ゲイの友人たちと映画を楽しんでいるロバート、通称ボブ。その体には点滴がつながれ、傍らには恋人であるケヴィンが寄り添っていた。ボブはケヴィンに微笑みかけると、そのまま静かに息を引き取る。
-本日のお客様-
ロバート・ラマー・ギフィン 享年48歳
ROBERT LAMAR GIFFIN (1955-2003)
デイヴの所属するゲイ・コーラスのメンバーの紹介で、ケヴィンはF&Dを訪れボブの葬儀を依頼した。ケヴィンはオペラの舞台デザイナーで、亡きボブは舞台の照明デザイナーだった。ケヴィンは葬儀会館にオペラのセットを作り、葬儀をオペラのワンシーンのように演出したいと要望する。22年連れ添ったという2人の愛の深さに感銘を受けたデイヴは、ネイトとフェデリコの反対を押し切ってケヴィンの要望を受け入れる。
葬儀の当日、ケヴィンは亡きボブが自分を愛してくれたことに感謝し、連れ添った22年間はいいことばかりではなかったが、価値のあるものだったと話す。その言葉に再び感銘を受けたデイヴは、家に戻ると泣きながらキースに2人の関係を終わらせたくないこと、そして価値ある関係でいたいことを告げる。そんな彼をキースはやさしく抱きしめ、慰める。
リサはルースの誕生日を盛大なディナーで祝う計画を立てていた。しかしそれを聞いたネイトとデイヴはあまり乗り気ではなかった。これまで彼らはルースに対して誕生日のお祝いをしたことはなく、それに対し彼女は特に不満を持っているようには見えなかったため、お祝いをされること自体が好きではないのだと考えていたからだった。
ディナーの当日、参加したベティーナによりリサの計画とは多少違った形のディナーになってしまうが、ルースの幸せそうな様子にリサも満足する。リサのプレゼントである足ツボマッサージにも満足してもらい、ネイトとデイヴが不気味がるほどルースは大はしゃぎして、誕生日パーティーは大成功に終わる。
クレアはルースの誕生日当日、大学でスコット・フィリップ・スミスという急進派のアーティストの講義に出なければならなかった。彼はオリビエの古い友人で、講義の後にクレアとラッセルは彼との飲み会に誘われる。飲み会でオリビエとスコットは悪友ぶりを発揮し、お互いを罵倒しつつも盛り上がる。しかしスコットが席をはずした時、オリビエは彼に言った罵倒はすべて本心で、賞賛の言葉は嘘だと言う。そしてクレアの作品がスミスの作品よりも優れていると誉め、彼女に「偉大なことをすることを約束してくれ」と頼む。クレアはその約束をするが、オリビエの意図がつかめずに混乱してしまう。
飲み会の後、クレアとラッセルは2人で芸術について夜通し語り合う。その時ラッセルは突然自分がゲイではないことを告白する。そう考えていたクレアは戸惑うが、「昔からよく男にちょっかいを出される」という彼に、クレアは「それはあんたがホットだから」と彼の魅力を誉める。
翌日、クレアはルースに誕生日パーティーに参加できなかったことを謝る。お互いに昨日の夜は最高に楽しい体験をしたと話した後、クレアは誕生日の埋め合わせのためにルースを昼食と美術館に誘う。
ネイトは、朝目覚めると隣で眠っているのがリサではなくルースだったという奇妙な夢を見る。またルースの誕生日パーティー中に転寝したネイトの夢に登場したナサニエルは、ネイトが父親と同じようになることを恐れていると告げる。
ルース
「私は今でもナサニエルに申し訳ないわ」
リサ
「ガスが溜まりやすい一家だこと…」
フェデリコ「最近気になってんだけどさ…タマの毛を剃ってる男が多いんだよ。あれってなんでだ?」
デイヴ「……剃ることで敏感になるんだよ。舌の刺激なんかにね。それに毛が歯に挟まったりしたら嫌だろう?」
デイヴ
「…僕も睾丸の毛を剃ってるか知りたい?」
「いいよ教えてやる。ああ剃ってるよ!下の毛が濃いから剃らなきゃならないんだ。キースは必要ないけど」
ネイト「なんか不気味なパーティーだよな」
デイヴ「不気味さを10段階で言うと、90」
クレア
「だけど成功って何?結局お金?有名になること?批評家に好かれること?それとも、自分がいい仕事したって満足すること?なんなの?」
ナサニエル
「おまえはなりたくなかった葬儀ディレクターになった、親父と同じように。おまえははらませた女と正しいと思って結婚した、親父と同じように」
いつになく幸せな雰囲気だった今回。ルースはベティーナのおかげでどんどん変わっていきますね。今回の誕生日パーティーはリサ主催でしたが、あの盛り上がりはベティーナあってという感じで、もし来ていなかったらどうなっていたことやら。キースもベティーナと気が合う感じでしたし、魅力的な人物なのだなぁと実感しました。まあ誕生日プレゼントも相変わらず万引きしてきてたのはアレでしたが。
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