ザ・サード I 蒼い瞳の 刀使い
黄色い砂塵の中,漆黒の佩刀を手に少女 —— 火乃香は立ち尽くしていた。「轟 ! 」気合一閃,華麗なステップ,居合いの斬撃に巨大な自動歩兵が裂ける。「 刀使い 」,流麗なその光景を見て人々は呟く。辺境に生きる何でも屋の彼女は,砂漠で立ち往生していた美しい青年イクスを救う。禁断の地「鋼の谷」にむかいたいという彼の依頼を引き受けたとき,火乃香の壮大な冒険は始まっていた‥‥‥。 |
ザ・サード II 虚ろなる幻影の 墓碑
「 —— ! 」 |
ザ・サード III 還らざる魂の蜃気楼
ダンッ! |
ザ・サード IV 天翔ける螺旋の 乙女
突然,砂がスリバチ状にくぼみ,転倒した少女はずるずると滑り落ちた。 |
ザ・サード V 惑いの空の凶天使
夜の砂漠。野営中の火乃香は,高速で接近する物体を感じ,空を見上げる。星明かりの下,舞い降りてきたのは, |
ザ・サード いつか時が流れても
伏し目がちな少女が舞台に立ち,両手を広げる。伴奏するバンドもなく,その娘 —— マルガリータの声のみがホールに響いた瞬間。空気の色が変わった‥‥‥。 |
ザ・サードØ 風花の舞う街で
白で統一された病室。そのベッドに横たわる少年に,男は訊ねる。 |
ザ・サード VI 異界の森の夢追い人(上)
覚醒した火乃香は,緑の洪水に眼を奪われた。膨大な湿気,熱気と匂い —— 空気の全てが肌にまとわりつく。 |
ザ・サード VI 異界の森の夢追い人(下)
「火乃香」 ——! 」 |
ザ・サード 夜明けまで
遠くへ行きたいと思った。 |
ザ・サード 黒髪のジャンヌ
あこがれていた。 |
ザ・サード VII 死すべき神々の荒野(上)
彼女は旅立つ決意をした。 |
ザ・サード VII 死すべき神々の荒野(下)
火乃香は空を見上げ,パイフウのことを思った。彼女との関係を。 |
ザ・サード 風のままに,歌のままに
少女は砂漠の夜に微睡みながら,思っていた。自分が失ったもののことを。 |
ザ・サード 今日の午後は
「え,風邪ひくんだ‥‥‥あの火乃香が」 |
ザ・サード ただ,それだけのこと
「今回は長かったな,お嬢」 |
ザ・サード VIII 迷宮の街の忘れもの
女は微睡みの中にあった。 |
ザ・サード 青の記憶
あちーっ‥‥‥ |
ザ・サード IX 竜谷の涯の旅人たち
「そろそろだね」 |