絶対零度


 さて,物質粒子の熱振動(運動)が大きいと物質の温度は高い,ということは,「高い温度は無限に可能である」ということである。大きな熱エネルギーを得て振動が激しくなればなるほど,温度は無限に上昇していく。具体例として,太陽の中心部の温度は 1,500万℃といわれている。

 では,低い温度はどうだろうか。物質の温度が低い,ということは,物質粒子の熱振動が小さい,ということであるが,振動がもっとも小さいのは,もちろん「振動が止まっている」状態である。振動がだんだん小さくなって温度が下がっていき,ついに振動が止まってしまえば,そのときの温度は,理論上の最低温度ということになり,それより低い温度は存在しないことになる。

 この「粒子の熱振動が停止する温度」を「絶対零度」と呼び,具体的には,-273.15℃である。


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