潜熱には2種類ある。
1つは融解熱。物質が融解するときに吸収する熱エネルギーである。
もう一つは蒸発熱。物質が蒸発(気化)するときに吸収する熱エネルギーである。
固体が融解して液体に変化するときには,物質粒子の結合が「固体」としての結合状態から,「液体」としての結合状態に変化する必要がある。
液体は,すべての粒子がしっかり結合している固体としての結合が,粒子の熱振動によって「部分的に切れた状態」と考えられ,粒子の振動が,そのために必要な程度まで激しくなるのに要する熱エネルギーの量が「融解熱の大きさ」ということになる。
同様に,「まだ残っている結合」をすべて振り切って粒子がバラバラになったのが気体であり,結合をすべて振り切るだけの振動状態になるために必要な熱エネルギーの量が「蒸発熱の大きさ」である。
なお,蒸発熱は「気化熱」とも呼ばれる。