舞台劇「We are WOMEN」観劇レポート

2001.1.27〜28

  今回は、「Boy'S Be・・・ ALIVE」の演出家村尾幸三さんが主宰される’TCフェイス’の舞台劇。智加子様はゲスト出演という形。
 「Boy'S Be・・・ ALIVE」では20人以上のアイドルを預けられて、なかなか苦労されていたように思われる村尾幸三さんも、ホームフィールドの勝負では強烈に迫力が増す。村田雄浩や未来貴子といった超実力派を配しての舞台だから、いやがおうにも期待が高まるというものだ。
 場所は横浜ランドマークホール。東京開催のイベントよりもやや遠い・・・・。東京に住む妹の部屋をベースキャンプに、4回公演中の2回(27日夜&28日千秋楽)を制覇する事にした。
 

 実は前日26日、自分は親知らずを2本抜いていた。27日当日、朝7時半起床。まくらは鮮血を含んだよだれが付きまくり、真っ赤に染まっている。「ベルリンの赤い雨」ならぬ「茨城の赤いよだれ」。うーん、しまらない。
 口中ヘモグロビンの味がする。痛みも引いていないので、歯医者からもらった痛み止めを服用して、その場をしのぐ。とりあえず歯医者に行って口内の消毒をしてもらい、その後横浜まで出発することにした。
 この時点で、実は歯医者からもらった痛み止めと食後の内服薬を持っていく事をすっかり忘れていた。それが後々まで響く事になる・・・。
 

 常磐線「スーパーひたち」で東京まで向かうが、なんとこの日の関東地方は猛吹雪の大荒れ。しかも南下するほどその勢いは酷くなり、土浦、柏、上野と駅が進むたびに外の景色は銀世界になっていく。どう見ても関東の風景とは思えない。これは自分の実家、福井の光景だ。
 東京に着いたのが、午前11時。27日の夜公演は午後7時からなので、まだまだとんでもなく時間がある。仕方なく秋葉原によって電気街をうろついてみる。
 秋葉原も当然のごとく雪が降りしきる。外には真っ白な雪が舞い、自分の口の中はまっかっかである。まあ、紅白でめでたい。なんて余裕も徐々になくなってきた。
 智加子様出演の舞台劇を見に来たくせに、秋葉では、末永遥の「BEACH」と「はるかーど」を買ってしまうという大浮気を犯し、午後3時に横浜は桜木町へ移動。
 

 東京ではしんしんと降るといった風情が、横浜では横殴りのブリザード。ランドマークタワー側までの動く歩道の乗り方が分からなかった自分は、ブリザード吹き付けシャーベットが積もる下道をざくざくと歩き、もう疲労困憊。
 何とかランドマークプラザに入って一息ついたが、まだ時間は午後4時過ぎで会場が開くまでまだ2時間以上ある。そこで本屋で、元広島、巨人の川口和久著「ピッチングとは何か」なんつー本を買って、ベンチに座り熱心に読み始める。
 根を詰めて読んだのが悪かったのか、朝飲んだ痛み止めの効果が切れ始め、右頬がかーっと熱くなってジクジクと痛くなってきた。右頬の熱は脳天にも回り、立つのもしんどくふらふらに。痛み止めを持ってくるのを忘れたことを大後悔。
 しかし時間はまだ午後6時。開場まであと1時間。ベンチでセミグロッキーになりながら、じっと時を待つ。

 七時過ぎ。やっと開場。この雪で、キャストかスタッフの到着が遅れている模様。開場とはいえロビーだけで、まだ客席には入れない。ロビーのソファに倒れこむように座り、またまた時間を待つ。

 ようやく客席への扉が開き、席に座れた。自分の席は「い―22」。前から2列目の右サイド。舞台に近いのはいいが、着座位置が低いので視線は演者を下から見上げる事になる。
 演出家の村尾さんが現れ、舞台の前口上を述べる。その後、劇がスタート。インチキ占いで人を騙す4人組の女詐欺師の物語。
 話の随所にちりばめられた小ネタ、くすぐりネタが笑いを誘うが、自分よりも周囲の年配の方や若い女性のお客さん達がどっかんどっかん受けまくり、自分はいささか取り残された気分。「すみません、笑いそびれてしまいました。」という機会が何回かあった。
 大沢千賀さん、富士鷹茄子Bさん等「Boy'S Be・・・」にも出演されていた方は流石舞台女優だけあって手馴れた感じ。未来貴子さんも実績のある女優さんだけあって、見事な演技である。仁藤優子さんは歳とらねぇ〜。アイドル時代結構好きだったんだよな、自分。
 そして村田雄浩さんは演技も柔剛を使い分け、緩急自在といった感じ。その上迫力ももの凄く、本当にいい役者さんだなあと実感した。TVの演技もいいけれど、舞台で間近に見るとそのエネルギーを直接ビリビリと受け取ることができる。うーん感動した。

 んで、智加子様はどうだったかというと、ゲスト出演という事で出番はそれほど多くはなく、台詞も少なかった。存在自体が彼女の天然ボケ?のキャラを生かした小ネタの一つ、という印象を受けた。

 アップテンポな芝居を見つづけたおかげか、じっとしていた観劇姿勢が良かったのか、舞台が終わる頃には、右頬の熱はすっかり下がっていた。(痛みはまだあったが・・・。)

 舞台が終わると出演者が全員出入り口に並び、観客との交流をしてくれる。自分は愕然。だって、こんなすばらしい機会があるとは夢にも思わず、智加子様へのプレゼントもサイン色紙等もまったく持たずに手ぶらで来てしまったからだ。
 智加子さまファンの同志の方々は、もちろんプレゼント、色紙、デジカメ等で完全武装である。
がーん。とりあえず、JOKERさん、マグ公さん、うのちゃん☆さん等、智加子様リンク先でお馴染みの方々に挨拶のみを済ませ、こそこそと退散した。ぐぐぐ・・・。失敗。
 明日、28日こそ捲土重来を期す。
 

 妹の部屋で一泊。自分の持ち物の中に「BEACH」や「はるかーど」なんぞが混じっているのを見ると、妹が「三十路に近い男がまだ何やっとんじゃわれ〜!!」と凄んでくるので、とりあえず平謝りで許してもらう。
 歯の痛みは続いているので、妹から痛み止めにバファリンを分けてもらう。本当は歯医者から貰った痛み止めを飲みつづけるのが正解なのだろうが、背に腹は代えられず。
 

 次の日、晴天。28日は準備万端で、挑む。まず、妹からデジカメを借りる。サイン色紙の代わりに、東京まで持ってきていたのに、会場に持っていかなかった智加子様のDVD「naive」を用意して(持ち歩いとんのか、われ!自己ツッコミ)ケースにサインしてもらおうと目論む。
 もちろん、サイン用のペンも準備した。あとはプレゼント。彼女個人に渡すものというよりも、全体の事を考えて、赤と白のワインを選んだ。智加子様はゲストであるにも関わらず、固定ファンが多いので(自分を含めて)人が群がる率が高い。他の演者やスタッフの事も考えて、打ち上げの差し入れとしてお酒をプレゼントした方がよかろうと判断した。
 こうすれば、TCフェイスの方々に対する智加子様ファンの株も多少は上がるのではないか、との下心もある。
 まあ、考え過ぎかもしれないし、効果なしかも知らんけどね。

 んで、28日の開場1時30分に挑む。開演前にうのちゃん☆さんとお会いしたので、少し会話させていただく。「サインしてもらうためにこんなのもって来ましたー。」とDVDケースを見せると、「ああ、それいいね、ケースよりも、ディスクの方にサインしてもらったら?」とおっしゃる。
なるほど、そりゃいいアイデアだと思い、お言葉に従う事にする。

 本日は「A−18」。昨日より一段高く、見やすい位置である。劇は、昨日見て筋を知っているので、より深く見ることが出来た。昨日と挟む小ネタが色々変わっている。演出家の村尾さんは、観客もさることながら出演者をも笑わそうとしている感じだ。
 あと、出演者の台詞のミスにも敏感になった。村田さんや未来さんといった方でも台詞回しを失敗しているところがあった。舞台とは本当に難しい。

 舞台が終わり、再び出演者が出入り口でお客を迎えてくれる。今日の自分は昨日とは違うぜ、とばかり、智加子様に差し入れのお酒を手渡し、デジカメで智加子様の御尊顔を捉える。
 んで、DVDのディスクにサインしてもらおうと「naive」のケースを開いた所、ない! DVDが、ない!! ぐわーん!!! プレイヤーに突っ込みっぱなしで、なんとケースのみを持ってきていたというこの愚行の極地!!!!
 やむを得ずケースにサインをお願いする。いや、サインをしていただけること自体は非常にありがたいんですけど。

 帰り道はうのちゃん☆さんとJOKERさんといっしょに根岸線に乗って北上。御二方とは色々な話をさせていただいた。

 妹の部屋に帰ると、妹から、口が臭いと言われる。どうやら、親知らず抜歯の経過があまりよくないらしく、口臭に影響が出てきた模様。ぐえー、こんな状態で智加子様の御前に出てたのかよ・・・・。JOKERさん等にも失礼だし。こんなことなら歯医者から貰った抗生物質をもってくるんだった・・・、と鬱になって落ち込む。
 

 今回、出演者との交流のチャンスも多く、いい感じだった。無論、劇も質は高く、この点に関しては良かったと思う。
 ただ、こちら側に失策が多く、反省させられる面が多かった。以後の教訓としたいものである。う〜ん。


ほい。

 
 

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