2005年
12月25日

西條八十の美しい詩を紹介しましょう。

雪はふるふる

夜の街を

サンタ・クロスの

うしろかげ

      我が家の門を

      通り過ぎ

      いずくの児をば

      訪うならむ。

路の灯りに

すかし見る

背の嚢(ふくろ)の

まるやかに

      われには遠き

      幸福の

      そのすがたにも

      似たるかな

雪はふるふる

冬の夜の

夢よりさめし

わがうれい   ・・・・・・・・・

というものです。どんなふうに感じるでしょうか。多くの方は、とても寂しい思いでこの詩を聞くでしょう。もし私達の中に、同じ思いになる方がいたら、今日“クリスマスの喜び”を知りたいと思います。喜ぶべきことなのがクリスマスです。喜ぶべきことなどといっても、何かうらやましそうな思いだけだ、嫌いなものを好きになれ!と言っているのと同じことじゃないか。と、反論がありそうです。そうです、聖書は“本当に喜ぶ訓練をしなさい!”と言っているのではないでしょうか?救われたことを知りなさい、といっているようです。誰が救われたのでしょうか。八十が詩っているような、どこかのうらやましい裕福な人のはなしではなく、今礼拝を捧げているわたしたちなのです。訓練は真理を知ることによってできます。今日は私達が主人公に加えられた教会のクリスマスです。

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