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2004年10月01日

「夜のピクニック」恩田陸

しばらく前、「図書室の海」に掲載されていた短編のひとつに、この作品の前身となるものがあった。後書きには、後に長編になりますというようなことが書かれており、とても楽しみにしていた一冊。

同級生の異母兄妹(姉弟?)が偶然同じクラスになってしまったが故の緊張感。無視しようと思えば思うほどお互いを意識してしまう二人に、卒業を前にして行われる夜のピクニックで起こった出来事とは。

楽しみにしていたからかな。最近の恩田陸作品の中では一番まとまっていて良かったと思う。アイデアは面白いけど冗長、途中までは抜群に面白いのに結末がちょっとなどなど、そんな作品が続いていたので今回は全体的に納得できる感じがして嬉しかった。

たった一晩で何が、と言うなかれ。変化が起こるきっかけなんてささいなことかもしれないし。ハッピーエンドかどうかはわからないし、夜のピクニックが終わった後に、また何かしらの問題や感情のもつれが生まれるかもしれないのだけれど、その行事が夜明けと共に終わっていくというあたりに、これから先も少なくともこれ以上悪くはならないのではないかという希望がある気がして。

もっとも、私としては思うところはありますよ。血の繋がりってどうなんでしょう。「兄弟なんだから仲良くすれば」って相当奇麗事の様な気がする私は狭量でしょうか(笑) この話のようにお互いの存在を良く知っており、毎日顔を合わせている関係で歳も近いというのならばまだしも、(存在だけはぼんやりと知らされつつも)数十年間顔も知らずにいる関係であった場合、感動はあるのかな、と。まあ、ある種の感慨はあるかもしれないよね。もしも天涯孤独になったりしたら、その時には感じるものがあるような気もするが、でもやっぱり今さら感の方がそういった思いを上回ってしまう。既に他人だもの。

いや、でも。それは私が恐れるからか。自分が何よりも忌み嫌う自分自身の何かを他の誰かが同じように持っているのを見るのが怖い。そしてそれが確かに私の中に「血」として根付いているのだと自覚する瞬間を想像するだけでぞっとしてしまう。そういうのってないのかな。相手に自分と同じ空気を感じることは、決して安心感ばかりではないと思うのです。

だから、この話は物語としてはとても素敵なお話ではあるけれど、随分と私の暗い部分を刺激してくれました。さて、気をとりなおして次の新刊に移ろう(笑)

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2004年10月03日

それでも今年2回目だ

昨晩は自由が丘で友人と飲み。何故自由が丘かって、新宿近辺にあきたから(笑)
バンコク行きの際に借りた海外用携帯電話だとか、地下鉄のカードだとか、預かってきたDVDなんかを返却。入った居酒屋では、私達のすぐ後のお客様から「何時という時間は申し上げられません」状態に突入。私は30分遅刻したのだが(すんなよ)、あと5分遅くならなくて良かった。というより、19時30分でもすぐに入れる店があるのか、自由が丘には。新宿では滅多にありえないことなので新鮮な驚きを感じましたですよ。

さて。お店で席の準備をしていただいている間、少しだけ待っていたのですが、隣に座る友人の手には「マリア様がみてる」の最新刊が……! おおお、は、早く読んでください。と、いうわけでイヤな客第二弾。席に着いた後も、友人にはそのまま続行してお読みいただき、「おわったっ」の声とともにほいさとゲットしてまいりました。ふっふっふ。土曜日の自由が丘、座席の都合で隣り合って座っているくせに、一体何をしていることやら(笑)
でまあ、毎度のことで酒飲みどうしで飲んでいると結局際限なく飲んでしまって、ラストオーダーなんかがやってきたりするわけだ。さすが新宿と違って夜が早いなあ、などと考えつつ携帯電話を眺めたらなんと既に23時半。ぜんっぜん早くないじゃんと自己突っ込みしつつ終電案内なんかを検索してみたりしたのだけれど。確かさあ、今日は22時前には解散しようって話していた気もするんだけどさあ……。ま、いっか。

一旦、まいっかと思ってしまうとなし崩しで、結局もう一軒。終電って何だっけ、パケットの無駄遣い。さらにタクシー代ぷらす、といった按配で次の店の閉店まで飲み続けるのであります。

ところで、これまで私の周囲にはあまり洋酒を嗜む方がいらっしゃらなかった。ビールにカクテル、日本酒、焼酎。特に飲めないモノはないので(熱燗だけはちょっと苦手)、ちゃんぽんでも比較的平気でほいほい飲んでしまう私なのですが、洋酒だけはちょっと自分で選べない。ウィスキーとかブランデーとかね、嫌いじゃなくて判らないのよね。以前、付き合っていた人の中でひとりだけそういったものが好きなのがいて、色々理屈は教えてもらったけど、あまり実践で飲みにいかなかったので、いまだに良く知らないまま。そういうわけで、洋酒好きのお友達の皆様、今度飲みに行く時には講習会をお願いします。何しろ自分で買って飲み比べたりできるほど少量で売っていない気がするので、やっぱりお店で。そう、何しろそういうお酒って、お菓子作る時にしか買わないんだもん(笑)

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よく降るね

そして今日は大雨の中、友人らと東京国立近代美術館の「RIMPA展」へ。
以前Bunkamuraで何かをみに行った時、最終日の混雑に辟易し、二度と最終日には来ないぞと決意をしたにもかかわらず、学習能力のないわたくしは再び最終日(しかも雨降り)にやってきてしまった。だって忘れていたんだもん。仕方ないんだもん。

案の定というか、美術館の前には長蛇の列。傘置き場もすごいことになっているし、チケット売り場も混雑しているし、会場に入る前からちょっと疲れてしまった。もちろん会場内は芋洗い状態。特に入り口付近ね。

先に進んでいけばいくほど人が少なくなっていくのは何故かしら。最初は1つ1つじっくり見ていくけれど、後になればなるほどダレていくからか。少し進んだところで随分と人が減ったので見やすくなった。けれど、大きな作品は接近してみるよりも全体が見渡せる場所から眺める方が気分がいい感じ。もちろん、じっくりと細かい部分を見ている人もたくさんいるとは思うけど、私はあまり近くでは面白くない。そして、金地の絵画は苦手であるということを思い知った。そしてあまり多くの色を使ったものも。

あまりにたくさんのものを一度にみたので、頭が飽和状態になって会場をでた。販売コーナーでは最終日らしく目ぼしいモノは全て品切れ。何故か赤いふくさが置いてあり(ちょっとサイズでかめ)、唯一それが素敵だったのだけれど、まだひとりでそんな大金を包むこともない私にはあまり用もなく買うまでにはいたらなかった。

それにしてもミュージアムショップって魅力的だ。カレンダーやらキーホルダーみたいなのやらどれをとっても可愛らしい。店内で、現在開催されているもうひとつの展覧会(非情のオブジェ)の冊子をパラパラとめくってみたところ、こっちのが私の好み。絵画よりは立体系の方が好きなのよね。何故なのかな。というわけで、また来ることにします。今度は最終日前に。

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2004年10月04日

雨の日の通勤・通学電車は何故混雑するのか

夕方近くに仕事でトラブル発生。何が何でも当日中にカタをつけなくてはならない状況であったので、プログラムの改修をひたすら待つ夜。お腹はすくし眠いし、月曜日だというのにぐったりと疲れきってしまった。明日は早く帰ろう。

ところで。
雨の日の朝は電車の中が非常に混雑するわけですが、これって一体何故なんでしょう。可能性をあげてみると、

1.普段は徒歩通勤(通学)している人が、雨を避けて電車通勤にしている。
2.普段は車で通勤している人が、雨の日は危ないから電車通勤にしている。
3.普段は車で通勤している人が、雨の日渋滞を避けて電車通勤にしている。
4.普段自転車で通勤(通学)している人が、雨を避けて電車通学にしている。

しかしですね、色々疑問が浮かぶわけですよ。
1.あるいは4.→ひと駅ふた駅ならば「普段は徒歩なのかな?」と考えようもあるけれど、混雑するのは都心に出るあたりまで続くわけで、毎日そんな距離を徒歩や自転車で通勤(通学)しているとは考えにくい。(しかもあんなにたくさんの人がさ)

2.あるいは3.→どうなんですかねえ。車の免許を持っていないから本当はよく判らない。そもそも新宿まで車で通勤している人ってそんなにいるのか?ってのが疑問としてあがってくるわけで。そんな駐車場を完備している企業があるとも思えない。雨の日渋滞ってのもねえ……。

そう考えると何で混雑するのかわからない。何でなんですかね?

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2004年10月05日

練馬のヨン様??

前日が午前様だったので、今日はサポート電話が転送になる午後7時頃にタイムカードを押した。その後、所用を済ませに池袋へ向かうが、本屋に立ち寄ることをすっかり忘れて練馬に戻ってしまい激しく後悔するが後の祭り。

早く帰ってきたのは良いけれど、結局行きつけの居酒屋へふらふらと立ち寄ってしまい帰宅時間は普段とたいして変わらなかった。店の扉をあけたら最近ご無沙汰だった知人がカウンターに腰掛けていたので、その時点で長丁場は決まったも同然。相当なバカ話を4時間近くも繰り広げ、若干周囲がひいていたような気がしないでもないけれどたまにはいいよね(いいのか?) しかし、練馬のヨン様、略して練ヨンって……(苦笑)

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2004年10月07日

地震だ

ゆ、揺れましたね。普段よりも相当長くて、通常なら知らんふりの猫も今回はちょっと違った。だらしなーいカッコで床で眠っていた春野は、一瞬で飛び起きて走りまわり、一方で狩野はやっぱり布団の中で眠そうにしてただけ。春野は、「臆病」というよりもノラ出身ならではの危機察知能力がきちんとあるような気がしますな。でん、と構えているように思われる狩野は実は野生を失っているという方が正しいかも。

猫達だけではなく、地震とカミナリが絶対的に苦手な私としては当然恐怖でした。室内に倒れて下敷きになって死ぬほどの何かというのはない。つまり、低い家具しか置いていないわけだ。一部猫の為に置いてはあるけれど、生活圏には入ってこない。が、唯一玄関に置いてある本棚が倒れたらそこから外に出られない。微妙に揺れが長く続いたので避難口確保をしようと思い、ふと迷った。台所への扉をあけてみるが、本棚が倒壊したら外へ出るのは困難。それでは窓か?と考えるが、3階から飛び降りるのもねえ……。迷っているウチに収まってしまった。

自宅にいる時の災害時いつも悩むのが服装のこと。何しろ自宅にいる間は常に部屋着なわけで、とっさにそのままで外に出るべきか否か。災害時に下着をつけられるのかって思えば、そのまま出るしかないのだろうけれど。でも、それもちょっとね(笑)

大学生の頃は京都で阪神大震災を経験し(といっても、ウチの近所は一時的に電話が不通になっただけで、それ以外に何の被害もなかった)、実家は中部圏なので東海大地震の恐れがあるし、現在は現在で東京直下型地震の可能性が囁かれているし……。もっとも日本にいる限りどこに行っても同じか。

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2004年10月09日

台風直撃、しかし

台風が直撃するということなので、夕方まで一切部屋の外から出なかった。窓の外すら眺めておらず、夕方から会う約束をしていた友人(彼はその時外にいた)からの電話で「外見てみたほうがいいよー、うわー」という言葉にもイスから離れようとしなかったわたくし。電話の声からだけで、傘がとばされそうな雰囲気がぷんぷんと感じられて、こりゃえらいこっちゃということで一応約束は流して部屋にいることにした。

ところがそれからしばらくしたら、雨風もぴたりと止まってしまい拍子抜け。なあああんだ、こんなことなら遊びに行けば良かった。何しろ何もすることないし(サイト更新しろよ:笑)退屈していたのだ。とりあえず何も食べていなかったことに気がついて身支度して外出してみた。行きつけの居酒屋へ行ってみようと思ったのだな。しかし、案の定というか臨時休業。仕方なくチェーン店のラーメン屋でラーメン食べて帰った。

むむう。何かつまらない土曜日だった。

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「残酷な神が支配する 1~14」萩尾望都

またもや部屋に転がっていたので、一気に読みふけってしまった。これまで読んでいなかったことが少々問題のような気がしないではないのだが。何だかこう過去でも現代でもありそう(というかあると思われる)な話だな、途中までは。だからこそ余計に気味が悪い。

死んでしまった相手というのは、もちろん物理的には自分にかかわってくることはないわけだけれど、自分の心持ちひとつで様々に形を変えて影響を与えてくるのがやっかいだ。それは痛切に思う。自分だけではなく周囲の人々に対しても。
自分が思ってきた誰かの姿なんて本当の誰かではないのかもしれないし、そもそも本当の誰かって何だ?という。まあ、でもこんなことは本筋ではないのか?

後半になってくると、主人公の落ちっぷりやら義兄の行動やらが「これは『風と木の詩』なのか?」と錯覚を覚えそうになるような展開にくらくらくるんだが、テーマが大幅に違うので随分と雰囲気は異なるか。前半は主人公が受けた虐待を、後半はそれらが残した傷跡を描いているのだと思うのだけれど、何しろ最後の数冊を手に入れられなくて読んでいないので判らない。

少なくとも私はこの漫画の同性愛描写なんかで萌えることはないし、ボーイズラブ的な楽しみなんてない。それはだけど、「風と木の詩」でも同じで、重たい何かがそこに横たわっているときっとダメなんだと思う。読み物としてはとても読み応えがあると思うのだけれど、楽しくは読めない。(その昔、女子高生の頃に、「間の楔」を読んだ時に思ったんだけれどね) もちろん好きな作家には違いないのだけれど、私が楽しめるボーイズラブというのは(以前ももしかしたら書いたかもしれないが)明るい男女交際同性バージョンというか。もちろんそこには色々悩みとかあるのだけれど、それでもどこかまっすぐな感じのものなのよ。割とそういう世界にずぶずぶ感情移入するタイプな人間なもので。

部屋にある分を読み終わり、随分と気分が滅入ったものですが、続きを持っておられる友人知人の方がいらっしゃったらご一報くださいませ~(笑)

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2004年10月10日

けんかをやめてー(バカ)

昨日流した約束の仕切りなおしで、夕刻から新宿にて友人と寿司。南口の近くにあるお寿司屋さんなんだけど、結構おいしい。お寿司を頼む前につまみで刺身をたんまり食べてしまったら、寿司が入らなくなりそうになって若干焦るが、まあ刺身大好きなのでそれはそれでまた良し。

しかし、途中で入ってきた「普段も会社でこんな感じなんだろうなあ、上司にはへこへこ、部下や取引先に対しては偉そうでイヤな管理職のおやじ」が従業員とドンパチやりはじめた。最初のきっかけに関してあまり聞いていなかったのでそのあたり詳しくは判らないけれど、おそらく自分より後から頼んだ人のモノが先に出されたとか何とかそういったことだったと思う。従業員が穏便に済まそうと話しかけていたところ、売り言葉に買い言葉でおっちゃんが怒り出し、さらに従業員もムキになるという典型的な状況になってしまった。別の従業員は、その間に入ろうとして最初に対応していた従業員と喧嘩になり突き飛ばしまで発生し、店内一時騒然(ちょっと大袈裟)

結局、対応していた従業員は帰宅し、他の従業員がおやじに平謝り。そのうちおやじの機嫌は良くなり、店長を呼んできますという従業員に、「そんなことまでしなくていいよ」とか言い出す始末。何だよ、それ。

なーんか帰った従業員が気に入らなかっただけみたいに思える。どっちもどっちだよな。大人げない。おやじはおやじでバカみたいだし(注文が前後するのはよくあることだし、騒ぎたてたって場の雰囲気が悪くなるだけだし)、従業員は従業員で仕事だろうに喧嘩をかってどうするよ、と。いやもう、自分達の真後ろでやっていたことなので耳が思い切りダンボ(笑) 全てが終わった後のおやじのすがすがしい顔ときたら。ほんっとアホらしい限り。

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2004年10月11日

またもやレイアウト変更

事務所のレイアウト変更及び一部引越し作業の日。平日と同じ朝8時半から机を移動させたり、電源・LANケーブルひいたり諸々の作業をせっせと。つい何ヶ月か前にもやった気がするけれど、今回は相当大掛かりで、パーテーション業者も入って、部署ごとに部屋を完全に仕切ってしまい間に会議室が入った。夕刻になって工事も終わった事務所を見渡して、何だか会社みたいだなあと思った。ちょっと迷路みたいだけど。
一部階下に引っ越した部署は、何だか隠れ家みたいな感じの部屋で作業をすることになる。ちょっと羨ましい。
しかしこうやって離れてしまい声の届かない場所にそれぞれがいるようになると、連絡手段はメッセンジャーと内線ということになる。これまで内線を使ったことがなかったわけですよ。実は使い方が判らない(笑)

何にせよ、明日からはちょっと違った雰囲気で仕事をすることになる。うまくいくと良いけれど。
それにしても。以前事務所に来たことのあるお客様は、次に来た時にはびっくりするに違いない。

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2004年10月13日

乗り換え案内

ちょっと久しぶりの出張。行き先は、神戸市北区。先日「有馬温泉も神戸市なんだ」という話をしたばかりだったので、何だか妙な感じだった。新神戸まで新幹線で向かい、そこから北神急行に乗り換えて谷上。そこで今度は神戸電鉄で目的地に到着。

途中面白いと感じたのは谷上での乗り換えだった。駅前探検倶楽部で調べたところ、谷上での乗り換え所用時間はほんの1分程度。向かいのホームの電車なのかしらとも考えたのだけれど、さすがに鉄道会社が違うのでそれはない。ということは、一旦階段を降りたり昇ったりが必要となるはずなのだが、そんなことをしていたら1分で乗り換えというのは相当大変なはず。どうやって乗り換えよう……と不安になりながら電車を降りて周囲を見渡すと、人々は小走りで向かいのホームにとまっている電車へ乗り込んでいく。え、だってその電車はもと来た方向へ戻るんでしょ、なんで? ところが、だ。よく見てみると、その電車の反対側の扉も何故か開いている。普通ならそれぞれのプラットホームの間には2つの電車がとまれるようになっている場合が多いと思うのだが、その駅ではプラットホームの間に1つの車両しかとまれない構造になっていて、車両を横切るとすぐそこには次のプラットホームがあり向こう側のホームのとまっている車両にすぐに辿りつくことができるという仕組みになっているわけだ。人々はすんなりと電車を通り抜けて乗り換えていく。

面白い、面白すぎる。電車が橋の役割を果たしているなんて。そして、そんなことまで考慮に入れて検索結果を出してくる駅前探検倶楽部、恐るべし。

東京は雨。神戸は晴天。手に持っている傘が相当に恥ずかしかったけれど、それらを上回る面白い出来事があったのでとりあえずよしとする。久々の長時間新幹線だったので帰りはビールでも飲もうと思い、新神戸駅で缶ビールを購入して乗り込んだのだが、気がついたら品川だった。がっくり。

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2004年10月16日

「夏の名残りの薔薇」恩田陸

実家に戻った2日間あまりの間に一気に読ませていただきました。
恩田陸の作品では結構多いと思うのだけれど、章ごとに違う人物の視点からある数日間を描かれている形。今回は同じ時間を別々の視点から書いているのではなく、一応章ごとに時間が進んでます。一応、一章ごとに話は完結(してはいないけれど、まあそんな感じ)しているので、細切れに読むにはいいかもしれないですが、次の章に移った途端一体さっきの話は何だったのか?という疑問がふつふつと湧いてきましたね、最初は。あまり書くとネタバレになっちゃうなあ。ううん。

個人的には、本編に挿入されていたとある小説の引用は微妙だと思う。その話にとても影響されたのだということはわかるし、それが主題になっているのも判るのだけれど、なくても十分な気がするし。そして、やっぱりラストがそうなっちゃうの?というか……。あまりにもまんまではないかと。

ところで、出張時の移動時間なんかで暇を持て余したり、割と長時間歩いたりする時には、頭の中で色々妄想して遊ぶことが多い。完全な創作なわけではなくて、自分の思い描くように何かが起こったらいいとか、過去のある時点に立ち戻ってもしもこうなっていたらどうだとか、明日の自分はこうするとか、そんな諸々の日常生活を思い描く類のもの。もちろん、過去の話なんかで言えば既にもうありえない話ではあるけれど、そうやって想像するのは結構好きだ。(最近になって、ふつーにみんなやっているんだということが判って安心した:笑)
例えば、未来のお話であれば、強くそう望めば願いは叶うとかって言うよね。それじゃ、過去だったらどうか。記憶なんて信用できないというのは、もうさんざん言われてきた話だから今更感もあるけれど、この話では「自分が誤って認識している過去の記憶に他人も引きずりこめるものなのか」というのが最終的なところなんだろう。そして、誤っていると判っているのに、他人から告げられた相手の真実を自分の真実であると信じ込むことができるのか。

結論から言えばそうなんだろうなー。でもなー、最後はどうもとってつけた感が漂うのです。
毎回彼女の作品を読んで、毎回同じことを書いている気がしますが、途中まではとっても面白かった。

いや、それともよく人に言われるけれど、ストーリーとしての結論をやはり気にしすぎているのかな。そういう部分ではない何かを味わうべきか。ストーリーだけに固執しているわけではないけれど、どうしてもラストが気になる。色んな意味でラストは重要だと思うんだけど……まだ子供でしょうか、私(笑)

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2004年10月17日

クラス会

昨日は、中学3年生時のクラス会が行なわれるというので、お昼前に東京を出て実家に戻った。本当はもう少し早く出るつもりだったのだが、さすがに起きられず実家に着いたのは既に午後3時頃だった。
少し早くに幼馴染の友人が訪ねてきて、小一時間ほど旅行の話なんかをした後、会場となる寿司屋さんへ出かけることにしたのだが、田舎の交通機関は時刻をきちんと調べておかないとダメですね。豊田市の駅までバスで出て、そこから会場まで歩こうと思っていたのに、バス停に着いて時刻表を見てみたら当分バスは来なかった。1時間2本って……うわーん。練馬でも1時間に10本くらいはくるんだよー。タクシーだって流していないから、仕方なくタクシー会社まで歩いて車を拾い直接会場まで。

40人程度のクラスで集まったのは17人。卒業からもう16年が過ぎていることを考えると、相当な人数が集まっていると思われる。久々の顔ぶれなのだけれど、さすがにあまり顔がかわっていないので誰が誰というのは比較的よくわかった。それにしても、電話も繋がらず音信不通だと言われていたクラスメートは普通に実家で暮らしていたらしい。話を聞いてみると、卒業アルバムに掲載されている実家の電話番号に間違いがあったらしい。何というオチ(笑) 今回案内をはがきにしてくれた幹事さん達は大正解だっということになるね。

案の定、集まった女性の中で独身だったのは去年のクラス会に参加していた3人だけだった。やっぱり。男性陣にもちらほらいるにはいたけれど、さすがに少数派になりつつありますな。そして皆すごいですね。子供を育てている。東京でふらふらと遊んでいる私にはとてもできないことなので、真剣に尊敬しますよ。中には4人も子供がいる子が2人も。すごい、すごいよ。4人もいたら毎日子供にかかりっきりだろうし、金銭的にも大変だろうと思うのね。すごいなあ。(とうてい私にはできない)

2次会は、駅前近くのバーで。結構な数が残って若干にぎやかな二次会。終電がなくなる時間にも担任の先生がまだ残っていたのには驚きだった。二次会がお開きになったのは午前2時近く。友人達とタクシーを相乗りして実家に戻ったら母親が呆れていた。はい、すんません。

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2004年10月19日

歯医者へ通う4

2本の抜歯が終わったので、ようやく保存治療に入ったのだが。治療中も時折痛いなあと思ったりはした。したのだけれども、その後しくしく、しくしく、ずうっと痛みは続いている。寝る前になると頭も痛くなってきたり。舌で歯を触れてみると、飛び上がるほどに痛い。ううううう。

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2004年10月20日

珍しく休んだ

歯痛と頭痛とそれからもうひとつの三重苦で、久々に体調不良を理由に会社を休んだ。歯医者さんは会社の近くなので今日は行くことはできない。バファリンを飲んでも、歯を抜いた時にもらった頓服を飲んでも痛みはひかない……。明日は歯医者へ行こう。

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2004年10月21日

歯医者へ通う5

痛みはおさまらない。泣くほど痛いなんて子供の頃に外耳炎になった時以来で、大人になってからは初めてだと思う。お昼休みに歯医者さんへ行ったら、歯に入れた薬が効きすぎているんだろうと言われた。そんなことあるのか。でも、もうホント痛いのなんの。治療の為に触られるだけで痛い。仮の蓋をかぶせることすらできずに、結局ガーゼに薬をつけて乗せただけ。

痛くなくなる時が来るなんて思えない。歯医者から事務所に戻ってきても、まだ痛くて到底仕事に集中できる上体ではなかったので、午後4時頃に早退。うんうん唸りながら眠りについた。

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2004年10月22日

馬車道の歩道には馬の頭が(違)

今日はようやく少しずつ痛みが引いてきた感じ。何しろ今日は午後から客先なので喋ることができないと非常に困るのだった。痛み止めをしこたま持って会社へ出勤。週末にもしも痛んだら困るから、あまり消費はできないので、ちまちまと飲んでは効いているのかどうなのか判らないけれど、それなりに。

で、午後に横浜馬車道まで。いやはや初めて行った場所だけれど、素敵ねー、コジャレねー。秋の馬車道。沿道の建物も素敵な感じだし、デートコースですな。デートなんてここのところしたことないけど(笑)

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ワインを3本

客先でお仕事をした後、ワインと黒オリーブの塩漬けを購入し(奮発)手にさげてうきうきしながら帰宅。帰りの東横線では爆睡をかまして、自由が丘あたりで目がさめた時には折り返していないか不安になったさ。行きつけの居酒屋で早めの夕食を食べていたら、知人夫婦が顔を出され、結局もう1軒つれていってもらうことになった。

普通の民家を改築したと思われるアジアン料理を扱うその店は、練馬にもこんな洒落たお店があるんだと驚いてしまうような佇まい。店の入り口から小道(ちょっとこれは違うか)を入っていったところに家があり、靴を脱いであがるようになっていた。ここでワインのボトルを4人で3本。うきゃー。すごい呑みっぷりです。食器や箸なんかもアジアンテイスト溢れていて、女の子とか好きそうなお店でありました。料理もおいしかったし、また友達に紹介しよっと。

結局、ほとんど知人夫婦にご馳走になってしまった。いつもすみません。ありがとうございます。

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2004年10月23日

地震は映画館の中で

誘いをかけた友人達にことごとく振られたので(笑)、ひとりで映画を観に行くことにして部屋を出た。オープン以来一度もまだ足を踏み入れたことのない「ユナイテッドシネマ としまえん」へ。当初、1本だけのつもりで上映時間ぎりぎりに駆け込んだ(ええ、歩いて行ったもので文字通り)のだけれど、上映スケジュールをよくよく眺めてみたら、もう1時間半後からにすると20分程度の間隔で次の作品が続けて観られるということが判ったので、そのあたりで時間を潰すことにしてシネコンを出た。

お昼ごはんを食べていなかったのでとしまえん前の飲食店でパスタを食べながら、シネコンから持ってきたチラシやらパンフやらを眺めて小一時間。豊島園に住むのもいいなあと安直にも思ったり。

観た映画は、「スウィングガールズ」と「2046」
「スウィングガールズ」は次の金曜日で終わってしまうようだし、「2046」は今日封切りだったし一箇所で観られるなら面倒がなくて良いというもの。

しかし、最初に観た「スウィングガールズ」の中盤以降で、例の地震が発生し内心映画どころではなくなった。とりあえず高い天井を見上げ、照明がはめこみであることを確認し(気やすめだ)、そのうち揺れがひどくなってくると、隣の席においてあった荷物を思わず掴んで立ち上がりそうになった。後からよくよく考えてみれば、避難が必要なほどのものであればスタッフが必ずとんでくるし、映画だって中断されるだろう。他の観客の皆様が冷静であった理由も判ろうというもの。そもそも私達は地震に対する感覚が若干麻痺しているのかもしれない。

それにしてもユナイテッドシネマさん、大丈夫ですかね。
音響設備も座席のシートも雰囲気も非常によろしいのに、立地条件が仇になっているのか、お客さんほとんど入ってないじゃないですか……。封切りだった「2046」ですら、30名も入っていなかったような。新宿あたりならおそらく立見状態だったのではないかと。近所の人間としては、すいている映画館は非常にありがたいのだけれど、大泉学園よりもさらに人少ないような気が。潰れたら困るですよー、せっかく会員になったんだし。

この会員制度なかなかよろしくて、入会時に1000円はかかるんだけど、その1000円で1回映画が観られる。さらに毎回200円引きで、かつ計算上7本見たらもう1本見られるのです。どんどん上映してくださいねー、どんどん観にいきますから。何しろ自宅から徒歩20分です。お願い潰れないでね。

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2004年10月24日

「スウィングガールズ」

学生の頃、戦時下ドイツのダンスホールでジャズを踊る青年達の友情なんかを描いた「スウィングキッズ」という映画を観たのだが、今回の舞台は現代日本の東北にある高校。そして主人公達は女子高生(とひとりの男子高生)。

とある事情で弁当にあたった吹奏楽部の穴をうめるべくやったこともない楽器の練習をさせられる女子高生達。吹奏楽をやるには人数が足りないので選んだ形態はビックバンド。しかし、補習サボりの口実として参加しているからやる気もない。そんな彼女達も楽器から音が出せるようになるにつれて、その魅力にひきこまれる。ところが、その矢先に吹奏楽部が復帰してきて……。

魅力その1:上野樹里
上野樹里がどうとかという以前に、友子というキャラクターがいい。もちろん彼女のころころ変わる表情が、よりいっそう友子を魅力的にみせているのだとは思うけれど。あんな調子で周囲をひっかきまわしても愛らしいあの性格が羨ましい……。

魅力その2:本仮屋ユイカ
さすが連ドラヒロイン。いい味だしてます。リコーダーをはにかんだ表情で差し出す脱力もののシーンは最高です。内気なのにいざという時にはしっかり者。いるよね、こういう子。

挙げていくとキリがないのでこの辺りでやめますが、確かにどこにでもいそうなキャラクターが少しだけ誇張されて(映画だから仕方ない)駆け回る姿が何とも言えず微笑ましい。いくつか不審な点もありますが(スーパーで短期間バイトしたくらいで新品のブランド品を買えるものなのか、とか、友子達が必死になって掴んだジャズの勘みたいなものを、しばらく音楽から離れていた友人達がそんな突然掴んで演奏できるのかとか)、全ては女子高生達の元気さと一途さの前で帳消し。しかし……でも……、かわらの土手で楽器練習ってあの……サックスならまだしもキーボードはえーとありえるんですか? もちろん発電機準備しているのかもしれないし(たかが練習でか?)、電池を使っているのかもしれないが(可能性薄いけど)ちょっと成立しにくいんだよな(苦笑)。ま、でも。やっぱりご都合主義なのはご愛嬌でしょう。この映画は勢いだと思うし。

それにしても女の子達の元気がいい。それを強調したいのだと思うけれど、男の子(教師も含め)達がやや情けない感じ。まあそれがいいのだと思うけど。それでもバンドのメンバーの男の子は素敵でした。若いっていいわねえ。(しみじみ)

ところで、吹奏楽部の待遇ばかりよいという気持ちは、とってもよく判ります。吹奏楽部が強いガッコってのはどこも同じじゃないですかね。吹奏楽部専用の練習ホールが校内にできてしまう学校に通っていた私も、常々そう思っておりました。だからと言って、吹奏楽やりたいとは思わないんですけど(笑)

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「2046」

世間では「キムタクがでている映画」という認識でしょうが、そんなに出演シーンは多くないですよ、あまり期待なさらず。(まあ、それでも出ている方かもしれないが)

随分と待ったはずなのに、何の情報も仕入れていなかった私。話が進んでいくうちに、唐突に「あら、花様年華の続編にあたるのね」と気づいた。主人公の名前が同じなんだから、とっとと気づいてもよさそうなもんだが情けないことに全く気づかなかった。ええと、書きたいこととしては3つ。トニー・レオンのこと、木村拓哉のこと、そしてウォン・カーウァイの映画が好きな理由。

ひとつめ。
もうとにかくトニー・レオンが素敵。トニー・レオンが素敵なのか、チャウという役柄が素敵なのか。もうよく判らないのだけど。チャウって、とても人間らしいと思うのですよ。自分の感情を抑えたり、時に激しく吐露したり、そして拒絶したり揺れる気持ちを持て余したり。優しいから余計冷たくて、こんな人が周囲にいたら絶対近づきたくはないタイプですが、女性達が惹かれるのはわかるな。で、その裏には前回やぶれた恋がちらついて。
前回のチャウとは確かに別人のようではありますが、でも押さえられた苦悩みたいなものが感じられて、きちんと切なくさせてくれる。やっぱりトニー・レオンの表情が魅力的なのか……。

ふたつめ。
木村拓哉の役は必要なのかもしれないけど、それが木村拓哉である必要も特になかった気が。申し訳ないけど、彼が喋るとどうにもこっぱずかしくなるのは日本語だからでしょうかね。トニー・レオンが言うと身悶えしたくなるのに何故……。今さらですが、やっぱり他の出演陣にくらべると(くらべなくても)ちょっとね。途中までのナレーションがキムタクだったのだけれど、どうにもこうしっくりこなくて、途中でトニー・レオンに移った途端に映画の空気が流れ始めたような気がするのは、私の日本人俳優に対する評価が低すぎなのでしょうか。

みっつめ。
映画に構造を見出すという見方がもしかすると標準的なのかもしれないけれど、いつもいつもそんなことをしていたら疲れませんか。というのは、構造なんてことをさっぱり考えたことのない私のたわごとですが。
まずやっぱり映像が美しいし、女優さんの表情がものすごく色っぽい。ウォン・カーウァイ作品の多くは女優の華やかさが見所だと思う。だからといってそれ以外はどうでもいいかというとそうでもない。確かにストーリーは時折「?」と思う部分はあるにはある。でも、「迷い」とか「苦悩」とかそういった感情は痛いほど伝わってきて、それに対して評価をするというのもありではないかと思うのです。だからいつも観終わった後にはとても切ない気持ちになる。ええ、感情で観ていますよ、いいじゃないですか、それでも。
「恋する惑星」で感じた爽やかさ(決してそれだけじゃないけれど)、それから何年が過ぎたか。「花様年華」を観てしんみりする程度には私も歳をとったな、と。あれ、「2046」から離れちゃってるな。

とりあえずこの映画は特にSFでも何でもないです。舞台は60年代の香港。そしてやはり切ない人の思いがちりばめられたお話でした。

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というわけで

とうとう日記がカレンダーに追いつきました。
日々メモなんてものをとっていないので、カレンダーをじいっと見つめながらその日にあったことを思い出すわけです。いや、ホントに。不思議なことに、数字を見つめていると思い出してくるものなのです(笑) あ、信じてないな(笑)

そんなわけで、遡って読んでいただける方、今回は8月からスタート。ここからか、あるいはここからお願いいたします。ああ、疲れた。夏休みの宿題のようだった。わはは。

さて、日本シリーズも盛り上がりを見せておりますが、とりあえず今からDVDを観ます。「グッバイレーニン」と「猟奇的な彼女」(←今さら) 感想は後日。

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2004年10月25日

迷言

生まれてこのかた31年間。これまで男性に言われたことのある迷言でございます。

その1:「安い食器使いやがって!」
解説:私に関して気に入らない点を並べ挙げた最後の言葉がこれ。どうやら私の本質を的確に言い表した言葉らしいが、相当ツボにはまってしまった。この言葉の後にはおそらく、「だからオレが食器を割るんだ!」と続くのであろう。……えっと、高い食器買ってください。

その2:「別れる、絶対別れてやる! 指きりっっ!!」 (と、道端で小指を差し出された)
解説:いや、別れるのに指きりいらんから(笑)

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2004年10月26日

もう少し

毎日通勤時に目白通りを横断する。今は交通安全週間か何かなの? ここのところ交差点に最寄の警察署(どこだか判る人にはまるわかりだけれど、一応伏せておく:笑)のおじさんが立っている。今日も笛をピーピー鳴らしながら交通整理していたのだけれど、歩行者用信号がまだ思い切り赤の時に渡ろうとした会社員風のおじさんが2人いて、それが対角線上に立っていた警察官の目にとまった。
「まだ赤だぞ! 信号が見えねえのか!」
という叫び声が聞こえたが、会社員は意にかいせずスタスタと歩いていった。

そりゃあ、どう考えても赤信号わたる方が悪いさ。いくら赤信号で渡っていても、事故になったら車側の責任になるんだよね?(免許持っていないから詳しいことが判らない) そう思うと、警察官のおじさんが苦々しく思うのも確かだし、もちろん人の命に対する諸々だって考えるだろう。
しかし、だ。朝からちょっと憂鬱になったのは、警察官の方の言葉遣いなんだな、これが。刑事ドラマに登場する方々の喋りが、まさか本当にそのまんま現場で話されているとは思ってないけど、どうなんでしょうかね。朝の警察官も、「まだ赤ですよ! 信号が見えませんか!」と強い調子で言えば良いわけで。「そんな言葉じゃ効き目がない」と仰るかもしれませんが、どんな言葉で言ったって効き目のない相手には効き目がないと思うんですよね……。(私だって、様子を見て赤信号でわたることはよくある)

一部職種の方々は、(傾向として)どうしてそういうものの言い方になってしまうのか、そのあたりに若干興味があったりしますが。

投稿者 kaori : 12:59 | コメント (0) | トラックバック

「猟奇的な彼女」

前回ラスト(作品順でいけば次の作品となる「ラブストーリー」のこと)の大ネタにくらべたら今回のラストは小ネタだったのだけれど、全く見抜けなかった。言われてみればきっちり伏線は張られていたというのに不覚。ディスプレィを眺めながら唖然としてしまった。……えー、もっとも。「ラブストーリー」に比べれば現実味のある事実で、まだ納得はできるけど。

それにしてもこの監督「秘められた事実」系好きだねえ。さすがに次(「僕の彼女を紹介します」)も似たようなオチだったらもう観ないぞ(笑) というのは冗談ですが。こういったラブストーリーには共通する要素があって、例えマンネリで繰り返されていてたとしても(むしろそのマンネリに安心するし)人々には支持されるのだと思うし、意外とそれって難しいと思うから、ヒットメーカーとしてはやはりすごいのだろうね。(今さら言うまでもないか。失礼:笑)

途中まではよく笑わせてもらった。言葉(と行動:笑)は悪いが正義感が強くまっすぐな彼女とそれにふりまわされる彼。一見振り回されているだけのように見える彼は、(相当どんくさいけれど)実は色々なことを考えて彼女を癒そうとしていたのだと判った時には、彼女と同じくホロリときましたがな。ええなあ……じゅる(垂涎:違)
見え隠れする彼女の秘密、縮まりそうで縮まらないふたりの距離、そして次々に起こるハプニング、三幕仕立ての中でそれらがうまい具合にからまって結構長時間な割に飽きさせない。
うんうん、最初から自分の気持ちが割り切れる恋ばかりじゃないよね。クライマックスに、彼女が彼に届かないと判っていて叫ぶ言葉は、世の彼女(彼)達だって普通に思っている心の声かもしれないさ。

そういえば、最後まで彼女の「名前」は判らないよね? どこにも出てこなかったような気がするんだけど。

最後の最後まで、笑わせて泣かせて、そしてドキリとさせて、相当に青春ラブストーリーの典型。典型なんだけどちょっといい話。

ところで、主人公の男の子なんだけど、えーと、彼、あっちでは人気あるんですか? 最初は、何てブサ……(個人的好みの問題ですね。以下略)と思ったのだけれど。ところが人柄が表情にあらわれるというのは本当ですね。終わりかける頃には、いい感じに思えてくるからあら不思議。どちらかといえば、爽やか系ですかね。

投稿者 kaori : 13:00 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月28日

気になるぴらぴら

坂戸の客先から呼び戻されて西新宿の事務所でひと仕事した帰り道、上司と私の前方を歩いている女性の後ろ姿がふと目に入った。コートの下から何か白いモノが見えている。最近の服やアクセサリーなどには様々なものがあるから、長いコートの下、スカートの裾近くに何が見えていてもおかしくない。

しかし。しかしである。

私達はひとつの疑いを抱いていた。あまりにもぴらぴらと揺れるそのブツの薄っぺらさに、「も、もしかして、トイレットペーパーじゃないよねえ?」と。最初のウチは「まさか」と思いながら上司との喋りに興じていたのだけれど、そのウチに白いぴらぴらから目が離せなくなった。……やはり、そうなのか?

これがもし同じ社内の人間であれば、突っ込むこともできるのだけれど、通りすがりの方であった場合、それは非常に難しい。けれど、気になってしまう。もしも本当にそうであれば、数多くの人の目に晒される前に教えてあげるのがいいと思うのだけれど、今ここで言われるのもイヤだろうなと思うと勇気がでないのでありました。そして、もしも違ったらこちらが恥ずかしいし、失礼であるし。

結局、上司とふたり足早に彼女を追い越すことしかできなかった。
それにしても……本当は何だったんだろう。

投稿者 kaori : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月29日

人名駅とか

「バンコクには、人の名前のついた駅がよく目につくけれど日本にはあまりないねえ」

先日、居酒屋で話題になったことなのだけれど。
しかし、ちょっと考えてみるとどこの国でも人の名前のつく土地やら駅やら空港やらって、そこそこあったりするんだよね。そうすると、他の国が多いのではなくて日本が少なすぎるという方が正しい気がする。
それじゃ何故、日本には少ないのか。

そんなことを思って、ぐーぐるせんせいに問うてみたところ。
げ、何だ結構あるじゃん。けれど、どれも大昔のものが多くて、最近の人名は少ない。まあ、多少はあるみたいだけれど。それにしても。こんなにあるのに、何で少ないとか思ったんだろう。ひとつには人名だと気づかないというのがあるかも。フルネームで名づけられるなんて滅多にないし(宮本武蔵駅とか)、どうもその人物の知名度が全国区でなかったりとか、ある一部の人々の間でしか知られていないとか、あるいは既に日常に入り込んでしまって人名であるということすら忘れてしまっているとか、名字がありふれているとか諸々の理由があるんだろうとは思うのだが。

けれど、海外の人が日本の駅名や空港名を耳にして、彼らがわかるくらいの人名がつけられていることってあるのかしら? ああ、そうか。そういう意味で、日本には人名駅やら空港やらが少ないんだ。海外に多いと感じてしまうのは、耳にしただけで「ああ、あの人か」と理解できるものが多いからか。日本では日本人にしか判らないものが多い気がするし。それに、日本人はあまり人名ってつけたがらないよね。それが、生きている人であれば特に。許可しないでしょう。だって、恥ずかしいと思うもの。名誉なことだと思う人もそりゃ数多くいるとは思うけれど、そっちの方が珍しいと思う。自分の名前をつけたがる人、なんてこの国ではあまり好まれない気がする。

国をあげて名前をつけたいというような人も、今の日本にはいないのだろうし、きっとこれからもないと思う。……というか、ないといいな、と相当強く思っているのが本音。この国でもしもそんなことが起こる時がきたらかなり不安だもの。

投稿者 kaori : 23:43 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月31日

そして今週もまた

雨の土曜日。
昨日も近場の映画館で映画鑑賞でございます。

映画を観ようかなあ、という友人をわざわざ豊島園まで呼びつけ「笑いの大学」を鑑賞。確かに若干遠いけれど、並ばなくていいし、綺麗だし、設備もいいし、いいと思うんだよね。早めに行かないと座席がとか、次の回まで待たないととか、そいうこと全く考えなくていいんだもん。今日は「コラテラル」を観てくる予定でございます。はい。歩いていける映画館、ほんっとに素敵。

で、映画の後は千歳烏山のタイ料理屋さんで食事。すごく楽しみにしていたのさ。人数が少ないとあまり数が頼めないので、思わずもうひとりご協力を要請してしまった。快く(?)了解してくださったので、様々なものを楽しむことができて相当満足。

それにしても。お手洗いに行く度に入り口付近に置かれた空ビン入れのケースが気になってしかたない。徐々に増えていくそれは、どう考えても私達の席で消費されたものにしか思えない。えーと、シンハ小瓶13本? たいしたことないよ!(開きなおり:笑) だって小瓶だもん。小さなグラスで何杯も飲んでいるから量を多く飲んでいる気がするけれど、結果としてはそれほどではない、と思う。その証拠に昨晩はあまり酔っ払わなかった。普通に記憶もあるし(それが普通だ)、携帯電話の履歴を確認しようとも思わないし。ただ終電の早さだけは想定外だったわけで。ええっと、和民はそんなに早く閉店しちゃだめだよ。

本日の教訓。
あまり来ない土地の終電情報はきちんと前もって調べておきましょう。
(それで帰るとは限らないけれど)

ところで。
首都圏在住で、これまでそれほど不便を感じていたとも思えない方が唐突に自動車免許を取得しようとする理由って何でしょう。確かに身分証明書としては非常に便利だと思うし、あって困るものではないし、若いウチにとっておいた方が絶対いいに決まっているのは判るけど。免許かあ、そうだなあ、万が一地元に戻るようなことがあったら、ないと生活していけない。そろそろ考えないといけないのかな。周囲にいる人がこういう動きをすると一瞬不安がよぎってしまうのであった。
しばらく前に会社の同僚で「結婚することもあって免許を取る」という男の子がいたので、前出の友人にも思わず口をついて「結婚でもするの?」という言葉が出てしまったのだけれど、「話の筋が理解できないんですが(苦笑)」と一蹴されてしまった(笑) そっか、普通は関係ないよな。
とりあえず頑張って免許をとっていただいて、私達友人を山梨あたりに連れていってください(違)
これだから免許を持たない人間は……とか言われそうだな。何しろ交代運転できないし、やれることと言ったら眠らないようにすることくらいだもんね。やれやれ。

投稿者 kaori : 14:16 | コメント (0) | トラックバック

何というか

ここのところスパムコメントが全く付かないなあと思っていた。
やっぱりマメに更新しなきゃダメなのね、などと間抜けたことを考えていたわたくしですが。ええ、ホントに大間抜けですわ。

何と全ての人のコメントをシャットアウトするような設定を自らがしておったのでありまするよ(笑) MTの設定に禁止IPを加えるものがあるのだけれど(これを登録すると該当IPからのコメントをシャットアウトできる)、ちょっとした手違いで空白のIPアドレスが設定されていた。だから、スパムコメントどころか普通のコメントだって全く登録できない状態だった。

全くコメントが登録できなかった数日間の間に、スパムコメントを量産している方々が諦めてくれていたりすると嬉しいのだけれど、そうは問屋がおろさないんだろうなあ……。

投稿者 kaori : 23:10 | コメント (0) | トラックバック

というわけで

「コラテラル」を観てまいりました。
いや、やはり「笑いの大学」は人気がなかったんだよ!(笑) 一番大きなスクリーンだったんだけれど、そこそこ人は入っていたよ。何つうか、邦画よりもハリウッドが気になるのかしらねー、って私もか。
まあそれでもがら空きには違いなかったので、同じと言えば同じ。何かね、ウィンブルシートとかっていう設備があって、プラス200円でシーンに合わせて座席が振動するのさ。会員カードのおかげで浮いた200円でちょっと体験してみたのだけれど。まー、別にどうでもいいかな。特に臨場感溢れるわけでもなく。今回に関して言えば、あってもなくても何もかわらない感じだった。ウリになるのかな、これって。

帰り際に、私の後ろを歩いていたカップルが、「これくらい空いててくれる方がいいよね。大泉学園より近いし」と言っていた。……やはりな。近所の人間しか来てないんだよ! 駐車場まで完備されているというのに。しかも今の時期、としまえんのプールがオープンしてないから、駐車場もガラ空きなんだよ。

しかし、私はどうしてこんなに毎週この映画館の宣伝をしてるんだろうかね。
えーと、感想は後でまとめて。

投稿者 kaori : 23:26 | コメント (0) | トラックバック