Episode 38 Twilight - 「黄昏」

 複数の女性を殺害した連続殺人犯ウィリマンの死刑が執行されようとしていた。彼の体に毒薬が注射されるのを、殺害された女性の遺族と、ウィリマンの娘が見守る。ウィリマンは最期に遺族たちへの罵声を残して絶命する。

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カール・デズモンド・ウィリマン 享年55歳
CARL DESMOND WILLIMAN (1948-2003)

 リサの行方は失踪から2週間経っても依然として掴めず、ネイトは相変わらず仕事に出ても上の空の状態が続いていた。彼の様子を心配してやって来たブレンダには、リサが失踪した夜に突然キスをしてきたことを責め、取り合おうとはしなかった。
 F&Dに死刑囚の父親の葬儀を依頼したウィリマンの娘は、ネイトに好意を寄せ彼を誘惑する。リサの身に起こったことを想像し精神的に追い詰められたネイトは、夜中ウィリマンの娘に連絡をとり、不安を忘れ去ろうとするかのように彼女と激しいセックスを交わす。翌日の葬儀の後、ウィリマンの娘はネイトとの関係を再び求めるが、彼は冷たく拒絶する。泣き出す彼女をネイトは、「人間は残酷なんだ!」と突き放す。
 酒と薬でようやく眠りについたネイトの夢の中にリサが現れる。ネイトはリサを愛しきれなかったことを懺悔し、自分のせいで人生でたった一度のチャンスを逃したことを悔いる。夢の中のリサはその言葉に、「私はチャンスじゃない、人間」だと答える。夢から覚めたネイトは洗面台の前で激しい嗚咽を吐きながら涙していた。

 キースの家に戻ったデイヴだったが、朝からまた些細なことで口論を始めてしまう。デイヴは常にキースに対して献身的だったが、キースはデイヴが自分の味方をすることは望まず、彼の行動を否定し続けてきた。キースの自分に対する愛がないと判断したデイヴは、ついに我慢の限界に達し怒って家を出て行く。
 ゲイ・コーラスの練習の後、パトリックの家に誘われたデイヴは彼から好意を告白され、そのまま関係を持つ。翌日ウィリマンの葬儀でジャック神父と再会したデイヴは、キースとの関係を相談する。「こうしたいという理想ではなく、今ある現実と向き合える道を選べばいい」とアドバイスされたデイヴは、キースとの別れを決心する。キースは話し合おうとするが、デイヴは一方的にこれまでの不満をぶちまけ彼の元を去るのだった。

 クレアは中絶の決心をし、病院に中絶手術の予約をした。しかし術後の車の運転はできないため、当日は誰かに付き添いを頼むように言われるが、家族には中絶のことを話しておらず途方に暮れる。そんな時たまたまネイトを心配してやって来たブレンダに、クレアは事情を話して付き添いを頼む。
 手術の後、クレアはブレンダの家に泊めてもらう。そこでクレアはブレンダがネイトとの関係が終わったとケジメを付けていること、そしてリサの失踪で荒れる彼を心配していることを知る。またリサの話になった時、クレアは自分が彼女を恋しがっていることに気づく。

 リサの失踪に涙したルースを慰めた男性、ジョージとルースの関係は急速に進展し、2人は恋人同士になっていた。リサの失踪をきっかけに、与えられたものは今楽しむべきだと思い始めたルースは、ジョージに結婚の提案をする。ジョージはそれを承諾するが、彼には6回も結婚の経験があった。しかしそれを聞いてもルースの意思は変わらなかった。
 ルースはデイヴに結婚の報告をするが、彼の反応は良くなかった。交際期間が短く急な話で、焦った結婚で彼女が傷つく姿を見たくないという理由からだった。それを聞いたルースは、ジョージに結婚を遅らせたいと話す。彼はルースの考えを尊重してその申し出を承諾するが、ルースのジョージに対する想いは膨らんでいった。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 本放送の時は1週お休みを挟んだので、「え、実は先週放送あった?」と疑ってしまったくらいに急速に進んでいたルースとジョージの関係。
 デイヴはついにキースとケンカ別れ。普段は怒る方ですが、いざデイヴがマジギレするといつもと立場が逆転しておとなしくなってしまうキースが可愛くて萌えました。

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