このページを見て頂いている中にも、JAZZ喫茶好きの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか(もちろんJAZZ喫茶未体験の方でも結構なのですが…)。そんな皆様方はどんな盤がかかっていたら「ああ、JAZZ喫茶だなあ…」と感じますか? 僕は、今回ご紹介するTina Brooksの“True blue”がJAZZ喫茶でかかっていたら「おっ、ここのマスター(ママさん)センス良いなあ。。」と感服することでしょう。正直この作品、内容自体はすご〜く地味なんですが、50年代後半〜60年代頃のBlue Noteらしい、泥臭さと洗練された雰囲気の同居する、いかにも「JAZZ喫茶的」な名盤であると思います。キャッチーな路線を狙っていながらも、何となく泥臭さが残ってキャッチーになりきれていない部分などが、かえって良い味を出していて、非常に好感が持てます。まだ明るいうちから薄暗いJAZZ喫茶で、美味いコーヒーをすすりながらこんな演奏をまったり聴く(良いステレオで聴ければ言うこと無しですね♪)。JAZZ喫茶の醍醐味を存分に満喫できるシチュエーションだと思います。 メンバーも、デビュー直後で活きが良いHubberd(tp)に加えてDuke Jordan(p)+Sam Jones(b)+Art Taylor(ds)の職人系トリオ。このコントラストは絶妙です。Hubberdのブライトな音色&若い勢いに耳を傾けるも良し、職人トリオの渋いサポートに注目するも良し。Tinaは中間で良い繋ぎ役を果たしてるのではないでしょうか(一応主役なんですが…笑)。 とにかく片肘張らずにリラックスして聴けるです一枚です。もしJAZZ喫茶に行く機会があったなら、リクエストしてみては如何でしょうか?
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