10月12日

≪先週の聖書から≫(祈祷会のメッセージより)

 先週の祈祷会では、「使徒言行録」5:1〜7が開かれました。初めの頃の教会にもいろいろと問題がありました。ここでいう、ギリシャ語を話す人々と、ヘブライ語を話す人々の問題もひとつでしょう。意見を同じにする人々が教会の中でグループを作ってしまったようです。今の私たちの教会にも気の会う人々が群れになってしまうことがあるのと同じではないでしょうか。

 私たちの教会もひとつの組織ですから、組織や政治が生まれてきます。聖書はこのことを否定していません。この箇所で有名なステパノやピリポが選ばれ、任命されていることが分かります。

 今日は私たちの教会の組織ということについてみてみましょう。
 まず日本フリーメソジスト教団清水草薙教会という宗教法人です。これを管理するのは県知事です。県に対しては、目的をはっきりさせ、責任者と、そのうちから一人が代表役員であることを届けなくてはなりません。・・・広くキリストの福音を述べ伝え、人々をして救いの恩寵に与らせ・・・、などと目的が記され、財産についても記されています。
 その前に私たちの教会は、キリストの体なる聖書的な教会です。天的な存在としての教会と言ってもいいでしょうし、行政がなんと言おうと、といってもいいでしょう。
 そして、三番目に私たちは、教団のひとつの教会です。教団は、各教会に担当教師を任命します。そして信徒補助者を置くことを教規に定めています。会吏(かいり)や勧士などもこの教規に書かれている信徒のことです。112条には以下のようにあります。「勧士とは、教会役員会によって免許を与えられた信徒会員であって、集会の司会および奨励を行なうとともに、教会担当教師の補助者として会員の霊的指導を積極的に行なう者をいう。」というのが勧士についての規定でこの後に条件などがいくつか書かれています。また会吏についてはこうです。113条にこのようにあります、「会吏とは、教憲教規をよく学び、これを守り、教会の事務処理にあたる能力を十分備えている信徒会員の中から、教会総会において選出された者をいう。」。これについても、その次にいくつかの条件などが示されています。

 使徒たちの時代から長い教会の歴史があり、ピリポなどが執事のような職務に選ばれた時代とは今は違ってきています。しかし基本的には同じであり、そのような整備は飛躍的な教会の発展に役立ち、今の教会におかれている役員や長老と呼ばれている存在の聖書的根拠なのです。

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