Episode 34 Tears, Bones and Desire - 「信仰」

 ダディと呼ばれる男性の下、複数の女性と子供たちが共同生活を送っていた。ダディは庭で子供たちに授業を行った後、椅子に座ったまま永い眠りにつく。

-本日のお客様-
ダディ 享年63歳
DADDY (1940-2003)

 ダディたちが住む家とたまたま近所だったF&Dは彼の葬儀の依頼を受けた。しかし葬儀の依頼に来た彼の家族、複数の妻だと名乗る女性たちとたくさんの子供たちの変わった価値観にネイトたちは困惑する。しかも彼女たちはダディは政府の人間や宇宙から狙われているからと、彼の葬儀までの間交代で遺体を見張るというのだ。かくしてF&Dに居座ったダディの家族たちは葬儀を終えて立ち去るまでの間、F&Dの面々に教訓と災難を与える。

 バネッサの母親が亡くなってから4ヶ月が経過していたが、依然彼女は落ち込んだ状態が続き、毎週日曜は子供たちを連れて母親の墓の前にずっと座っていた。それを知り一緒に付いて行ったフェデリコは、改めて医者に診てもらうよう勧めるが、彼女は相変わらず現在の自分の状態は正常であると拒否する。
 後日、フリオの通う学校から仕事中のフェデリコに電話がかかってきた。なんとフリオに毛ジラミがいたというのだ。すぐに学校へ迎えに行ったフェデリコはそのままフリオを家に連れ帰るも、散らかったままの家の状態と、学校からの電話にすら出ず眠っていたバネッサに愕然とする。フェデリコから事情を聞いたバネッサは、自分が家事を放棄したことで招いた事態にようやく自分の状態が普通でなかったことに気づく。
 その夜、ダディの葬儀の後にルースから彼女たちはシラミ駆除をしていなかったことを聞かされたフェデリコは、今回の騒動の真相を知ることとなる。

 アーサーの部屋に洗濯物を持って行ったルースは、じゃれ合ううちに衝動的に彼にキスをしてしまう。突然の出来事に驚いたアーサーは、ルースに友達としての関係を壊したくないから「もう二度とキスはしないで欲しい」と頼む。ルースは了承するが、その直後再び彼の唇を奪ってしまう。
 ダディの妻の1人であるイブから、彼女は何人もの自分よりも若い妻たちの存在に不安を感じていたが、魂の若さと実際の年齢は関係ないと悟ったこと、そして「欲しいものが分からない人にはこちらから選んであげるべき」だとアドバイスを受けたルースは、ついにアーサーに自分の想いを告白する。アーサーは彼女の想いを受け入れ、母親に甘えるようにルースに頬擦りをする…。

 デイヴはキースのゲイ仲間たちとのペイントボールに誘われた。しかし話を知ったテリーとパトリックが強引に付いて来ることになってしまい、デイヴはキースの反応を心配したが、意外にも彼は寛大にテリーたちの参加を歓迎した。しかし実はそれはキースにとって好都合のことだった。キースは先日デイヴのゲイ仲間とのブランチで恥をかかされた時の仕返しをするつもりだったのだ。ハメられたデイヴは怒るが、なんだかんだでペイントボールを楽しみ、キースも自分に恥をかかせたテリーとパトリックを仕留めたことに満足する。
 その夜、ペイントボール仲間のサージを家に泊めたデイヴとキースだったが、2人がベッドで楽しんでいる所へサージがやって来る。そしてベッドに入りたがる彼を2人は招き入れ3Pを楽しむのだった。翌朝、キースは3Pに大満足の様子だったが、デイヴは複雑な心境だった。

 リサはブレンダの存在をだんだん意識するようになり、彼女の勤務先を調べ上げた。そしてデイナの後押しもあり、ブレンダの勤務先にデイナの名前を使ってマッサージの予約を入れ、ついにブレンダと対面する。そして彼女のマッサージを受けたリサは様々な想いが込み上げ涙を流してしまう。ブレンダに慰められたリサは、彼女も悲しそうな顔をしていると指摘する。ブレンダは、それは最近ラッキーではないからだと答え、しかしその現状を変えようとは思わないと告げる。
 ネイトはリサの雰囲気が変わったことに気づく。それがブレンダに会ったからだとは知る由もなかったが、ネイトは雰囲気の変わった彼女に欲情する。リサはそんな彼に自分からキスをするのだった。

 オリビエから仕事があると彼の家に呼び出されたクレアとラッセル。仕事の内容はアズーサにいる元教え子から、展示会に寄贈する作品をもらってくるというもの。行き先の遠さにクレアは抵抗するも結局は行くことになってしまい、ラッセルはオリビエの家に残され論文の整理をすることになってしまう。
 アズーサに着いたクレアは、目的の人物であるカーメンと出会う。そしてクレアと同じく昔はオリビエのアシスタントだったという彼女に、彼がアシスタントを食い物にしていたこと、そしてそれは男相手でも同じであることを聞き、オリビエの下に1人残してきたラッセルのことを不安に思う。オリビエの家に戻ったクレアは、雑用ばかりで自分の時間を無駄にされていることを理由にアシスタントを辞めることを宣言する。オリビエは特に気に留めることもなくそれを了承した。
 後日クレアはラッセルに、2人きりになった時にオリビエに手を出されなかったかを聞く。彼は動揺するも、マリファナを吸った以外は何もなかったと答える。クレアはその言葉を信じ、もし今後オリビエに何かされることがあったら自分に言うように約束させる。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 今回はフィッシャー家のキッチンに、ネイト、デイヴ、クレア、フェデリコ、ルースが集まるという貴重なシーンが登場。
 今回のデイヴ×キースのパートはかなりおもしろかったです。ペイントボールのシーンだけが明らかに浮いてて。そして試合後のキースの家でのサージとの3P…。サージがブリーフ一丁で立ってるシーン、思わず「やらないか?」のセリフが浮かんでしまったのは私だけではないはず!

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