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2004年04月01日

総額表示化

昨日は、都内某所で総額表示化に伴うプログラムバージョンアップ作業を。ウチみたいなちっちゃな会社に素敵バージョンアップシステムがあるはずもなく、リモートメンテナンスソフトを使用して、1台1台ちまちまと作業を進めていくわけだ。それでも、事前の打ち合わせが功を奏してか作業そのものは猛烈にさくさくと進み「これは予想外に早く帰れるかも」なんて思ったのだけど。いやはや、やっぱりと申しますか、そうは問屋が卸さなかった。

妙に細かくて一点集中型。そして、文句しか言わない人。まあどこの会社にもいるけどさ。そんな方に足どめをかけられて、ウチの会社の人間だけではなく、客先の人達も帰ることができなくなった。おりしも、その路線の終電15分前。何しろ電話がなーがーいー。とっとと片付ける為に色々こっちも作業しているというのに、文句ばかり言っていて自分の作業をしてくれない。何なんだ一体。
気づけば客先の方々の顔色はほんのりと赤みがかり、ちょいと一杯やっていることがすぐにわかる。挙句の果てにはウチの担当者の方も、アサヒスーパードライの350ml缶を片手に事務所をうろうろしはじめた。

……ねえ、私達の分はないんでしょーか?(涙)

何となく理不尽な思いを抱えつつ(笑)、車で来ていた会社の人に品川駅まで送ってもらい、同僚とともに山の手線最終電車に飛び乗った。そのまま新宿で中央線の最終に乗り換え中野下車。もう後はタクシーしかございません。

その中央線最終列車は、山の手線の遅れ待ちの為、10分近くも待っていた。ようやく帰れると思っていたので、その10分は結構苦痛。「早く出てくれればいいのにねー」と非常にわがままな台詞を吐いていたけれど、自分が山の手線乗車側だったら、「絶対待っててよね!」と思っているだろうことは明らか。困ったものです(笑)

もうこの日を乗り切れば後は事後処理だけ。少しは楽になるでしょう。それでも、私は土日きっちり休んでいるんだからかなり楽な方だと思う。世のPOS屋の皆様、お疲れ様でした。

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2004年04月03日

「空の食欲魔人」川原泉

衝動的に、「3月革命」が再読したくなって思わず購入。

どれもええ話や(涙)
ちょっと鈍くて大雑把。けど心は優しく、そして猫っかぶりが(不本意にも)得意な女の子を描かせるとピカイチですな、川原せんせいは。共感するには難しい舞台設定が多いのに、それでも何故か男女問わずに惹きつけられるのは一体。

「3月革命」は、血の繋がらない姉弟の恋愛話で、ひじょーにありがちな題材ではあるんだけど、やはりぐっときてしまう。ハッピーエンドの物語が大好きな私にとっては、非常に満足なのです。

まあでも、誰かを忘れるのには何年あったって足りないさ。7年なんてふつーじゃん。10年かかったって忘れられないことだってあるでしょう(笑) それは相手に会っていたって、会わなくたって。逆に会わない方が相手を美化してしまってよろしくない。そんなもんでしょ?(って、誰に言っているんだ、私は:笑)

「あなたの背負っている猫ごと好きでした」
泣かせる台詞よねえ。しみじみ。
何だろう、けっこうぞんざいないいまわしの台詞を登場人物にあたえるのに、その中で微妙な心の動きや優しさが感じられる。もちろん優しいだけではなくて、ぐぐぐっと思わされる部分もあるんだけど、全体的にはとてもあたたかいイメージ。そして実は、川原作品の登場人物の女の子は、私自身の理想形かも。いや、別にちっちゃくなりたいわけじゃなくて(笑) そうだなあ、例えば「笑う大天使」の史緒さまとか、芯は強くてでも不器用で、そんなところが。

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2004年04月04日

夜桜を

昨日の土曜日は、タイ語の授業後そのまま今シーズン最後の鍋大会を実施。
先生がなぜか2台所有している自転車の1台を借りて近所のスーパーまで食材の買出しに出かけた。自転車に乗った時に感じる全身にうける風が、とても気持ちの良い季節になったことを実感しつつ、坂道を下ってみたり。近くを流れる神田川の桜は満開を若干過ぎていたけれど、花見客はたくさんいた。でも、ちょっとライトアップが足りないなー。ライトアップされず暗闇に佇む大量の桜って、もちろんそれは風情を感じるのだけれど、感じ過ぎて何だか不気味。まさか本当に死体が埋まっているわけではなかろうが、あってもおかしくない雰囲気が確かにするから。でも、綺麗。

夜桜かあ。大学入学で京都に転居してしばらく後、同じく大学進学のため、北海道に転居した友人から1枚のポストカードが送られてきた。写真は京都丸山公園の夜桜。満月の、そして紺碧の夜空に浮かぶ満開の桜。とても綺麗だった。随分と長い間、その写真は私の部屋に飾られていた。京都にいる間に一度だけでも生でその景色を見たいと思っていたけれど、ついにそんな機会は訪れぬまま京都を去ってしまった。ほんとに一度で良いのだけれど。今年はもう無理だろうか。
高瀬川に散る桜、飽きるほど行った清水寺に高台寺のライトアップ。先週観に行った映画の影響だろうね。ホームシックと呼ぶには少し違うかもしれないけど、概ねそんな感じで。

鍋の後、参加した友人のひとりと新宿で呑みなおしたけれど、そこは早々に切り上げる。眠くなって帰るつもりだった彼をひっぱって、新宿中央公園まで夜桜を見に行った。実は日中に川べりでのんびり花見を決行したかったのだけれど、明日はお天気が悪いらしいし、夜桜もいいと唐突に思い直したのだった。
どうも私は昔から酔っ払うとひたすら歩く癖があるようで、新宿東口からてくてく歩く。会社の近所のコンビニでアルコールを買い、中央公園のベンチで桜を眺める。深夜だというのに、集団が2組くらい花見をしていた。その2組の宴会すらお開きになったあたりで、こちらも帰宅。中央公園って面白いね。春は桜、梅雨時にはあまがえる、秋には紅葉。都心にあってきちんと季節を感じられる場所ってやっぱり貴重だろうと。

ああ、京都行きたい。(まだ言うか:笑)

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2004年04月06日

瞳ちゃん脱退

SPANK HAPPY 岩澤瞳ちゃんが脱退!
おめでたいのかもしれないけど、かなり悲しい。可愛い顔に色素の薄い肌、そして可愛い声。でも、ちょっといじわるな印象。とても好きだったのだけど。……引退なのね。

こないだの日曜日。外はあまり良くないお天気。こんな日には SPANK HAPPY とばかり、アルバム2枚を続けて流し布団にもぐっていたばかりだというのに。もう彼女の歌声での新譜は聴けないと。残念だなー。ライブにも行きたい行きたいと思いつつ、結局最近は行かなかった。うーん、いつでも行けるなんて思ってるんじゃなかった。

自転車で遠出する時にはMDに落としたシングルをお供にしていたり。音楽的なことなんてさっぱり判らないし、そのことに何と言われてもぜーんぜん構わないけど雰囲気がとても好き。そして、私の手元にはきちんと2枚のアルバムとシングル2枚があるわけだから。

菊池成孔の声もかなり好きなのだけれど、瞳ちゃんの声はもっと好きだった(笑)
憂鬱なお天気の休日には、これからだって瞳ちゃんの声が響いているに違いないと思う私の部屋。

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おやじうけ

近所にあるいきつけの居酒屋。
どうにもこうにもやっぱり私はおやじウケするんだということを実感。
毎度のこととはいいつつ、隣に座ったおじさまにはひたすら話しかけられ、おなかもふくれて帰ろうとした矢先に入ってきたおじさまからは、「オレが来たら帰っちゃうの?」と言われ、さらには握手を求められ……。「また次の機会に一緒に呑みましょうね(にっこり)」と言ってお店を出る私。

今日も客先でしみじみと。
そりゃあさー、嫌われるよりはよっぽどマシだと思うんだけど、おじさまばかりってーのも如何なものかと思うのですよ。しかも理由が自分としてはさっぱり判っていない。たまにはさ、若いオトコノコからも好かれてみたいと思うのは人情ではありませんか(笑)

夕刻の新宿駅近くておじさまに声をかけられたり、朝の練馬駅で飲みに誘われたり、それってどうなんですか。

いや、別に今どきのジャニーズ系に癒しを求めたりは、ちっともしませんよ。
そういうんじゃなくて、ねえ……(溜息)

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2004年04月08日

春の地下鉄

4月になり朝の地下鉄は恒例のように混み始めた。
見るからに新入社員とわかる真新しいスーツ、あるいはやはり同じく新しいけれど表情がどこかまだ幼い感じのリクルートスーツ、そして見慣れた制服に身を包む一群と。普段は満員というほどには決してならない大江戸線が、携帯電話を眺める余裕もない。
毎年のこと、しばらくの辛抱と思っているのだけれど、やはり不思議でならないことがある。この混雑も、たいていゴールデンウィークを過ぎる頃にはおさまってしまうのが常。……一体何故?

私はこうして1年中の平日を毎日ほぼ同じ時間帯の電車に乗り込んで通勤している。ゴールデンウィークを過ぎたって絶対にそれは変わらないのに、世間では違うのか?

で、ちょっと考えてみた。
まず真っ先に思いつくのは大学生。普通で考えれば、ゴールデンウィークを過ぎる頃には、1限目の講義に出なくなる学生が続出してもおかしくはない。けれど、都心にあって朝8時前後の地下鉄に乗る大学生って、そもそもそんなにいるのか? うーん。
続いてやはり会社員。新入社員は最初のウチは早く出社するもんですかね。掃除当番とかあったりして? あとは、研修で上京している人々がいる分、電車人口も増えるとか。ゴールデンウィークあたりからそういった人たちが減ってきたり、あとは早めに出社していたのが次第に遅い出社になるとか。(逆にさらに早くなる人もいるかもしれない) そして、フレックス出勤の方々もいるか。あと、辞める人とか?
いやでも、電車人口がそこまで落ちるほどそんな人がいるとも思えないしなー。何なのだろう。

そんなことを考えながら地下鉄の改札を抜けると、昨日までの静けさとはうってかわって、黄色い声が構内をいっぱいに満たしていてくらくらした。そうか、今日あたりから高校は始まるわけだ。それにしても、朝から女子高生は元気だね。まだ水曜日なのかと肩を落として出社している社会人9年目のわたくしには、かなり刺激が強すぎます。もう少しだけトーンを落としていただけると(泣)

ところで、つい先日より地下鉄路線図や駅構内の駅名表示なんかにアルファベットと数字が組み合わさった妙な記号がつきはじめた。駅ナンバリング、ねえ。何だかまだ全くなじんでいないので、違和感しか感じないけれど、まあ便利といえば便利かもしれない。
例えば、目的の駅名は判っていても、どっち方面行きの列車に乗れば良いのか判らないことって結構あるし。ホームに入ってきた列車に表示されている行き先だけではとっさに判別できないこともね。けれど駅名に番号がふられていたら、今自分がいる駅から数が大きくなるのか小さくなるのか、それだけで方向を確認することができるわけだ。こっち行きの列車は番号が小さくなって、あっち行きの列車に乗れば大きくなる、と。つまり、上京したての人とか東京の地理に全く明るくない人間にとっては、非常に役立つと言える。もちろん、どこぞの案内で描かれていた通り、外国人の方にも優しいといえば優しいよね。ふと私の頭の中で、ウチの母親が対象として思い浮かんだけれど、うーん、彼女の場合はこれはあまり役立たないような気がする。そもそも知らない街をひとりで歩いてみようなんて思いもしないであろうし。そうなると、おそらく私が一緒なわけで……。ああつまり。私に役立てばそれでいいということか。確かにね。ただ、やっぱりアルファベットと数字だけって、ちょっと味気ない気がするけど。

えーと、「東京メトロ」のお話は、そこかしこでされているので書きません。しかし、発表されてからこっち脱力しまくりです。まあ、もともとあんまり営団地下鉄を利用しない人だからどうでもいいといえば、どうでもいいのよ。

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きょうのできごと 会社編

お昼過ぎに、どこからともなくツナ缶詰の匂い(ていうかシーチキンくさいというか、あの油がういている感じね)が漂ってきたので、ふと前の席の同僚に漏らしたところ、
「……それ、コーヒーの匂いだと思うよ」

えーっと(汗)
ほら、私は日頃からコーヒーをすすんで飲む人ではないから、コーヒーの匂いってほとんど意識の範疇から追いやられているわけだ。だから、そういう匂いは自分内データベースには存在しない。したがって、学習できていないものを判別しようがない(笑) しかし、だ。コーヒーの匂いが、シーチキン缶詰の匂いと同一だって、それはあまりにもあまりにもな気がしないでもないんだが。


今日こそ目標を午後7時と定めていたのだけれど、結局終わることができなかった。ウチの会社のサポートは、基本的に午後7時で転送電話で夜間対応に切り替わる。だから、それ以降は対応はやらなくてもいい。もちろんこれは建前であって、昼間から引きずっているものやら緊急のものに関しては、対応するわけだけど。

今日も午後7時過ぎに夜間対応の人から、私宛てに電話がかかってきた。ユーザーのひとりから折り返しが欲しい旨の電話があったらしい。聞いてみると、トラブルの電話ではないらしいし、もう7時も過ぎているので帰ったことにしてもらってと頼む。ま、簡単に言えば(言わなくても)居留守だな。実は用件もだいたい予想がついていたので、今話す必要もないだろうと判断したということもある。
ところがその後、同じ社内にいた上司のところにそのユーザーから電話が入ったらしい。電話を切った上司曰く、「電話来たよ。彼女にまで居留守使われたって悲しんでたぞ(笑)」だそうで。
うっわー、夜間対応のおっちゃん、居留守だとまるわかりの言い方してへんやろうな。何でばれたんやろう。こんな時間に帰るはずがないとふんだんだろうか。夜間対応のおっちゃんは大阪で電話うけてるから、一度ユーザーからの電話を切ってからウチに電話してきているわけだし。だから、私の声が相手に漏れることなんて考えられない。うーむ謎だ。

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ちょっとカッコ悪いかも

今日の日記を当日のうちにアップできる平日があるなんて!(笑)
21時頃には部屋に帰りつくという素晴らしい日であります。早く会社を出た日は、たいていの場合呑みに行ってしまったりするので、この時間に帰宅することなんて年に数える程しかないと思う。今日は夜が長いので、普段の平日にはできないことをするのだ。えーと、例えばビーズアクセを作ったり、テレビを見たり、タイ語を覚えたり。何より大事なのは、タイ旅行の宿を検討すること。(まだ予約していない:汗だらだら)

ところで、今さらだけどプロ野球がセパ共に開幕しましたね。今年は微妙に興味がなかったりする。一番の注目は巨人がどこまで負けるのか、のみ。今日は勝ってしまったけどさー。
で、ナイターの中継をするのはテレビだけではなくてラジオでも行われるわけだけれど、TBSラジオのナイター中継は、大々的に宣伝うたれてますね。そして、今、地下鉄の中吊り広告が毎日気になって仕方がないのだった。えーとあの米倉涼子の頭が
TBSラジオのナイター中継番組「ザ・ベースボール」のキャンペーンガールであるところの米倉涼子が、野球ガイドと称して、商店街やら電車の中やらで番組の旗持って歩いてる姿が、中吊り広告の中身なわけなんだけど……。

頭の左右にまとめられたおだんご。いくらなんでもでかすぎやしないか?
バランスがとれていない感おおあり。何かおばさんくさいし。
サザエさんでもここまでは。(この場合、だんごが1個足りへんけど)

どーでもいいというか、別にどってことないんだけど、毎日毎日地下鉄の中で眺めているとどうしても気になっちゃって。

色々やりたいことはあったのに、夕食の鍋を食べたらどーでもよくなりかけてて焦っているところ。しかし、しかしですよ。少なくとも宿だけは。

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2004年04月10日

夢と現実の間

昨晩は、仕事帰りにいつもの居酒屋で飲んで帰った。
店はいつもの光景。地元のおじさまが2人カウンターで飲んでいる。
毎度のことで、彼らと話をしながら、入れてある焼酎ボトルからがんがん飲んでいたわけで。零時を過ぎて部屋へ戻ったあたりにはもうすでに相当酔っ払っていた。

座椅子に座ったまま眠りこみかけていた私なのだけれど、どうやらわけのわからんことを口走っていた模様。しかも、布団に入りひと眠りした後、目覚めてからですら。(こちらはしっかり覚えている)

いやあね。
ここのところ毎日仕事で棚卸のことを考えていたからなのだと思う。夜間作業はいつもそのネタだったし。夢と現実の間ですら、必死で棚卸の仕様や考え方を説明したり、言い訳をしたり。意識があるのに言葉が止まらないって一体どうなのよ。なんていうの? 哀れな感じ……しません?

何だか人生考え直さないといけないかも、ってふと一瞬だけ思った。ええ、一瞬だけですけど(笑)

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おかいものおかいもの

映画を見に行こうと思っていたのだけれど、色々うだうだとやっていたらすっかり夕陽のお時間になってしまった。それでも、買い物にだけは行きたかったので午後6時過ぎに準備をして外出をする。実はこの時点でも映画と買い物を天秤にかけていたのだけれど、バスに乗った瞬間に会社の上司から食事のお誘いメールが来たので、あっさりと買い物に予定をシフト(笑) まあ、昨日から食事の話は出ていたので、間に合うように出かけなかった私が悪い。映画は明日。

新宿でお買い物。コムサとGAPとルミネでどか買い。春物が私を呼んでいる(笑) 懸案事項だったサンダルも購入。ヒールが高くて、でも安定感があって、だけどカジュアル過ぎなくて会社に履いていってもおかしくないものってなかなかめぐり逢わない。それにしてもピンヒールが履けて、でも姿勢の良い人ってすごいよね。ウチの会社にもひとりいるけど、もうバリバリピンヒール。社内のレイアウト変更の時ですら、ピンヒール。すげえ。それともありきたりだけれど、やはり慣れたら平気なのかな。

その後、上司と合流して食事。驚いたこと。ビアデバンチェットがなくなっていた。なくなっていたというか店が変わっていた。キリンの直営店には違いないのだけれど、何とまあ豚肉の店になっておった。しかも内装は以前のまんま(笑) メニューが変わっただけで、何か違う店に来たという感じがしない。でも、メニューは、以前の方が良かったけどね。

SAZABYで、ちょっと素敵な鞄を発見。
迷った末に後ろ髪をひかれながら店を後にしたけれど、購入するのは時間の問題かも(笑)

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2004年04月11日

「四季 冬」森博嗣

ほぼ全編が真賀田四季の独白。ストーリーなんてどこにもないと言ってもいいと思う。全ての結論をこの本に期待していたのだけれど、そうですね、森博嗣ですもんね、思い切り裏切られました。

しかし、それにしても頭の悪い私には難しかった。テクニカルタームの続出は勘弁してください(泣) 結局、ついてこれない人はついてこなくて良いということでしょうね。(これ、前にも書いた気がする)
というか問題はそんなところではなくて、四季の思考が最大の焦点で、彼女の(いや、森博嗣のか?)それに共感というか興味を持てる人にはおすすめというか。いやー、あんなものに共感できる人は人間じゃねー(笑) 私は平凡な人間でよかった。それでも孤独を感じる瞬間はあるのに、さらに孤独になりたくなんてないものね。

しかし、何事にも結論があってすっきりしたい私としては、読み終わった後に投げたくなりました(笑)
それでも愛蔵版は買うんだろうなあ……。

例のシリーズにはリンクするのでしょうね。読み直さなくちゃ。
結局、今回の「四季」だって、S&MシリーズやVシリーズを読み飛ばしたことが原因で、楽しさが半減していた。もちろん、この後に読み直したってぜんぜんいいし、その方が正しいあり方なのかもしれないのだけれど。やはり性格なのね。謎を謎のままにしておきたくない、納得した上で読みたい、そんな。

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テレビをみていた

さっきテレビをつけたら、珍しいアニメがやっていた。
これまでお目にかかったことのない競艇アニメなり。

無意味な感じで水がCG。どうにも「イニシャルD」を彷彿させるんだが、これがまた熱い(笑) 年配選手との壮絶なデッドヒート。人気実力選手との友情。そして、主人公の勝利をお守り両手に見守り続ける彼女(?) いやはや、さすがコミック誌連載モノだけありますな。思わず見入ってしまいました。

その前の音楽番組を見ていた思ったことふたつ。
その1、スキマスイッチのボーカルは、今田耕司に似てないか?
その2、バンプが新曲だしてる。買わねば……。

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2004年04月12日

こじゃれスポット、なのかな

来週が最終週のようだったので、重い腰をあげて恵比寿ガーデンシネマまでてくてくと出かけた。恵比寿ガーデンプレイスに足を踏み入れるのは何年ぶりか。ひょっとして5年ぶりくらいかも。そして、ガーデンシネマに行ったのはこれが初めて。きっちり整理番号順なのね。あと5分遅かったら、目的の回に入れずに次を待たねばならないところだった。いい加減、ぎりぎりに劇場へ駆け込む癖をどうにかしないとね。もっとも身動きを自由にとれる場所の方が良いので、隅っこでもちっとも気にならない。やはりふかふかのソファに身を沈めて眺めた映画の感想は別途。

映画が終わり、夕暮れ時の中、まだ記念撮影をしていたり、結婚式の二次会後の集団なんかがわいわいとやっている横を通り過ぎ、東京メトロ恵比寿駅へと向かう。次の行き先は、六本木ヒルズなり。目的は森美術館で行われている「六本木クロッシング」と草間彌生展「クサマトリクス」。前者は今日が最終日だからやはり重い腰をあげ、後者はどうせ行くなら見てこようと。
六本木ヒルズに足を踏み入れたのも初めて。美術館へたどり着けなかったらどうしようと思ったけれど、人の流れに沿っていけばそのまんまだった。しかし、なんで美術館への入り口が展望台へのそれと同じなんだ? 入場券も展望台込みと美術館のみとで同じ値段なんだ? で、私は美術館しか希望してないのに渡されたチケットには、しっかり東京シティビューの分も含まれておるではありませんか。

その謎は美術館のある高層階にまで来てようやく理解することとなった。
「六本木クロッシング」の後、「クサマトリクス」へ移動する際に入り口に一瞬迷ったのだけど、案内された入り口は何と展望台へと続く場所。「展望台の最後に入り口があります」 何じゃそりゃ。
あざとい、あざとすぎるぞ、森ビル……。展望台は360度の大パノラマ。東京の夜景が一望できるそりゃあもうデートスポットとしては最適ですよ。お外はきらきら、ガラスのこっち側ではカップル達がいちゃいちゃ(笑) まあ、時おりばりばり観光客のおばちゃん集団がその場にそぐわない感じで声をあげているけれど、何というかもう……。何で私はひとりでこんなところにおんねん! ほとんどぐるりんと一周するくらい歩いてようやく森美術館の入り口にたどり着く始末。まーもうどうでもいいけど(笑)

展覧会の感想もまた別途。
えーと、別途にするほど言葉があるわけでもないけれど、とりあえず。
昨日買ったばかりのサンダルで結構な距離を歩いたこと、普段滅多に足を踏み入れることのない場所に行ったことで、少し疲れたかも。おやすみなさい。

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2004年04月16日

追悼

今週は、入社して以来初めてではないかという位に暇な(わけでもないけど)週だった。だから、日曜日の映画や美術館の感想なんかを書いてアップしようと考えていたのに。結局、もう週末近くになってしまった。

先週あたりから自己嫌悪の嵐に襲われていて、どうにも真っ暗な気持ちだった。毎度のことながら、でも今回はえらく精神的に堪えていたから、何をしていても心の中に重石があるよなそんな感じで、仕事中も呑んでいても頭の中はぐるんぐるんだった。

そして、昨晩のとどめ。
夜中にふと目を覚ました私が知ったのは、作家である鷺沢萠の死亡記事。

高校生の頃にお世話になった他校の国語教師に紹介された本。確か、「葉桜の日」だったと思う。文章もさることながら、多分にもれず彼女の顔写真が衝撃的だったわけで。以来、十数年彼女の作品を読み続けてきた。
彼女の作品に関しては、世間の一部ではまあ色んな評価があったけれども、私個人としてはものすごく好きな作家だった。彼女の書く青春小説に関しては、実はあまり好みではなかったけれど、でも彼女の作品そのものが、物心ついてからの、あるいはある意味ひとりで歩き出してから後の私自身が辿ってきた人生と一緒にあったというか。だから、私の気持ちまでぷっつり途切れてしまうような何とも言えない気持ちになった。

最近、頻繁に「ひとつの時代が終わった」と感じることが多かったけれど、それとは微妙に違う感じで私の中で何かが終わったと思う。とてもとても早すぎたとは思うけれど。

ただひとつ。彼女が愛犬を残して亡くなったことだけが。
私は、きっと私の猫達を残して多分死ぬことはできない。

心が疲れていて、さらに夜中だから、いつもにもまして感傷的。
ちょっと立ち直るのには時間がかかるかもしれない。
作家さんが亡くなってこんなに落ち込むことなんて、後にも先にもこれきりのような気がする。特に彼女の熱狂的なファンというわけでも、依存していたというわけでもないというのに。

こんな日に限って夜間作業で帰りも遅く、憂鬱な夜。

投稿者 kaori : 01:13 | コメント (0) | トラックバック

でもひとついいこと

ああ、そうだ。こんな日だったけれど、ひとついい意味で驚いたことがあったのだった。

ウチの会社では、人数が少ないせいもあるけれど、ある程度の仕事なら部署などの関係なく自分でやるという習慣がある。例えば、女の子でも重たい荷物を運ぶし、当然POSの設置もするし、それ以外にも本来の仕事でないものも諸々。数年前に、ハードウェアや出荷専門の部署ができて以来、随分彼らに頼るようになったけれども、やはり大物の出荷以外のものに関しては、心の中で遠慮があった。だから個人的な作業を行う時-例えばPCのセットアップをして出荷をしたりといったことなど-には自分でせっせと梱包をといたり、逆に梱包をしたりしていたわけだ。

そして今日もそうやって荷物を梱包していた私。その姿を隣で見ていた後輩が「何やってるんすか」と。そんなこと自分に任せておけばいいんすよ、という彼に、いやだって今まではこうしてきたし……と口の中でもごもごつぶやきつつも、その実ひどく驚いていた私。挙句の果てに、「何の為にこの部署があるんですか。忙しいのならまだしも、余裕があるんだから。……オレの仕事とらないでくださいね」ときたもんだ!

ていうかね、会社でこんな言葉をきく日が来ると思わなかったのですよ(笑)
そんなことをさ、言われなれていないから、「すごー、すごーい」と繰り返すだけの私だったのだけれども。

投稿者 kaori : 01:36 | コメント (1) | トラックバック

2004年04月18日

グリーン車の謎(違う…)

東京駅の新幹線乗換え口を出たあたりから、かすかにちらほら目には入っていたのだけれど、中央線のホームへと向かうエスカレーター、ただし反対側はもうオレンジ一色。ええ、今日はアルビレックス新潟が国立で試合だったわけですね。まさか、彼らはこれから新潟に戻るとか言わへんよな。言うのか? すごい情熱だ……。

というわけで、ちょっぴりピンポンダッシュ的実家訪問をしてまいりました。金曜日の夜に会社から直接東京駅へ向かい愛知の実家へ、そして今日の夕方東京へ。
何時に会社を出られるのか直前まで予測不可な為、指定席予約もできずに東京駅へ向かったところ、案の定普通車指定席は満席。疲れているは、なるべく早く帰りたいわで、待って自由席に乗る気力もなかった私は、とうとうグリーン車という選択肢を選んでしまったわけ。人生の中で最初で最後かもしれないグリーン車。しばらく前までは、指定席すら滅多に使うことのなかった私。だって、ひとりだったらたいてい自由席でも座れたんだもん。なのに、なぜか最近ホントに座れない。何でだろうなあ。
というわけで、4,000円も通常上乗せした座席に座ってみたのですが、(そんだけの値段するのかどうか微妙だけれど)やはり普通よりずっといい。特に背もたれの頭の部分。非常に寝やすい。あとフットレストね。靴を脱ぎたくなる人(私だ)にとっては、とーってもありがたい。しかし、発車してすぐに配られるおしぼりはなー、出来れば普通のタオル地のものにして欲しい。紙のおしぼりじゃ何か味気ないじゃないの。

車内では、私と同じで普通車が満席のためグリーン車に乗った名古屋のおばちゃんが、隣に座ったビジネスマンのおじさまと終始おしゃべりをしていた。典型的な尾張のおばちゃん(笑)もう尾張弁を駆使しまくった自慢話とも何とも言えない会話は、私の夢の中にまで追いかけてきて、うるさいとかそういう次元を通りこし面白すぎた。60歳はゆうにこえているらしいおばちゃんだけど、いまだ現役キャリアウーマンらしい。自分の事務所だから定年がないんだと、豪快に笑ってらっしゃった。バイタリティがすばらしい!

ところで、グリーン車の車内販売のお姉さんは、やはりパッセンジャーサービスの人なのかしら? それともJR職員? グリーン車の車内販売だけはきっちりとスーツを着たお姉さんがカートをひいている。でも、男性は普通だったなあ。それでも、外国人のお客様には流暢な英語で対応をしておったので、やはりグリーン車はそれなりにそれなりの人でないと任されないのだろうね。車掌さんも女性。何か妙な感じを受けるのは私だけ?

そして最大の謎。グリーン車内って、トンネルの中でも携帯電話圏外にならへんの?
メールを送信しようとしてふと窓の外を見たらトンネル内。それなのに何故か私の携帯アンテナは3本たっており、トンネルを抜けるまで消えることはなかった。えー? 私の気のせい? それともホントにそうなの? 多分もう二度と乗らないから確かめる術はないんだが。


名古屋駅に到着するあたりから、従姉が携帯にメールを送ってきていた。何だろうおかしいなあと思っていたんだけど、地元の駅に着いたら何と従兄夫婦が迎えに来てくれていた。おお、すげえ、豪華お出迎え付きだよと思ったけれど、直前までうちの実家で飲んでいたらしい従姉は既に出来上がっていた。とても嬉しいけれど、改札の前で大笑いするのはやめた方が……それと、いきなり人のおなかを掴むのも(以下略:笑)
しかし、こんな夜遅くにわざわざありがとう。すごくすごく嬉しかった。地元はいいね。
あ、ちなみに運転していた従兄はもちろんアルコール一滴も摂取しておりませんので(笑)

そういえば、従姉も先日矯正ストレートを初めてかけたようですが、「何で、矯正ストレートまでかけたのにノーメークなのー??」などという問いはしないように(笑) これはあくまで楽をする為にかけたのです(きっぱり:笑)


翌日は、とーちゃんとばーちゃんと、えーそれから、母親に言われるまで全く気づいていなかったのですが、中学生の時に亡くなったじーちゃんの法事でした。それぞれ、1周忌、3周忌、17周忌(!)なり。まとめてどん!です。
集まった親族がじーちゃんの葬儀の時の話をしていて、よく覚えている人、忘れてしまっている人様々ではたから見てると結構面白かった。私はと言えば、部屋の隅で笑って聞いていただけなのだけれど、実はあの時のことは結構しっかり覚えている。というか、どうでもいい記憶力は抜群なのだな。(そのかわり単語の暗記とか全くダメでさ、結果今の私が……まあいい)

中学3年生の夏の朝、ほぼ寝たきりだったじーちゃんの様子がおかしいくて、入院かもね、という母親に見送られて学校に出かけたけれど、おりしも三者面談の最中で半ドン。部活(っても放送部だけどさ)の前に昼食だけ食べて学校戻ろうと思って帰宅したらば、自宅の門柱の前には葬儀センターの車。居間には既に親族がちらほらと集まっていた。おいおい、学校に連絡しないのかよ、と突っ込みを入れそうになったのだけれど、「どうせお昼に帰ってくると思ったし」という母親の言葉にくらくらした記憶がある(笑)
自宅で行った通夜では、線香の火を切らしてはいけないと本当に皆が交代で番をしていた。すっかり忘れちゃったわ、と言っていた伯母は、二階にあった狭い私の部屋で一緒に仮眠をとっていた。葬儀は、近所のお寺。お寺までお棺を運んだのは確か従兄達ではなかったか。とても暑い日だった。お寺の境内に集まっていただいた弔問客の方々も炎天下でさぞかし大変だったことだろう。
従兄姉達の中でも一番年下の私は、ただのほほんとしていれば良かった。ぼんやりと、人が死ぬのって怖いなあと思っていただけ。死者を悼むとかそういうのではなくて、この間までいた人が既に仏壇やお墓の下におさまってしまうという恐怖。しばらく仏間に近づくことができなかった。その後、ちょっとした幽霊騒ぎもあったしね(これは全くの勘違いだったのだけれど)

でも、実は30歳にもなった今でもそれはちっとも変わっていない。あかんね。いつまでたっても子供のまま。これじゃ母親に説教されてもしゃーないわ、と思いつつ実家を後にしてきたのでした。でも、また明々後日には実家に「泊めてもらう」んだけどさー。仕事だし。あまりに頻繁に帰りすぎてイヤな顔をされてしまった(笑) ま、いっか。カッコだけでも娘を邪魔にできる位には、楽しく生活をしているのでしょう。それはいいことだと思うしね。ていうかさ、私がいても、正直猫の手にもならん。彼女の仕事が増えるだけで、娘は帰ってきてご飯食べて寝るだけ、ときたもんだ!(笑) そりゃ、イヤな顔のひとつもするわなあ……。かーちゃん、ごめんなさい~。

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2004年04月19日

「25時」

エドワード・ノートンって顔が長くないすか?髪型のせいかもしれないけど。
ただのTシャツにコートを羽織っただけの姿で犬を連れて歩く、もしくは海沿いの公園のベンチに腰掛けて景色を眺めているというただそれだけで、やたらと雰囲気がでてしまう。さすがハリウッド俳優。もっとも、別に彼だからというわけではない気もするし、31歳の役柄の割には、彼の額はちとやばい。

……ええと、そんなことさておき。
9.11後のN.Y.。ヤクのディーラーだった主人公が、誰かのタレ込みで見事に逮捕され、さらには警察への協力を拒否したせいで7年間の実刑を受ける。明日から長い監獄生活を送ることが決定しているそんな朝から話は始まる。投獄までの残り25時間を描いた作品。

ヤクのディーラーとしてぶいぶい言わしていた(死語)主人公が、一貫して投獄を怖がり続けるのは、同性による性的暴行を受けることに対する恐怖から。そして7年間という時間をふいにしてしまうことへの懺悔の念。でも結局のところ「人生をふいにした」と繰り返すのは、その先に性的暴力を受けることによってボロボロになっていく自分が目に見えるからであろうと。出所するまで耐えられるかどうか。もしも、自分をたもって出所できればまだ38歳。もう一回人生をやり直そうと思えばきっとできなくはない年齢だと思うしね。
しかし、同じ収監者からの性的暴力におびえるという部分が、日本のそれとは違うね。日本では収監者ではなく、看守の暴力が世間的に公になっている。大きな違いだなあ。


この映画に登場する人物は、皆それぞれ自分に素直な人ばかり。
結局、友情とか言ってみても腹を割って話してみれば、微妙な感情を持たれているやもしれない。出所してくる友を、本人の前では「待っている」と言いつつも、別の友の前では、「今日が最後だろう」ときっぱりと言い切る。そんな彼が住むマンションから眺める地上では、ワールドトレードセンター跡地を更地にする為の作業員が働いている。

一番印象に残ったシーンは、映像と言葉が交錯する数分間。自分の心情を激しく吐露し続ける鏡の向こうの妄想上の主人公。そして、鏡の中の自分を見て呆然としている現実の主人公。実は、おいおいそこまで言うか?と思ったりもしたのだけれど、ね。
そして、少し切ないラストシーン。しかし、日本じゃ北海道から沖縄に逃げたってきっとつかまるよなあ。西へ西へと向かえば人生をやり直せるというようなことを信じられてしまうアメリカって、一体……。

しかし、自分のことを二枚目だと自覚してるってーのも、嫌味なヤツだなあ(笑)

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「六本木クロッシング」&「クサマトリックス」

結局、私は何かを批評したりする言葉を持たないから、映画を観たり、美術展に行ったりしても、素直に感想文しか書けない。しかも、ぜーんぜん作品の意図するものを読み取れたりもしないし、それが何故優れているのかも全くわかりはしない。はたから見たら、何でくるのさ状態である。作品を見ながらしきりにメモをとっている人達を横目にふらりふらりと会場を歩くだけ。

今回もそう。「六本木クロッシング」のように、あれだけたくさんの人がジャンルの違う作品を山のように展示していれば、もちろん面白いものもあるし興味のないものもある。けれど、みていてただ純粋に楽しい。興味のあるものに立ち止まって好きなだけ眺めて過ごす時間って、何て贅沢なんでしょう。
私が美術館に足を運ぶのは、何て言うのかなあ、時間が止まった感じ……いや、違うな、ひんやりとした感覚が好きなのだと思う。心の中にあるどんよりしたものなんかが静かにリセットされていくような気がするから。同じような理由で図書館も好き。もっとも、なかなか実行に移せないのだけど。
結局作品も静かな印象のものが好みなのだな。「六本木クロッシング」なら、福井篤の《midnight trail》が良かった。四角く区切られた部屋の中で、ずっとそこにいたかったくらい。もしかすると、意図するところは全く違ったのだと思うけど(揺らぎとかぜんぜん念頭にないし:笑)、でも白い壁に囲まれた部屋の中で随分と長くそれらの絵を眺めていたと思う。

いい感じで気分が安らかになったところで、次に向かった「クサマトリックス」は強烈だった……。順序逆の方が精神衛生上良かったかもしれない。何しろ原色水玉だらけの世界や、壁や天井に無数の人形の絵がぶら下がるその光景は、もうどうしようもなく強迫観念的で観ているだけで疲労してきてしまった(汗) 唯一心穏やかになれたのは「水上の蛍」という作品内でのみ。ガラスばりの真っ暗な部屋の中を、天井から釣り下がった無数の小さな電球がどこまでもその闇を照らしていた。本当にものすごく綺麗だったのですよ。静かにずっとそこにとどまっていたかったのだけれど、ダメだった……。ここは観光地内の美術館。見るからに観光客の集団おばさま方が、そりゃあもう大きな声でわいわい喋りながら背後を通り過ぎていって一気に幻滅。せっかくいい雰囲気だったのにだいなしー。何より残念だった。
あまりに残念だったので、ポストカードを購入してまいりました。部屋でせいぜい眺めて和むことにいたします(笑)

なかなかに充実した週末。しかし、美術館以外の目的で六本木ヒルズに来ることはまずないだろうと思ったのでした。

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2004年04月20日

「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午

今さら感が相当に漂っておりますが、歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」読了。
実家へ帰る途中の東京駅で購入したのだけれど、そりゃあもう分厚くて軽かったはずの鞄はずっしりと重くなってしまった。バカね。

昨年度の「このミス」国内編第一位だっただけあって非常に面白かった。というか、あれだけページ数がある割に途中で飽きさせないあたりがすごいなと。途中まで見事に騙されたし、後から振り返ればひとつひとつがしっかり伏線になっていて、なかなか細かい。ミステリーは好きだけど、ミステリーおたくではない私としては、素直に楽しめた1冊でした。

色々なエピソードが効果的に絡みあって最後の最後までぐいぐい読まされてしまった。が、しかし。ハッピーエンドは好きだけど、その先に待っている何かを考えると憂鬱になる私としては、ラストがちょっと消化不良。ここからが大変なんだだからさ。こんな私は、「プリティ・ウーマン」が嫌い(笑)
まあ、全てお伽話なんだから、何も目くじらたてることはまーったくないわけなんですけど。

「集団の中でのお互いの呼称というのは、そこに属する人間の中で一番年下の者を基準にして決まるもの」という話をしてくれた元同僚をふと思い出した春の夜。(ちょっとネタバレ?:笑)

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2004年04月22日

名古屋縦横無尽

久々に出張で生気を使い果たし気味。
重たい荷物を持ったままで、名古屋中を行ったりきたりしたせいで真剣に足が痛い。青竹踏みがしたいくらい。あと、数時間で復活できるかしら。

しかし、名古屋栄近辺で一番近い家電量販店って一体どこよ。まさか大須まで歩けとか言わへんよな。行ってられっか、んなところまで。挙句の果てに、232Cケーブルストレート、両9ピンオスメスを置いていないって一体どういうことなんですかね。大手家電量販店のくせにー。むきー。

気づけば、脳内仕事終了予定時刻を2時間もオーバー。夜の鶴舞線は人だらけで、赤池近くなるまで座ることすら叶わなかった。明日はもっと遅くなる。何も考えられません。おやすみなさいませ。

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2004年04月24日

10年(以上)何むかし?

昨日とはうってかわって、若干肌寒い位の今日。

わたくしは、やはり名古屋市内某所をてくてく歩いて移動をしておりました。その場所は、その昔-まだ私が現役ぴちぴち(やめた方がいいなこの言い方:笑)の女子高生だった頃-よく遊びにきていた場所だった。駅の近所に、異様に安いカラオケボックスがあったのだ。朝9時から夕方5時までのフリータイムで何とひとり1000円以下(だったと思う)。しかも持ち込み可。さらには外部からの出前もおっけーというわけのわからなさ。豊田からわざわざ出かけていっても安かったので、結構通ったことを覚えている。(それだけ長い時間あると、午前中は練習、午後は本番とかそれこそ訳のわからないことをせざるを得ない状況になったりもした) もっとも、場所も忘れちゃったし、今でもあるかなんて判らないけど。何しろほら12、3年前の話だから(笑)

そして、その頃を過ごした友人達のことも頭をよぎる。
受験生の夏休み、予備校に通う友人に付き合って最寄の地下鉄駅まで行き、ひんやりとした駅のホームで他愛もない話をしたことをふと思い出した。
昼食をとるために入った店で携帯電話を取り出してそんな友人のひとりにメールを打ってみる。わざと窓際の席に座り懐かしい景色を眺めながら。このあたりで一番の高層マンションを建設中だということ以外には、あまりあの頃と変わっていない気がする。少しだけぼんやりとした時間を過ごした。

風は強いけれど、お天気は良い。
何だか少しだけ疲れが癒されたような気がした。
さあ、もう少し頑張って歩こう、そんな気分で。

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2004年04月25日

のんびりの1日

何も予定がないはずの1日。
母親は、私が寝ている間から、お友達とマレットゴルフに出かけていったので、のんびりと起きてひとりで遅い朝食を摂る。茶碗を洗って洗濯をしたら何もすることがなくなって、ネットに接続してチャットをしてみたりする(朝からかよ!)
お昼過ぎに母親が帰ってきたので、家から車で10分くらいのところにあるジャスコに一緒におでかけ。専門店街をふらふら歩きながら、諸々のお店を冷やかしたり、アイスを食べてみたり。しかし、アイス屋とすがきやの間にですね、ふつーに精肉店が入っているっていうのは何なんでしょう。当然だけど、かなり違和感あり。やっぱり地方はよく判らないわ。

珍しく母親が服を買ってくれたので、タイ旅行のお土産にスカーフを買ってくることを約束。最近、外出することが多くなったので欲しいらしい。自分からお土産をというあたり非常に珍しいのだけれど、なるほど変われば変わるものなのね。

夜は、仕事がひと段落したという幼馴染と一緒に食事。17時から21時までしかやっていないという、ものすごく健全な和食屋さんで食事の後、コンビニでしこたまお酒を買い込んで、彼女の家で宴会。
彼女のおうちで飼われているお猫さまは可愛らしかった。初対面の私の膝の上でくるりんと丸まって眠る姿はもうまさしく天使のよう。もうおばあちゃん猫なんだけど。

午前様になる前にお宅を辞して、小走りでウチへと戻った。距離にして100m程度のことなんだけど、それはもう真っ暗な道なのでやはりちょっと怖いのです。すっかり住宅街になったのだから、いい加減街灯くらいつけてくれればいいのに。豊田市はお金持っているだろうにさ。

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バカです

朝早くに愛知を出て(ていうか、追い出された。またマレットゴルフに行くから、その前に駅まで送ってもらわないといけないから)、帰京。荷物を置いて、授業道具を持ってタイ語の授業へ。

タイ語授業の後、友人と新宿へ繰り出す。
正直、アホかと思うほど買い物した。
ユニクロ、ROPE、SAZABYとはしごして、使ったお金は……いや、書くまい。

もう寝ます(笑)

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2004年04月28日

で。

というわけで、明日から少しだけフライングのGW休み。
タイへ行って来ます。
楽しみだけれど、飛行機が怖いです。(毎度ですね:笑)

ノートパソコンは今回持っていかないので、更新はしません。
それでは行ってきますです。

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