大した事のない特集、第三弾!!(99.10)

   自分は特撮物が好きだ。SFXを駆使した内外の大作映画ももちろん好きだが、ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊物などの子供向けのヒーロー物には特に愛着を覚えている。

   アニメに関しては、ガンダム以外はあまり関心がない。いわゆるリアルロボット物と呼ばれる分野の中では、登場する戦闘ロボット自体に関心はあるものの、ストーリーやキャラクターには特に愛着が湧かないのだ。
   最近になってビデオでエルガイムやボトムズといったサンライズのロボット物を通して鑑賞したが、正直言ってそれ程面白いとは思わなかった。
サンライズアニメの黄金時代に小学生であった割には、自分はイデオンもダンバインも見ていない。
   自分がアニメに夢中であった時代は、小学校に入る前の頃で、コンバトラーV、ボルテスV、闘将ダイモスの三部作をはじめ、グレンダイザー、ライディーン、タイムボカンシリーズなど70年代のアニメの方に郷愁を覚えている口である。

   小学校に入学してからは、アニメはあまり見なかった。しかしこれが特撮物となれば話は別だ。戦隊物でもゴーグルVまでは毎週欠かさず見ていたし、主題歌もダイナマンまでなら1コーラスほぼ完全に歌える。宇宙刑事ならギャバン、シャリバンまでは守備範囲。
ガンダムの成功に乗じてややこしい理屈をこねだした富野&サンライズアニメよりもよほどこれら子供向け特撮ヒーローの方に思い入れがある。

   で、それら特撮物の中でもベスト1を選ぶとしたら。非常に難しい。初代ウルトラマンに登場する巨大怪獣の圧し掛かってくるような重量感、初期の仮面ライダーに見られる怪人たちの恐怖物に通じるダークネスぶり、どれも捨て難いものがある。
しかし、再放送ではなく、物心がついてから自分と共に成長してきたシリーズとしては、やはり戦隊物を外す事は出来ない。特に、ゴレンジャー、ジャッカー電撃隊の初期二作は自分の心の中では金字塔を打ち立てている名作だ。
   普通、宮内洋といえば仮面ライダーV3を以って代表作とするのだろうが、自分にとってはアオレンジャー以外の何者でもない。(ジャッカーの番場壮吉は嫌い。主役4人を食っちゃってるから。)
 

   んでもって、実はここまでが前置きなのである。インターネット上で、これら特撮物の情報にやたら詳しいサイトがあって、自分も愛着のある戦隊物の知識を増強する事が出来るようになった。また、気持ちが再燃して最近の戦隊シリーズ、ギンガマンやゴーゴーVにもTVでチェックを入れるようになった。それ自体はいい。

   たまたまインターネット上のサイトにて、全国の戦隊物の放送予定日を見る機会があったのだが、そこで衝撃的なものを目にしてしまった。

   自分の実家のある福井では、放送は3ヶ月遅れなのだ。つまり、ゴーゴーVがゴーライナーを駆使して大活躍をしている時に、福井ではようやくギンガマンが最後の決戦に挑んでいるという訳だ。
   3ヶ月といえばTVのスケジュールなら1クールに当たる。これはいくらなんでも遅すぎはしないか。
   福井といえども雑誌は全国と同一号が出回っている。当然、「小学○年生」や「てれびXX」、「幼稚園」といった子供雑誌には既に現行戦隊の活躍が描かれているわけで、一つ前の戦隊物が終了していない福井の子供達にとっては、何が何だか訳が分からない。
   おもちゃもしかり。見たこともないような新しいロボットが、新戦隊の主戦力として平気で店頭に並んでいるのだ。

   状況を理解できない子供なら狐につままれた思いをするであろうし、状況を把握している子供なら非常に歯がゆい思いをすることだろう。
 
   かく言う自分も、ゴレンジャーとジャッカーの過渡期に、全く同じ思いを味わっている。
   TV雑誌で活躍しているジャッカー電撃隊が、福井ではまだまだ放映されておらず、非常に歯がゆい思いをしたものだ。つまり、福井の放送スケジュールはここ20年以上全く不変なのだ。
   今まで戦隊シリーズが間髪入れず継続しているのならば、この事態もやむを得ないかもしれない。
しかし、ジャッカー電撃隊放映終了からバトルフィーバーJ開始まではかなりのブランクがあったはずだ。
   なぜそこでスケジュールを詰めておかなかったのか。もはや戦隊物が定番と化した現状では、福井が他地域の放映ペースに追いつく事は不可能だろう。自分は福井の子供達に同情する。
 

   民放を2局しか持たない福井県においては、テレビ朝日をネットしている放送局がない、という事態が生み出した不幸といえる。
 
 

   自分が小学生高学年の時、もっと腹立たしい事が起こった。ネットしている放送局があるにも関わらず、見たい番組が見れなかった事があるのだ。それはアニメである。

「北斗の拳」・・・・・・。当時少年ジャンプで大人気の漫画で、あの残虐ぶりが如何にTVで再現されるのか。アニメファンではない自分としても非常に興味のそそられる番組だった。幸い、製作するフジテレビのネット局も福井には存在している。学校の級友とも、放送される日を心待ちにしていた。しかし、自分達の希望は一つのローカル番組によって潰された。
「いやはやなんとも金曜日」・・・・・・。後にも先にも、TV局に対して殺意まで抱いたのはあの時だけである。
 

   その後福井においても「北斗の拳」は時間と曜日を変えて放映される事になったが、旬を外した感は否めず、自分もそれ程熱心に見る事はなかった。

   さまざまなスケジュール、キー局の違いから地方の放送の遅れは致し方ないとは思うが、最大1ヶ月くらいにしてもらえないだろうか。自分の切なる願望だ。自分は現在関東圏に住んでいるので、そういう問題とは関係がないが、幼少の頃の感情を思い出した時、今の福井の子供達の事をつい想ってしまう。
 

P.S
  そういえばギンガマン終了してからギンガピンク役の宮沢寿梨をTVで見かけない。
ゴーピンク役の坂口望二香ちゃんは自分結構好きなので、番組終了後もちゃんと芸能界で生き残って欲しいと思う。さとう玉緒みたいに戦隊物経験者でブレイクした人もいるしね。
(普通メジャーになると過去に子供番組に出ていた事は隠そうとするものだが、さとう玉緒はどこでも変身ポーズとって遊んでいる。あれは偉いな。)
 

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