嬉しい音源が輸入盤で再発になっているようです！！数年前、このCDをたまたま店で発見したとき、僕は正直狂喜乱舞しました。自分が最も尊敬するピアニスト2人がツインピアノで競演するスタンダード集。こんな凄い企画があるの？？って感じでした。
実際内容も、名手二人の技量を余すところ無く発揮し尽くした素晴らしいもの。陰に隠れてしまっていますが、サポートのds＆ｂ（from Kenny Baronn trio）も凄くいい仕事をしています。普段はどちらかというと物静かで大人しいタイプのHarrisとBarronとですが、ここでは非常にテンションの高い積極的な演奏を披露してくれます。二人の音をまとめて、全体的な流れとして捉えても心地良いですが、じっくり聴き込むことによりニ人がピアノを通して絶妙に会話している様を聴き取ることが出来るようになるでしょう。この会話こそが、このアルバムを楽しむ最も重要なポイントです。相手のフレーズに呼応して次々と繰り出されるフレーズの数々。そのやりとりはまさにJAZZの醍醐味そのものです。選曲良し、演奏良しで、まさに文句のつけようのない逸品です。
残念なことに、良い作品でも商業的に成功しなかった等の理由で、国内で流通していないものというのが相当な数あります。この作品などはそういったものの典型でしょう。幸いなことに、現在(2003年7月)は再販により比較的数が出回っているようですので、この作品も是非是非見かけたら保護してあげてくださいませ。そしてこの作品の素晴らしさを皆さんの口から発信していって頂ければ、これほど嬉しいことはありません。
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