尾羽智加子様ファースト写真集出版記念・サイン会参加レポート
正直言って、サインなるものにはあまり興味がない。ビートルズクラスの歴史的ビッグネームなら、それなりにプレミアムが付いて所持する価値もあろうか、というものだが、まあ、日本のタレントであれば総じてそこまで高値のつく事はまずなかろう。
更に言えば、サイン会というものは、大多数の一般市民に対して、強者が余慶を与えるデモンストレーションの場のような側面もある。自分が平凡な一般市民であることを認めるにやぶさかではないのだが、あらためてわざわざそれを確認しに行く事もないだろう。上記の理由&面倒臭さから、サイン会なるものに参加した経験は、皆無である。
にも関わらず、今回敢えてサイン会に参加したのは何故か。
そりゃ、対象が尾羽智加子様だからに決まってるべやー。
自分が本格的に入れ込んだのは、92年に放送の「風の仲間たち」という2時間ドラマだったが、それ以前から、「チオビタドリンク」(「お父さんに愛情一本」シリーズの元祖ではないか?)、「大和證券」CM等で十分に活躍をされていた名子役である。その筋(何の筋や)では究極の美少女として昔から評価が非常に高かった。
自分も、「この子はすげぇ!! 5年後は絶対トップアイドルになってるぞ!!」と非常に感心したものだが、学業優先か、はたまた子役専門の劇団東俳のポジショニングの故か、ティーン時代は、じみーな活動しかしてなかった。(東俳に関しては昔、「上は坊屋三郎から下は尾羽智加子まで。って間がいないだろう!!」というギャグをやって一人でウケていたが、周囲には全く理解されなかった。)
昼メロの主演や2時間サスペンスの脇役を年に1、2本こなす程度で、あとは音無し。ところが、最近、なんか凄いのである。酒井彩名、山川恵里佳等現役ティーンアイドルとともにOVAに出演したり、彼女をずーっと取り上げてきた学研BOMBの主導?でファースト写真集まで出版が決まってしまった。事務所を変わったせいもあるのかもしれない。
んで、サイン会までやるっちゅーんだもん。実物を間近で見れる機会があるというのに、みすみす見逃すのは愚の骨頂ではないか。
場所は東京、名古屋、大阪の三個所。まあ、自分が参加するとなれば、一番近いのは東京・神保町しかない。往復4千円(特急にすると7千円)かかるけどね・・・。
書泉グループの神保町店舗「書泉グランデ」で、2月26日(土)から整理券配布、先着200名との事。
自分がサイン会の存在を知ったのは3月3日(金)、はっきり言って大幅出遅れである。取り敢えず3月5日(日)に、交通費はたいて神保町に出てみる。
書泉グランデの地下で恐る恐る「あのー、尾羽智加子サイン会の整理券ありますか?」とレジの女性店員に聞いてみると、微妙な笑みをうかべられて、「あ、ありますよー。」と、あっさり返事が返ってきた。
ゲットした番号は「139」。7割方捌けて事にはなるが、1週間以上経った時点としては残りが多いような気もする。まあ、とにかく整理券は獲得したので満足。交通費が無駄になる事はなかった。(事前に整理券の残数状況を確認しておけ、と友人や妹には言われていたのだが、見切り発車してしまった・・・・。)サイン会の日取りは一週間後の3月11日(土)。寝過ごさないようにとにかく目覚しをしっかり3個かけ、7時50分起き。8時半には出発した。
神保町に着いたのは11時過ぎ。サイン会の2時まではまだまだ時間がある。三省堂書店に入って、一階で小林よしのりの「ゴーマニズム」新巻を立ち読み。あ〜あ、「新しい教科書を作る会」内部でこんな対立やってんの・・・。よしりんも言ってるけど、左翼の内ゲバと同じじゃーん・・・。結局人間なんて右を向いても、左を向いても同じなのかねぇ・・・。と軽く絶望しつつ、次に”シンメトリー男性は女性にもてる”という内容の本を読む。おいおい、結局女性は格好良くて、スポーツが出来て、不良っぽい男に惹かれるっていう身も蓋もない結論かよ。そんなもん、シンメトリー理論以前に誰でも知ってる事実だろうが。
と、実り多い立ち読みの時間を過ごしているうちに、1時過ぎに。書泉グランデ一階に向かう。一階の階段前に学研の関係者と書泉の店員がパネルで仕切りを作り始めた。取り敢えず予約した写真集を地下でもらい、サイン会の開始を待つ。おお、整理券完済の張り紙が。見事200人捌けたようである。
店員さんの言う事にゃ、整理番号100番までは店内へ。それ以降の番号は早春の寒空の下、店外へ並ぶように、との指示・・・・。通行人が誰のサイン会かと、並んでいる自分達を興味深げに眺め回す。はっきり言って晒し者状態である・・・・。
通行人の好奇の視線に耐えながら、じっと待っていると店員が現われ、「130番台の方、店内へどうぞー」と招かれる。だいぶ行列が解消したのかなー、と思ったら、店内では階段に並ぶ事になり、五階までの行列へ。
そこからは、カウントダウン状態。並ぶ階の数字が若くなっていく度に、智加子様を間近に見られる機会が迫って来る訳だ。結構な時間を待ったが、自分はだいぶ緊張していたらしい。(らしいという理由は後述。)
ついに一階まで降り立ち、自分の前の人達が次々とはけていく。自分の一人前の所で、流れを一旦止められた。角度のせいで、麗しの彼女の状態は見えないが、どうやらティー・ブレイクらしい。マネージャーらしい人が、「よし、仕切り直しだ。」と言ったのをきっかけに、流れが再開。自分の一つ手前の人がサインしてもらっている間、自分は件の写真集を店員さんに渡して、自分の順番を待った。んで、自分の番。智加子様の前に立ちました。
第一印象。白い!透き通るほど白い!!別にライトアップもしていないのに、この白さ!! 七難どころか十五、六難は隠せそうな勢いである!
第二印象。目っ茶苦茶、可愛い!!! 魂抜き取られそう!!! 膝がガクガク震えまくり! なんだよ、写真やTVより、実物はもっとすげぇじゃん!
「こんにちはー。」と、彼女の第一声。自分の本にさらさらとサインをしてもらう。んで、軽く握手。手もやっぱり白くて、なんだかふわふわしていた。
しかし、魂抜き取られた状態で終わるのは癪なので、ちょっと言葉で彼女に反撃を試みた。その結果、若干お仕事という顔が取れて、素の表情を見る事が出来ました。学研の関係者も多少笑っていたので、まずは「奇襲ニ成功セリ」と言った所だろう。
そんなこんなでサインしてもらった本を抱えて店外へ。まだ膝はガクガクである。取り敢えず、神保町の地下鉄駅から半蔵門線で大手町へ。しかし、ぼーっとして、一駅乗り過ごした。うーむ、智加子ショックは相当に大きい。
さらに、緊張が解けて一気に弛緩したためか、急に胃がキリキリ激痛を始めた。気付いていなかったが、智加子様を前にして、どうやら自分は随分と緊張していたらしい。胃の痛みのせいで2〜3時間のたうちまわったが、帰宅までには何とか回復へ・・・。と思ったら、帰宅途中の列車の中で、今度は足がつった。ぴきーん。
えー、肉体的には散々な日だったが、精神的には深く充足した日でありました。合掌。
トップに戻る