大気の圧力「大気圧」を知っているだろう(中学校で学習した)。大気の厚みによる大気の重さによって生じる力であった。
しかし,重さがほとんどない,厚みの薄い(少量の)気体であっても,「圧力(容器の内壁や気体中に置かれた物体を押す力)」を生じる。
気体粒子は激しい熱運動により,空間を高速で飛び回り,容器の壁や,気体中に置かれた物体に衝突して,力をおよぼすからである。
気体粒子の速度が大きいほど(すなわち,高温であるほど),また,一定時間内に衝突する気体粒子の数が多いほど(言い換えれば,容器内の気体粒子数が多いほど=気体濃度が大きいほど)気体の示す圧力は大きい。
気体の圧力の大きさは「atm(アトム)」または「mmHg(ミリメートル・エイチ・ジー)」あるいは「Pa(パスカル)」といった単位で表す。
1 atm = 760 mmHg = 101325 Pa
である。「760 mmHg」は,760mmの高さの水銀柱の重さによって生じる圧力であり,これが標準大気圧と等しいと定義されている。また,100 Pa = 1 hPa(ヘクトパスカル)である。