Episode 37 Death Works Overtime - 「失踪」

 店番をしていたドロシーは突然やってきた強盗に射殺される。
-本日のお客様-
ドロシー・スー 享年58歳
DORTHY SU (1945-2003)

 夜中に電線の工事をしていたエドワードは、突然の地震に見舞われ、乗っていたクレーンが揺れ電線に接触してしまい感電死する。
-本日のお客様-
エドワード・タリー 享年48歳
EDWARD TULLY (1955-2003)

 デイヴィッドはジムでルームランナーを走り終えた直後、心臓発作を起こし亡くなる。
-本日のお客様-
デイヴィッド・レイモンド・モンロー 享年32歳
DAVID RAYMOND MONROE (1971-2003)

 ネイトは連絡が取れなくなったリサの行方を捜していた。ネイトにも彼女の妹バーバラにも、リサが突然行方をくらますようなことは考えられず、2人は捜索願を出すも不安で眠れぬ夜を過ごす。翌朝F&Dには3件の葬儀の依頼が同時に舞い込むが、リサの行方は依然として掴めずネイトは接客もままならない状態で、勉強にと同席したアーサーが応対する始末だった。
 デイヴとキースの協力もあり、その翌朝ついにリサの車が見つかる。現場にかけつけたネイトは、車に残された旅行カバン、携帯電話と財布、そしてリサが飲まないはずのドクターペッパーの缶を見て、彼女が事件に巻き込まれたと考える。しかし警察にはこれだけでは犯罪に巻き込まれた証拠にはならないため、これ以上の捜査はできないと言われてしまう。仕方なくネイトは現場近くのモーテルで1人、リサが車に戻ってくるのを待つ。そこへ心配したデイヴとクレアが駆けつけ、ネイトは2人を抱いて涙する。

 リサが行方不明になって長い時間が経過しても、ルースは彼女の無事を信じ続けた。デイヴやクレアに最悪の事態を覚悟すべきだと言われても頑なにそれを拒み、すぐに連絡が来ると前向きな姿勢を崩さない彼女だったが、葬儀の忘れ物を取りに来たという男性と話をするうち、リサに何かがあったのではないかと思う気持ちが膨らみ涙してしまう。思わず男性にすがりついてしまうルースだったが、彼は優しくルースを慰める。

 リサの行方を捜すためキースに協力を仰いだデイヴだったが、まだ彼の実家での出来事が尾を引いていた。キースは話し合おうと提案するも、度重なる葬儀とリサの失踪を理由にデイヴはそれを拒む。

 クレアはまたラッセルの訪問を受けていた。ラッセルはお互いに必要な存在だからと別れを拒み、クレアにすがるが彼女はそれを受け入れない。オリビエと成績評価やラッセルのことで口論し、家に戻ったクレアは激しく嘔吐する。翌朝クレアが妊娠検査をすると、結果は陽性だった。

 フェデリコはバネッサを病院に連れて行った。彼女はうつ病と診断され、内科の医師の処方、そしてバネッサと彼女の同僚の判断でこれまで飲んでいた薬は、症状を和らげるものもあれば逆に悪化させるものも含まれていたことを告げられる。
 翌朝、息抜きにショッピングがしたいというバネッサとアンジェリカにカードを貸したフェデリコだったが、仕事から家に帰った彼が見たものは巨大なテレビと冷蔵庫だった。靴を買うだけだと言っていたはずのアンジェリカに激怒するフェデリコだったが、育児と仕事で手一杯なバネッサが息抜きに高価な買い物をするのは当然の権利だと反論されてしまう。

 ビリーの家を出たブレンダは、アパートを借りて新しい生活を始めることにした。そこへマーガレットから故バーナードの遺灰を散灰する場所を決めるからと呼び出しの電話がかかる。彼女ともビリーとも顔を合わせたくないブレンダだったが、しぶしぶマーガレットの元を訪れるも、家族同士の険悪な雰囲気に、マーガレットは自室のテラスからバーナードの遺灰をばらまいてしまう。
 散灰の後、ビリーはブレンダにキスのことを謝る。ビリーはブレンダに恋愛感情を抱いていることを認め、それが間違いであることが分かっているから諦める努力をすると宣言する。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 リサ突然の失踪。車の状況から事件に巻き込まれた可能性が一番濃厚っぽいですが。ネイトもいなくなってようやくリサの存在の大きさに気づいたのか、これまでさんざんケンカしていたのが嘘のよう。リサがひょっこり帰ってくる妄想シーンはグッと来るものがありました。そして最後、リサの帰りを失踪場所近くのモーテルで待つネイトの元に、デイヴとクレアがやって来るシーンにも涙。いい弟妹だなぁ…。今回のED曲、Todd Rundgrenの「I Saw The Light」がさらに涙を誘いました…。
 フェデリコの天敵アンジェリカことアンジーが久々に登場。高価な買い物の言い訳に、バネッサに苦労かけていることを分かっているフェデリコは何も言い返せないのが泣けました…。フェデリコがデカいTVに驚いているシーン、流れていたTVアニメの音楽が非常にシーンとマッチしてましたね。こういう細かい演出が素敵です。
 キースとの関係に悩むデイヴ、妊娠が発覚したクレアとネイト以外のフィッシャー家の面々も問題がどんどん発生。唯一特に大きな問題が起こってないルースでしたが、実はリサの失踪にかなり動揺していたのを虚勢を張ってごまかしていたようです。
 ブレンダママのマーガレットはやはり相変わらずなお人で、場所を決めるのが面倒だからとテラスから夫の遺灰を散灰…。何気に少し残った灰を払う冷静なブレンダに笑いました。ビリーの諦め発言で、一応は2人の問題は沈静化というところでしょうか。

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