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Lift - Live At The Village Vanguard
Last Update:03/30(水) 00:19

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リーダーChris Potter
リーダー楽器テナー.S
形態カルテット
場所海外
レーベルVerve
録音年代2000年以降
メンバーKevin Hays(p) Scott Colley(b) Bill Stewart(ds)
曲目@7.5 AWhat You Wish BStella by Starlight CLift DOkinawa EBoogie Stop Shuffle Sax Intro FBoogie Stop Shuffle
解説者なおき
★購入・試聴はこちら★Lift
写真・画像など1107873312.jpg


 ▼Comment
その高いポテンシャルに対して大きな期待を抱かれていながらも、リーダーアルバムなどではどうも演奏に煮えきらない部分があり、注目株ながらも今まで不当に低い評価に甘んじてきた感があるテナーSAX奏者、Chris Potter。そんな彼が、過去に幾多の名演を生んだことでも知られるN.Y.のライブハウス、Village Vanguardでのライブ盤で遂に弾けました!今回は骨太でパワフルなサウンドを前面に押し出して、とにかく吼えまくっています。野太くダークできちんと芯がありながらも、白人らしさを強く感じさせる音色が魅力のPotter。その音色とタイトなビート感で、独特のウネウネとしたフレーズを縦横無尽に吹きまくる様はまさに圧巻です。
一曲目、冒頭のアカペラソロの後、一気にリズム隊が加わりテーマへ雪崩れ込む展開で、客が大いに沸きます。もうこのあたりでCDを聴いている方も既に軽く鳥肌モノ。終始リズムに同期して流れ続けるフェンダーローズの「ピロピロ〜♪」という電子音が妙にカッコイイ。@やEなんかで特に言えることだと思いますが、今回のアルバムでは、アカペラソロやドラム+SAXのみのコード楽器抜きソロなどが特に秀逸な出来で、PotterのSAXそのものの味を純粋に楽しむことのできる作りになっています。また、DsのBill Stewartを中心としたリズム隊が、本当にカッチリ縦のリズムラインを構築していて、音の無い所にもアクセントが感じられるよう。それぞれの個性が発揮されながらもバンド全体が良くまとまっていて、非常に良い出来です。
上手いけれどこじんまりとまとまりすぎていて、面白みに欠けるテナーが多い昨今。なにかが吹っ切れたPotterは、確実に一段高みに昇りつつあります。元からのPotterファンには勿論のこと、今までのPotterの作品にもの足りなさを感じていた方には特にオススメのアルバムです!

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Pass:
Miniりすと v4.01