ダイヤモンド


ダイヤモンドの構造  共有結合性物質の典型的なものが「ダイヤモンド」である。ダイヤモンドは炭素の同素体のひとつであり,炭素原子が,その4つの原子価すべてに炭素原子を単結合することによってできている。

 左図がダイヤモンドの構造を示している。結合の方向性により,立体的な六角形が組み合わされた構造となり,きわめてじょうぶである。
 そのため,ダイヤモンドは地球に存在する物質の中で,もっとも硬い。
 これを構造式として表わしたものが右図である。ひとつのC原子が4つのC原子と結合し,どこまでも続いていく,という構造を示しているが,この図では,立体配置は表わせていないことに注意。

 ダイヤモンドはC原子だけでできているが,原子数は特定できないので,化学式は,組成式として「C」で表わす。しかし,次ページで学習する黒鉛も同じく「C」なので,両者を区別する必要があれば,「C(ダイヤモンド)」「C(黒鉛)」として示す。


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