2004年
4月4日

イエス様の言葉≫
 聖書には、沢山のイエス様の言葉が、直接話法の形で出てきます。日本語の聖書で言いますと「」の中に書かれているところです。聖書によっては、そのところだけ別の色で書いてあるものもあります。

 今日は、受難週でもあり、十字架の上での主の言葉について見てみたいと思います。贖いの成就のまさにそのときに、なんと仰ったのか、「十字架上の七言」などとも言われているところです。イエス様の十字架刑についての記述は、福音書のどれにも出てきます。どんな死に方をなさったのか、私たちの教会にとっても、信仰の原点にも関わるところです。またそれぞれの記者が、違う言葉を、イエス様の十字架を記述するのに最も大切だと考えて、記録していることも、聖書を理解するためには大切なことではないでしょうか。

 次の七つの言葉が聖書には記録されています。そして仰った順番を、考えながら書き出して見るとこのようになります。読んでみますと聖書が更に身近なものになります。

★ルカ23:34、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」

   ※加害者への許しを求める祈り。

★ルカ23:43、「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」

   ※パラダイスの約束。

★ヨハネ19:26〜27、「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。それからこの弟子に言われた、「ごらんなさい。これはあなたの母です」。

   ※母の身の上を案じる祈り。

★マルコ15:23(マタイ27:46)、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」

   ※神に見捨てられるにまで至る十字架の苦しみ。

★ヨハネ19:28、「わたしは、かわく」

   ※御業の完成したことの確認と告白。

★ヨハネ19:30、「すべてが終った」

   ※同上

★ルカ23:46、「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」

※これこそまさしく、死の間際に於ける、地上での最後の言葉。

 このようになると思います。
 十字架が御業の完成を、はっきりと物語っていることを、確認しましょう。

 

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