» 国際試合の重要性 | date : 2009/03/23 | |
WBC準決勝で日本がアメリカに勝利。ベースボールの母国でそのアメリカを 破った訳だし、前回は審判ボブの大活躍で不完全燃焼に終わった対戦だったので、 それがすっきり決着が付いたという意味でも、非常に大きい出来事だったのでは なかろうか。 しかし、今回のアメリカチームは本当にふがいなかった。日本打線に9失点。 辞退者が多く、準備も十分でなかったとあって、完調ではないという事を 言いたいのだろうが、「本気になればいつでも勝てるよ」と半笑いされても、 滅多打ちにされた身分では説得力を欠く事甚だしい。 もともとアメリカは自分のところが得意なスポーツしか人気が無い。 野球、アメフト、バスケ、アイスホッケーと、他国を寄せ付けない分野にだけ 人々は夢中になり、サッカー等の世界的スポーツには大した関心を持たないという 内向的な傾向が強い。 しかし、世界最高のリーグ、MLBを国内に抱えているからと言って、アメリカ代表の 野球が必ずしも世界一ではないというのは、他のプロスポーツを例に引いても 言えることである。 例えばバスケは、NBAのスーパースターを集めたドリームチームで挑みながら、 2004年アテネ五輪でアルゼンチンとイタリアに屈して銅メダル、 その後の世界選手権2006(札幌大会)でもスペインとギリシアに屈しこれまた 銅メダル。 WBCでも前回アメリカはメキシコに屈して決勝トーナメントに残れず、屈辱を 味わったはずだが、きっちり北京オリンピックで金メダルを取り返しに来たバスケとは 違い、今回も辞退者続出で結局3位以下に沈む事になってしまった。 まあMLBとしてはWBCなんぞエキジビジョン程度にしか見ていないのだろうが、 大会の度にこうも簡単に他国に捻られるようでは、ベースボールの母国としての 矜持は一体どこに消えうせたのか、と問いかけたくなる。 ドメスティックリーグの決勝戦をワールドシリーズと名付けて悦に入っているのも 結構だが、国際試合を嘗めてかかって惨敗を繰り返しているくせに、それでいて 危機感を覚えないようならば、やがてそれはボディブローのように効いてきて アメリカを野球のトップグループから引きずり下ろしていくだろう。 国際試合に向けて爪を研いでいる日本や韓国、キューバなどとは、 対等に渡り合えなくなる日も近いと思われ。 競技の母国で、国内リーグは最高峰ながら、南米、ドイツ、イタリア、スペインの 後塵を拝するイングランドサッカーの二の舞にならなければいいのだが。 |
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posted at 2009/03/24 0:30:36
lastupdate at 2009/03/24 23:16:25 »category : 日記 【修正】 |
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