Episode 33 Timing and Space - 「時期」

 ブレンダたち一家は、病院のベッドに横たわる父バーナードに付き添っていた。胃ガンだった彼は、家族3人に看取られてそのまま息を引き取る。

-本日のお客様-
バーナード・アーサ・チェノウィス 享年64歳
BERNARD ASA CHENOWITH (1939-2003)

 リサはデイナとフードショーに出かけることにした。出かける直前までネイトとマヤを2人きりで家に置いていくことを心配するリサだったが、そんな彼女をネイトはたまには羽を伸ばしてくるようにと送り出す。リサが出発した後、ネイトは新聞でブレンダの父バーナードの訃報を知る。ネイトはすぐにリサに連絡をとり、ブレンダの父の葬儀に出席したい旨を伝えると、さすがのリサも「行くべき」と彼を促した。しかしネイトが留守の間マヤの面倒を看る人が必要だったが、ルースは留守、クレアも買い物に出かけ、デイナのベビーシッターにも断られてしまう。フェデリコが彼の妻バネッサに任せるよう言ってくれるが、彼女の様子を見たネイトはとても預ける気にはなれず、アーサーに預けるのも気が引け、結局マヤも一緒に葬儀に連れて行くことにする。
 バーナードの葬儀は、偶然にもネイトとブレンダが結婚式を挙げる予定だったマリブで行われていた。葬儀に姿を現したネイトにブレンダは驚く。葬儀の後マヤを連れてブレンダと2人で話したネイトは、ブレンダからずっと会いたかったこと、ネイトと別れたことの喪失感から誰とも付き合っていないことを告白され、複雑な心境になる。
 フードショーから戻ったリサは、ネイトが葬儀にマヤを連れて行ったことに激怒した。ブレンダがマヤに触れたかどうかまで気にするリサの考えが分からずネイトは困惑する。リサは自分の反応は、他に女性がいることを知っている妻なら当然だと言い、またブレンダと会った後のネイトは雰囲気が変わっていることを指摘する。そして2人はまた口論になってしまう。
 その夜、ネイトの夢枕にバーナードが立った。そして彼はネイトが心配しなくても、ブレンダは時が経てば自分で幸せを見つけると告げる。それに対しネイトは「俺の幸せは?」と問いかける。

 アーサーの部屋で彼がパソコンで編曲したドビュッシーの曲を聴いたルースは、彼の多彩な才能に心を奪われ、ますます彼に心酔していた。そして彼がジョギングをすると知ったルースは、それとなくジョギングコースを聞き出し、罪悪感を感じつつも彼女なりの変装をして、ジョギングする汗まみれなアーサーの姿を遠くから覗き見する。

 マヤの面倒を看てくれる人を探していたネイトに、フェデリコは妻であるバネッサに任せるよう提案する。フェデリコの家に向かったネイトだったが、なぜか彼はマヤを連れてそのまま帰ってきてしまう。バネッサがとても張り詰めた様子でマヤを預ける気になれなかったと言うのだ。それを聞いたフェデリコは気分を害するが、その後でバネッサに連絡をとった彼は、ネイトの言葉が嘘でなかったことに気づく。バネッサは母親を亡くして以来ずっと落ち込み、家事や育児にも手がつかない状態だったのだ。
 家に戻ったフェデリコはバネッサに医者に診てもらうよう勧める。だが彼女は今の自分の状態は母親を亡くしたのだから当然のことだと言い、フェデリコの気遣う言葉をはぐらかし、医者の診察を受けるかどうかの返事もごまかしてしまう。

 デイヴはゲイコーラス仲間たちとのブランチにキースを連れて行くことにするが、キースは乗り気ではなかった。キースの予感は的中し、ブランチの席で「私は女優」というゲーム(背中に女優の名前を書いた紙を貼られ、他の人に質問をして自分に貼られている女優の名前を当てるというゲーム)で彼だけが女優の名前を当てることができず、皆の前で大恥をかかされてしまう。

 クレアはラッセルと共にショッピングに出かけた。そこでコバルトブルー色の画材を見つけたクレアはそれを欲しがるが、高価な値段を前に断念する。だがラッセルはクレアの気づかないうちにその画材を買い、クレアにプレゼントした。クレアは驚くが、「君が幸せなら何もいらない」という彼の言葉に感激する。

今回のキャラクター発言 Pick Up

雑感・解説

 チェノウィス一家が久々に勢ぞろいと思いきや、バーナードが亡くなってしまった今回。マーガレットの相変わらずさはもちろんのこと、ネイトとブレンダが未だに意識し合っているのが分かるお話しでした。

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