基本的な構造


 すべての原子が共有結合で結びついてできている物質が共有結合性物質である。当然,非金属元素だけで構成される。

 先に学習した分子性物質では,原子は同じように共有結合しているが,結合が「終端」を形成し,その結果,共有結合がそれ以上まわりに続くことができない,独立した粒子=分子ができ,分子と分子の間は分子間力=ファンデルワールス力(極性分子では,極性による引力が加わる)で結びついているのであった。 必要があれば,分子性物質「再び分子とは何か」を復習しなさい。

 すなわち,共有結合性物質は分子を持たない物質であり,これを表わす化学式としては,物質を構成する原子数の比による組成式が用いられる。

 共有結合性物質の種類は限られており,現時点では,「ダイヤモンド」「黒鉛」「二酸化ケイ素」の3種を知っていれば十分である。次ページから順次学習しよう。


メニューへ 次のページ