新人離れしている。
高校生が直木賞候補の中からNo.1に選ぶ”高校生直木賞”に選ばれたとの事、そのうちの寸評では、「歴史への苦手意識がなくなり、日本史のことが知りたくなる」・・・
勉強しろやああ！（笑）

まあ宇喜多直家のこと熱心に勉強されて心酔されてもそれはそれで困るのでアレだけど。

作品としては、宇喜多家にまつわる人たちの短編が連作で続く感じ。最終的に読みきると、宇喜多直家の生涯が浮かび上がってくるという趣向。

ただ、どうも全体的にストーリーがウエット過ぎるような気がする。宇喜多直家が梟雄になっていった経緯も、必然と言うよりは、なし崩し的に気付いてたら悪人になってました、的な感があり、能動的に茨の道を歩む戦国武将、という感じはあんまりしなかった。

どうもナイーブ過ぎるという言うか。

どっちかいうと、北方謙三さんみたいな、ドライな筆致の方が、宇喜多直家には相応しい機がする。まあ、あくまで個人の意見ではあるけれども。

謀略、暗殺って、陰湿なイメージがあるけれども、正々堂々と合戦をやって敵味方を何千人と殺傷し、畑を荒らして農民を苛めるような非道行為よりも、頭目一人を亡き者にして跡を乗っ取れるなら、そっちの方が全然マシ、ある意味、人道的だとも言えるわけで。
（北方謙三さんの「武王の門」の小弐氏みたいに。）

そういう意味では陰謀家としての直家の割り切りがイマイチで、読感がベタつく、というのが正直な感想。膿みの腐臭がするのも、話がウエットだからじゃないかねえ、と。

posted at 2015/08/21 22:54:36

lastupdate at 2015/08/22 11:46:44

【修正】

Trackback URL

クリップボードへコピーする場合はこちらをクリック(Win+IEのみ)

Trackbacks

Comments

Post your Comment