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Booker Little
Last Update:08/10(日) 23:51

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リーダーBooker Little
リーダー楽器トランペット
形態カルテット
場所海外
レーベルTime
録音年代60年代
メンバーWyntn Kelly , Tommy Flanagan(p) Scott Lafaro(b) Roy Haynes(ds)
曲目@Opening statement AMinor sweet BBee tee's minor Plea CLife's a little blue DThe grand valse EWho can I turn to
解説者なおき
写真・画像など1060527084.jpg


 ▼Comment
一流トランペッターにとって最も重要な要素。それは気品と風格であると僕は思います。SAXプレイヤーの僕が言ってしまうのもなんですが、やはりトランペットという楽器は、JAZZに於いて王様なのです。過去に名手と呼ばれたトランペッター達の名前を思い浮かべてみてください。その殆んどが、王者の風格とでも呼べるような、特別な存在感を持っているはずです。
今回ご紹介するBooker Littleも、その気品と風格を十分に備えていた偉大なプレイヤーであったと思います。尿毒症を患い、1961年に23歳の若さでこの世を去ったLittleですが、残された作品は今以ってなお、我々の心を捉えて離しません。この作品は1960年の録音と少々古めですが、演奏の端々から感じ取れるスケールの大きさやストレートで雄大なイメージは、時代を超えて充分現代にも通用していくものです。
サイドもKelly&トミフラ(p)、Scott Lafaro(b)、Haynes(ds)と超豪華。特にLittleと同じくして25歳の若さで亡くなっているLafaroの参加は貴重です。願わくばBill Evans(p)のRiverside 4部作で見せたようなアグレッシブなベースプレイが聴きたかったところではありますが。
LittleはEric Dolphy(as)との競演などもあり、なかなかアバンギャルドな側面も持ち合わせていたようですが、やはり彼の信条はここで披露しているようなストレートなプレイです。Tpの王道、ストレートでスケールの大きい演奏が好きな方に是非聴いて頂きたい一枚です。

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Miniりすと v4.01